平成14年度地質科学科主催の公開講座は平成14年11月9日を持ちまして,無事終了しました.ご協力ありがとうございました.

以下は参考のために掲載してあります.


平成14年度 信州大学理学部地質科学科 公開講座

「信州の自然:人を支える大地の成り立ち」

主催:信州大学理学部地質科学科

平成14年度の地質科学科公開講座を下記の要領で実施いたします.お気軽にご参加下さい.



日程:全6回:8/24(土),9/7(土),9/28(土),10/12(土),10/26(土),11/9(土)

お知らせ:野外見学会の時間が若干変更されています(7/18)

 本講座は、地質科学科に長年にわたって蓄積されてきた信州の地質に関するデータをもとに、 一般市民向けに開催するものです。講演だけではなく現地に赴いて(巡検)、 大地の成り立ちを観察することにより環境保全や生活を支える大地そのものについて考える機会とします。
●8/24(土)	9:00-17:30
	会場	信州大学理学部C棟1階13番講義室
	受付	会場入り口にて 8:30〜9:00

	開講の挨拶(理学部地質科学教室 森清寿郎主任教授)

	野外見学会(巡検) 『ゴンドワナランドから信州まで』
案内者 吉田孝紀 助教授
貸し切りバスを使用.野外見学に適した服装,昼食を用意してください.
雨天の場合には雨具を持参のこと.

概略説明
日本列島を構成する古期の地層中には,遥か5億年前に南半球に位置した巨大大陸「ゴンドワナランド」に起源をさかのぼることができるものがある.飛騨山地には約4億5千万年前につくられた地質体があり,それらの地層を観察して,日本列島の生い立ちを知る.見学地は梓川沿い,および岐阜県飛騨地方(福地)の古生代〜中生代の地層群.“ひだ自然館”にて化石の見学も予定している.
●9/7(土)	13:00-17:30
	講演会・博物館見学会 『鉱物の成り立ち』
講師・案内者 牧野州明 助教授
貸し切りバスを使用.1時間程度の講義の後,博物館を訪れる.

概略説明
 私たちの住む大地は岩石からできている.この岩石を構成するものは,鉱物と呼ばれる固体物質であり,それは化学組成や成り立ちによって様々な様相を見せる.講演で鉱物の分類方法を解説した後,博物館(鉱研ミュージアム:塩尻市)を訪問して実際の鉱物にふれる.


●9/28(土)	10:00-16:00
	講演会・野外見学会(巡検) 『鉢伏山の花崗岩体』 
案内者 山口佳昭 教授
貸し切りバスを使用して露頭見学.野外見学に適した服装,昼食を用意してください.
雨天の場合には雨具を持参のこと.

概略説明
 およそ1千万年前(新第三紀)にフォッサマグナの中央に貫入したマグマは地下で「マグマだまり」を形成した.大きな噴火をしないで固結したため,地下で花崗岩質の深成岩体を形成した.その後の隆起によって,現在ではそのマグマだまりの断面が松本市南東の鉢伏山の中腹に露出している.花崗岩質のマグマだまりの下方から天井まで,およそ800メートルの高さで,岩石が移り変わる様子を観察する.バスで,中山から千石を経て高遠山の峠(鉢伏山中腹)までを見学する.
●10/12(土)	8:30-17:00
	野外見学会(巡検) 『大陸地殻を作る働き−変成作用』 
案内者 森清寿朗 教授
貸し切りバスを使用.野外見学に適した服装,昼食を用意してください.
雨天の場合には雨具を持参のこと.

概略説明
 大陸のような厚い地殻の形成には,変成作用と呼ばれる岩石の変化が重要な役割を持っている.野外見学会では領家変成岩を低温から高温まで見学し,岩石の見かけが変化すること,それが変成作用であること,大陸はほとんど変成岩からなること,を解説する.

●10/26(土)	13:30-15:30
	室内実験・観察会(第1回)
使用する機器数に制限があるため,半数(20名)ごとに異なるテーマで実験・観察を行います.

「偏光顕微鏡で見る岩石(20名)」 講師 森清寿朗 教授

野外見学会で採集した変成岩他を偏光顕微鏡で観察し,岩石の研究方法を学ぶ.

「鉱物結晶の成長観察(20名)」  講師 牧野州明 助教授

実体顕微鏡を用いて結晶の成長を観察する.
●11/9(土)	13:30-16:00
	室内実験・観察会(第2回)
前回とテーマを入れ替えて実施.

「偏光顕微鏡で見る岩石(20名)」 講師 森清寿朗 教授
「鉱物結晶の成長観察(20名)」  講師 牧野州明 助教授

終了後,修了証書授与式を行います.
		理学部長挨拶
		修了証書授与
		講座終了のことば


申し込み方法:次のいずれかの方法によってお申し込み下さい.

1.受講料を持参の上、大学の窓口(学務係)へ出向いて直接申し込む方法
2.電話で予約する方法.
  予約を受け付け次第,申込書をご本人宛に郵送します.申込書に必要事項を記入の上、受講料10,800円を下記宛に現金書留または無記名の定額小為替とともにお送り下さい.

申し込み受付窓口

	信州大学理学部学務係(松本市 信州大学旭町キャンパス)
	住所 〒390-8621 松本市旭3-1-1 信州大学理学部
	電話	信州大学理学部学務係 0263-37-3320(ダイヤルイン)

申し込み書および受講料の郵送先

	〒390-8621 松本市旭3-1-1 信州大学理学部学務係

受講料

	10,800円

申し込み受付期間

	8月1日(木)〜8月15日(木) 窓口業務は17時で終了します.土・日曜日は休みです.

定員

40名(定員になり次第締め切らせていただきますのでご了承下さい.また、申し込み後にキャンセルされた場合でも受講料はお返しできませんのでご了承下さい).

内容についてのお問い合わせ

		理学部地質科学科 吉田研究室  0263-37-2517(ダイヤルイン)
		理学部地質科学科・森清研究室 0263-37-2505(ダイヤルイン)

(累計カウンタ) (今日のカウンタ) (昨日のカウンタ)