図1.深掘れしたと思われる地点の橋(上流から撮影)
図2.図1の橋を下流側から撮影.橋脚直下にブロックが積まれ,その下流側は深さ2mほどの“深掘れ”した流路となっていた.右岸(川向こう側)のコンクリ堤下部は,ある高さから下は白っぽい色をした新鮮な玉石とコンクリートが露出しており,上部の黒っぽい風化した面と対照的.この白っぽい新鮮な部分は,深掘れ以前は恐らく河床の堆積物に覆われていたのだろう.レベル測量した結果,下部の白っぽい部分の上限の高さは,砂岩側にみられる低位の河岸段丘の上面レベルと一致していたことからも,深掘れ以前はこの高さまで河床が発達していたという仮説が支持される.この段丘面から最深部までは少なくとも3.5mの比高があった.
図3.上記の橋脚のようす.橋脚下部は真新しいコンクリートで補強されていた.
図4.河床は大礫がごろごろ.それに深掘れ後に投入されたとおもわれる巨礫群が点在していた.
図5.河床にみられた転石.層構造とそれを切る断層がきれい!
図6.さらに上流にさかのぼると(上村へぬける国道沿い),深掘れのためこけたと思われる橋の工事が行われていた.河床には,基盤岩がかなり露出していた(写真左の左岸周辺)