宮城県玉造郡鳴子町 潟沼
(2003年11月,2004年7月)

潟沼全景

宮城県の仙台市北西部,鳴子温泉の近くにある潟沼は,周囲を3-400mの丘に囲まれた直径500mほどの小さな湖沼です。成因は1回の水蒸気爆発でできたマール(marl)といわれ,水深は最深部で20m近くあります。何よりも大きな特徴は,この湖が日本でも有数の地熱地帯に位置していることで,鳴子温泉の北西方向約10kmには,地熱発電事業でよく知られた鬼首温泉があります。
潟沼の周囲(西岸)でも温泉が湧出し,東岸には噴気孔もあります。当然湖内でもガスや温泉が湧出しているようで,上から見下ろすと何かが湧き上がっている波紋を目にすることができます。湖水のpHは,およそ1.2で強い硫酸酸性となっています。私たちが2002年の調査の際に測定した表層の湖水はpH=2.2で,硫酸イオン濃度が380 mg/Lでした。

潟沼到着



水を汲む


ボート漕ぎは必修


サンプリングが終わったら突然の雨


湖畔で

作業後の一コマ


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