地層学II 期末試験 2004年1月27日

注意:解答にあたって定規は使っても構いませんが,電卓や時計・携帯などの計算機能の使用は出来ません.

第1問 地球表層における物質循環を次の語を必ず用いて,論述しなさい.
用いる語:物理的風化,化学的風化,砕屑粒子,溶解,懸濁運搬,床運搬,続成作用  (15点)
講評   比較的良くできていましたが,満点とできる答案は極めて少なかった.減点の理由は,粒子による運搬と溶解してイオンによる運搬の区別がなされていない答案が多かったです.この点がきちっと書かれていて,堆積後の続成作用とテクトニクスによる岩石の露出と再循環まで書かれていれば満点です.


第2問 粒子の沈降に関する運動方程式からストークスの定理を求めよ.最終の式だけでなく,必ず運動方程式を立てて,順次整理した結果を示すこと.ただし,各パラメーターは,次のように与えるものとする.
v:粒子の沈降速度,d:粒子径,g:重力加速度,ρ:液体密度,ρp:粒子密度,h:粘性係数,   (10点)
講評  何度も出していますし,小テストでもだしました.ほとんどの人ができていました.


第3問 炭酸塩堆積物と炭酸塩岩に関する次の問いに答えよ.
問1 炭酸塩岩の特徴を砕屑岩と比較して書け.(5点)
問2 炭酸塩続成作用の支配要因を書け.(5点)
問3 ドロマイト化作用とは何か書け.(5点)
問4 炭酸塩岩には,いくつかの分類基準が使われている.分類基準を列記し,これらの分類基準が平行して使われる理由を記せ.(10点)
講評  問1〜3は,大変良くできていました.これは,板書をきちっとノートしてあれば問題なかったでしょう.ただ,問4は一番大事であるにもかかわらず,ほとんどの人が不正解でした.教科書「堆積部と堆積岩」p70に松田先生が明快に書いてくれていますので,もう一度確認してください.

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