広島市内から宮島行きの船乗り場へは車で1時間ほど.で,船に乗ります.写っているのは船と蛭間くん. |
宮島の桟橋が見えてきました. |
上陸.噂には聞いていましたが,普通にシカがいます.昼間は山から降りてきて,夜は山に帰るそうです. |
まずは厳島神社へ.商店街には土産物屋やお食事処が. |
ああ,ついに来ました. |
ここは,神社には珍しく,参拝料を取ります.数百円ですけど.ま,建物の維持やら何やらにお金がかかるのは理解できます. |
御祭神は市杵島姫命 (いちきしまひめのみこと),田心姫命 (たごりひめのみこと),湍津姫命 (たぎつひめのみこと)の三柱で,宗像三女神と言われていますね.厳島神社,平清盛が作ったことで有名ですが,厳島神社自身はもっと前からあって,清盛が今の海上社殿を作った,ということですね. |
ちなみに渡り廊下の敷板ですが,ぴったり敷き詰められているのではなく,隙間があります.波が来ても水が逃げるようにということです. |
さて,参拝を終え,山の方へ歩いていきます.なかなか良い感じ.林床がすっきりしているのは,シカが食べてしまうから. |
シノブ.樹木に着生しています. |
イヌガシですね.カシ,と名前がついていますが,クスノキ科.関東周辺だと伊豆半島などで見られます. |
枝の途中に花芽がついています. |
裏は白いです.三行脈が目立ちますね.以上イヌガシでした. |
こちらはミミズバイ.葉は先のほうが広く,付け根はくさび形になり葉柄につながります. |
シカもあまり食べないのでしょう.シキミです. |
これも有毒植物,アセビ. |
シダなんですが...何でしょうか? |
イチイですね.こんなに立派です.あ,スケールがないのでわからないと思いますが,10m以上です. |
My新種.後で豊原先生に教えていただくことになったのですが,ホウロクイチゴとか.うーん,名前も聞いたことがなかった. |
ホウロクイチゴ,木本ですので,いわゆるキイチゴですね.葉の裏は白く,葉脈,葉柄にトゲがあります. |
こちらはおなじみ,ヒサカキ.鋸歯があります. |
イヌマキですね. |
モミです.若い木の葉の先は2裂します. |
お,モミとシキミが同所的に分布しています.画面中央上がシキミ. で,モミ−シキミ群集だ,とか言って盛り上がりました. あ,モミとシキミがあればモミ−シキミ群集というわけではないので,良い子は真似しないように(笑). |
これもMy新種,クロキ.関東では見ませんね.あ,もちろん松本も. |
私も種名を書いた札があったのでそう認識できた,という感じです.クロキ.ちょっと暗くて被写界深度が浅く,シャッタースピードも遅いので,ボケた上にぶ れています.ストロボ炊けばよかったですね. |
これも新種.シャシャンボ.互生でヘリには細かい鋸歯.葉柄は非常に短いか,ほとんど無いようにも見えます. |
裏から見るとこんな感じ,シャシャンボ.側脈は鋸歯に達せず,ループ状になって隣の側脈につながります. |
ヒメイタビですね.相変わらず葉が小さい. |
これは松本周辺でも見ます.ソヨゴ. |
シダはコシダ.例によって蛭間くんは遠くから見て「ウラジロ」とか言っていたんですが,彼の名誉のために,このことは秘密です(笑). |
シカ,普通にいます.人馴れしていて,逃げません. |
うーむ,これも新種,カンコノキ.名前は聞いたことありましたが... 今回我々が歩いたルートは道沿いに植物(木本)の名札があって,大変助かります. |
カンコノキ,アップで.倒卵形で,葉の先のほうが幅広になります. |
これまた新種.ヒメヤマツツジだとか.ほとんど落葉してしまっていますが. |
ほとんどサツキぐらいの葉の大きさです. |
宮島は全山(全島)花崗岩だとのことですが,目視により確認しました.真砂化(まさか)しています. |
普通の常緑樹もあります.アラカシ. |
イズセンリョウですね. |
イタチシダspですが,細かいところまではわかりません. |
これは落葉樹,マルバウツギ. |
シダはミツデウラボシ.3つには裂けていませんが. |
イヌビワ. |
こちらはハスノハカズラ.これ,ハスと同じように葉が盾状についています.ちょっと面白いですね. |
マンリョウ. |
今回,我々が歩いて,樹木に名札のついていた道は,港方面からロープウェイに向かう道.ただし,旅館かなんかの送迎バスが何度も何度も結構なスピードで行 き来するので注意. さて,午後1時に広島駅前で豊原先生と待ち合わせです.あまりゆっくり出来ません. 厳島神社に向かう参道のお店でカキフライの定食をいただき,島をあとにします. |
時間に通りに落ち合えました.豊原源太郎先生と... |
その弟子,現在兵庫県立大学の講師,黒田あすもくん. |
取材の内容は,「植生情報」誌に載る予定. よろしく,蛭間くん(笑). |