以下は参考のために掲載してあります.
1 講座開設の趣旨・目的
日本の屋根といわれる日本アルプスを抱える信州の自然とその環境は、ここ数十年の間に高度経済成長の名の下で進められた大規模な開発や人口動態の変化などによってどの地域においても劇的な変化をとげています。
その結果、各地でさまざまなかたちの環境問題が生まれ、また自然災害も多発しています。
それらを解決するために多くの時間と労力が費やされています。
問題の多くは、その地域のもつ地質学的特性への配慮を欠いた結果である例も多いように見受けられます。
信州の大地の成り立ちを正しく理解することは、それを土台として成立している自然環境の保全のあり方や自然災害から生命・財産をまもる方策を考える上で最も重要なことといえます。
本講座は、当学科のスタッフによって長年にわたって蓄積されてきた信州の地質学的データをベースにして一般市民向けの講演会を開催し、また現地に赴いて大地の成り立ちを実際に観察することにより、これからの環境保全のありかたや防災についてみなさんとともに考える機会とするべく企画されたものです。
2 実施要領
信州大学理学部地質科学科公開講座を下記の要領で実施いたします。お気軽にご参加下さい。
3 申し込み方法
次のいずれかの方法によってお申し込み下さい。
1 直接申し込み
・受講料10,800円を持参の上、理学部学務係へ出向いてお申し込み下さい 。
申し込み受付窓口
信州大学理学部学務係(松本市旭3−1−1 信州大学旭キャンパス)
2 電話で予約・郵送申し込み
・まずは電話でご予約下さい。
・後日、申込書をご本人宛に郵送します。
・申込書に必要事項をご記入の上、受講料10,800円を添えて、現金書留にてお送り下さい。
(受講料は現金でも、無記名の定額小為替でも結構です。)
電話予約先
信州大学理学部学務係 0263-37-3320(ダイヤルイン)
申し込み書および受講料の郵送先
〒390-8621 松本市旭3−1−1 信州大学理学部学務係
問い合わせ先
信州大学理学部学務係 0263-37-3320(ダイヤルイン)
または
理学部地質科学科 小坂研究室 0263-37-2477(ダイヤルイン)
受講料 10,800円
申し込み受付期間
6月1日(金)〜6月29日(金) 窓口業務は17時で終了します。
定員 40名
(定員になり次第締め切らせていただきますのでご了承下さい。
また、申し込み後にキャンセルされた場合でも受講料はお返しできませんのでご了承下さい。)
3 公開講座の概要 第1回 7月14日〔土〕 開講式・講演会 戻る 開講式 開講の挨拶(理学部地質科学教室 原山 智主任教授) 講演会 「松本盆地の生い立ちと環境保全・防災を考える」 講 師 酒井潤一(信州大学理学部教授) 会 場 信州大学理学部C棟1階13番講義室(キャンパス図参照) 受 付 12:30〜13:30(会場入り口にて) 講演時間 13:30〜15:10 第2回 7月28日〔土〕 野外見学会1 戻る 野外見学会 「牛伏寺断層を歩く」 案内者 酒井潤一(信州大学理学部教授) 見学コース 大学−中山霊園−牛伏寺川沿い−欠けの湯周辺−大学 みどころ 今話題の牛伏寺断層の実体を目で確かめ、考える 集合時間・場所 9:00、信州大学旭キャンパス北門(キャンパス図参照) その他 基本的に、乗用車を利用して見学します 第3回 8月11日〔土〕 野外見学会2 戻る 野外見学会 「坂北村で1000万年前の海を見る」 案内者 保柳康一(信州大学理学部助教授) 見学コース 坂北駅−差切峡−信州新町化石博物館−太田川−信州新町 みどころ 1000万年前、信州がどっぷり海に沈んでいた時を、山の中で考える 集合時間・場所 10:10、 JR篠ノ井線坂北駅前 その他 第4回 8月25日〔土〕 野外見学会3 戻る 野外見学会 「開田高原で中生代の微化石:放散虫を見よう」 案内者 大塚 勉(信州大学理学部助教授) 見学コース 大学−開田高原−大学 みどころ 中生代の微化石を含む深海堆積物をみながら、大変動時代を考える 集合時間・場所 9:00、大学旭キャンパス北門(キャンパス図参照) その他 大型バスを利用 第5回 9月1日〔土〕 野外見学会4 戻る 野外見学会 「浅間山火山の過去・現在・未来」 案内者 三宅康幸(信州大学理学部教授) 見学コース 大学−峰の茶屋−大学 みどころ 浅間火山天明の噴火の際の噴出物から巨大噴火と火山災害を考える 集合時間・場所 9:00、信州大学旭キャンパス北門(キャンパス図参照) その他 大型バスを利用 第6回 9月29日〔土〕 野外見学会5 戻る 野外見学会 「北アルプスの生い立ちの謎をさぐる」 案内者 原山 智(信州大学理学部教授) 見学コース 大学−上高地−新穂高ロープウエイ−大学 みどころ 世界で一番若い滝谷花崗岩と6500万年前のカルデラ火山笠ヶ岳を見て 北アルプスの生い立ちと現在を考える 集合時間・場所 8:30、信州大学旭キャンパス北門(キャンパス図参照) その他 大型バスを利用 第7回 10月13日〔土〕 野外見学会6 戻る 野外見学会 「姫川流域の巨大地すべりと防災対策」 案内者 小坂共栄(信州大学理学部教授) 見学コース 大学−蒲原沢入り口−土沢(つんざわ)の大規模地すべり地−大学 みどころ 蒲原沢の土石流災害跡地と活動中の大規模土沢地すべり地を見て 防災について考える 集合時間・場所 9:00、信州大学旭キャンパス北門(キャンパス図参照) その他 大型バスを利用 第8回 10月27日〔土〕 講演会 戻る 講演会1 「ミクロの化石が語る中生代の日本列島」 講 師1 大塚 勉(信州大学理学部助教授) 講演会2 「焼岳火山、浅間山火山の現状と将来予測」 講 師2 三宅康幸(信州大学理学部教授) 会 場 信州大学理学部C棟1階13番講義室(キャンパス図参照) 受 付 12:30〜13:30(会場入り口にて) 講演時間 13:30〜15:00(講演1) 15:10〜16:40(講演2) 第9回 11月17日〔土〕 講演会 戻る 講演会1 「北アルプスの生い立ちの謎をさぐる」 講 師1 原山 智(信州大学理学部教授) 講演会2 「信州の堆積物が語る1000万年前の海、今の海」 講 師2 保柳康一(信州大学理学部助教授) 会 場 信州大学理学部C棟1階13番講義室(キャンパス図参照) 受 付 12:30〜13:30(会場入り口にて) 講演時間 13:30〜15:00(講演1) 15:10〜16:40(講演2) 第10回 12月1日〔土〕 講演会 戻る 講演会1 「中部山岳地域の地震活動の現状と将来予測」 講 師1 角野由夫(信州大学理学部教授) 講演会2 「活断層トレンチ発掘が語る大地の動き」 講 師2 塚原弘昭(信州大学理学部教授) 会 場 信州大学理学部C棟1階13番講義室(キャンパス図参照) 受 付 12:30〜13:30(会場入り口にて) 講演時間 13:30〜15:00(講演1) 15:10〜16:40(講演2) 第11回 12月15日〔土〕 講演会・終了式 戻る 講演会 「浅川・下諏訪ダムを例にして長野県の環境保全・防災のあり方を考える」 講 師 小坂共栄(信州大学理学部教授) 終了式 理学部長挨拶 修了証書授与 講座終了のことば 会 場 信州大学理学部C棟1階13番講義室(キャンパス図参照) 受 付 12:30〜13:30(会場入り口にて) 講演時間 13:30〜15:00(講演会) 15:10〜15:30(終了式)