資源地質学2004年度 保柳担当分 期末試験 2005.01.27

問1 下の図(省略)の有機物の変化における1,2,3のそれぞれの段階で作られる炭化水素資源について,その種類と成因を詳しく論述せよ.

講評  Tissot and Welte (1978) の図が試験ではでていますので,解答は簡単だと思いました.しかし,皆さん,問われていることに答えられていません.まず,資源について聞いているのですから,1は(水溶性)天然ガスが答えです.そして,その成因ですから,1は生物関与の成因説を書いてくれれば良いのです.2と3も同様に資源として採取できるののを書いて,その成因(例えば石油のケロジェン起源説)を書けば正解です.問いに的確に答えていない答案がほとんどなのはなぜでしょう.

問2 メタンハイドレートの安定領域と地球環境変動の関係について書け.
講評 メタンハイドレートの安定領域が温度と圧力に関連することは,皆さん書いてくれましたが,具体的にどのような関係にあって,どうなるとその安定が崩れて環境変動を引き起こすかというところまで書いてくれた答案は一人ぐらいしかいませんでしたが,大甘に採点しました.

 いつも思うのですが,資源地質学の期末試験の答案は,なぜか質問に的確に答えているものが少なく,勝手な解答を書いているものが多いような気がします.微妙にヤマをはずされるので,何とか自分の土俵に持ち込もうという作戦でしょうか.勉強した知識を基にうまく応用して,的確に答案を作れるよう努力してください.

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