エゾノギシギシ‐タデ科,ギシギシ属 (Rumex obtusifolius) ヨーロッパ原産の古い外来種で、日本には江戸時代頃に移入したとされる。多年草。 葉は互生・単葉・鋸歯、長さ15〜30pの卵楕円〜長楕円形。裏面の脈上に毛状の突起があり、縁が細かく波打つのが特徴。また中脈はしばしば赤みを帯び る。 高さは0.5〜1.3mになり、茎上部に総状花序を多数つけ、淡緑色の小さな花を輪生状につける。花期は6〜9月 花のあと内果被片3個は翼状に広がり、下部の縁に刺状の突起があるのが近縁種との区別点。中央部はこぶ状にふくれ赤く染まり、そう果を包んでいる。 また、ギシギシの仲間は葉の基部が矢じり型とならないことでスイバの仲間と区別できる。 ギシギシの名の由来は、伸びた花穂をしごいて取ると“ぎしぎし”という音がするから、擬宝珠(ぎぼうし)から来たなど諸説ある。 |
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クサノオウ‐ケシ科,クサノオウ属 (Chelidonium malus) 日当たりのよい道端や草地、林縁などに生える2年草。 葉は互生・単葉で1〜2回羽状に切れ込む。 高さは30〜80pになり、全体に白く縮れた毛が多数生える。花は鮮黄色で直径約 2p。花期は4〜7月 細長い円柱形の刮ハをつけ、長さは3〜4p。 名の由来は諸説あり、茎や葉を切ると黄色の乳液が出ることから「草の黄」だとする説がある。また、本来この乳液は有毒だが鎮痛や鎮静の作用があり、皮膚炎 にも効くことから「瘡の王」とする説や、薬草の王様の意で「草の王」とする説などがある。 |
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シロツメクサ‐マメ科,シャジクソウ属 (Trifolium repens) ムラサキツメクサ‐マメ科,シャジクソウ属 (Trifolium pratense) 両種ともヨーロッパ原産の外来種で日本中に普通。集合花をつける。 かつては干したものをガラス製品などの間に詰めて出荷したことからこの名がついた。 シロツメクサの葉は互生・3出複葉・全縁であり、時に小葉が4枚、5枚等のものもみられる。小葉の長さは1〜2.5p、 幅0.8〜1.8p、葉柄は5〜15pと長い。表面に斑紋のあるものが多い。 茎は地面をはう様に伸びる。花は受粉すると外側から垂れていく。 ムラサキツメクサは別名のアカツメクサの名で親しまれており、葉は互生・3出複葉・全縁、小葉は長さ2〜5pの楕円形。 茎は直立し、高さ20〜30pになる。全体に荒い白色毛が密生する。 |
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ニシキソウ‐トウダイグサ科,トウダイグサ属 (Euphorbia pseudochamaesyce) 緑の葉と赤い茎を錦に例えたことによる。畑、庭、空き地などに多いニッチ性の1年草。 葉は対生・単葉・全縁で、長さ0.4〜1pの楕円形。特に基部は左右非対称。表面には斑紋があるがほとんど目立たないので、斑紋の目立つコニシキソウ、オ オニシキソウと区別できる。 花期は7〜10月で、茎上部の葉腋に淡赤紫色の花房がまばらにつく。 コニシキソウ、オオニシキソウは外来種だが、本種は在来。 |
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ヘラオオバコ‐オオバコ科,オオバコ属 (Plantago lanceolata) 葉の形が名の由来。ヨーロッパ原産の1年草で、江戸時代末期に移入したとされる。 現在は日本各地の道端や牧草地などに見られる。 葉は互生・単葉・全縁で長さ10〜20p、幅1.5〜3p。裏面脈上などに褐色毛が散生する。 葉の間から20〜70pの花茎を伸ばし、小さな花を穂状につける。雄しべが長くよく目立つ。 花期は5〜8月で、穂の下から順に咲くことにより他家受粉しやすくなっている。 |
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ヤマグワ‐クワ科,クワ族 (Morus australis Poir) 胸高直径は20〜30pで時に60pに達する。樹高5〜10mの落葉小高木。 葉は互生・単葉・鋸歯、広卵形〜卵状広長楕円形で長さ6〜14p、幅4〜7p。切れ込む場合も多い。 葉裏の葉脈上には短毛があり、基部から3主脈が出る。 丘陵帯から山地帯にかけてよく生える。 果実は黒く熟したものは甘く、生食可である。 葉は養蚕の飼料として利用され、かつては桑畑が数多く存在した。 近縁のコウゾは樹皮の繊維を和紙作りに利用される。 |
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オニグルミ‐クルミ科,クルミ属 (juglans mandshurica Maxim) 胸高直径60〜80p、受講10〜20mになる落葉高木。 葉は互生・奇数羽状複葉・鋸歯で小葉は11〜19枚、側小葉は楕円形または長楕円形で長さ8〜18p、幅3〜8p、柄は無柄かわずかに存在する。また、裏 面は葉脈上に荒い毛が密生する。鋸歯は細かい。 花期は5〜6月で、果実は可食であるが、普通市販されている「クルミ」は近縁種テウチグルミの実である。 川沿いなどの水辺によく生える。 |
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ナナカマド‐バラ科,ナナカマド属 (Sorbus commixta Hedl) 胸高直径15〜30p、高さ5〜15mの落葉高木。 葉は互生・奇数羽状複葉・鋸歯。小葉は9〜17枚あり、側小葉は狭長楕円形で長さ5〜8p、幅1〜2.5p。 表裏両面とも無毛で、縁の鋸歯は重鋸歯となる場合がある。 山地帯上部から亜高山帯にかけて生える。 赤く花期は6〜7月で、秋に赤く熟した実は冬まで樹上に残り、これを鳥類に食べさせて種を運ぶ。 名の由来は材が焼けにくく、7回かまどに入れても炭にならないというところからきている。 |
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カツラ‐カツラ科,カツラ属 (Cercidiphyllum japonicum Sied) 胸高直径は50〜80pで時に2mに達する。樹高25〜30mの落葉高木。 葉は対生・単葉・鋸歯で広卵円形〜円形、ハート型のシルエットが特徴的である。長さ4〜8p、幅3〜7p、葉柄は2〜2.5p。 表裏共に無毛。 雌雄異株で花期は4〜5月、種子は一方に翼がある風散布種子あるいは水散布種子である。 典型的な陽樹であり、順次展葉をする。また長枝と短枝があり、短枝は等間隔にこぶ状の節があるのが特徴。 |
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ヤマボウシ‐ミズキ科,ヤマボウシ属 (Benthamidia Japonica) 胸高直径20〜30p、樹高5〜10mの落葉高木または小高木。 葉は対生・単葉・全縁で広卵形〜長楕円形。長さ4〜12p、幅3〜7p、葉柄は0.5〜1pである。 葉裏の脈腋に褐色の毛が密生する。葉先は鋭くとがり、がくも同様である。これより、がくの先端が内側に陥入するアメリカヤマボウシ(ハナミズキ)と区別で きる。 花期は6〜7月で、赤く熟した果実は可食、果実酒などが好まれる。 山地帯などに自生する。 |
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