授業科目 : 地質学入門実習
英文科目名 : Practice for Introductory Geology
履修区分 : 必修
開講期間 : 前期
曜日・時限 : 水4
授業形態 : 実習
対象年次 : 1
単位数 : 1
教員名 : 原山 智


【授業のねらい】
現在地の確認,装備,調査用具の使用法など野外実習・調査において必要な基礎知識と技術を身につけるとともに,事故防止の方法を学ぶ。さらに主要な岩石・造岩鉱物の肉眼鑑定ができるようになることをめざす。

【授業の概要】
野外での調査・観察法の基礎と,主要な岩石・造岩鉱物の肉眼鑑定についての実習を行い,各々に必要な最低限の能力を身につける。

【成績評価の方法】
期末試験による.評価の基準は,A:80点以上,B:70点台,C:60点台,D:60点未満.なお,試験は2/3以上の出席者のみが受験できる.北アルプスの地形および地質の見学については,体調などやむを得ない事情がある場合は出席を免除する.

【履修上の注意】
第1週の授業時に,地質調査に必要な装備のうち一般の商店で入手しにくい物(ハンマー,クリノメーター,ルーペ,調査カバン,スケールプロトラクター)の注文を取ります。総額で約2万3千円です。地質科学科の4年間で必須の用具なので,必ず揃えること。
 野外実習(第2週,第5週,第6週)の際には,交通等の事情により時間内に帰校できない可能性がある.また,室内実習についても個々人により進捗状況が異なり,時間内に終わらない可能性がある.水曜日5限目(前期)の授業を受講希望する場合は,このことを充分了解しておくこと.

【授業計画】
1.ガイダンス(実習のルールと実習に必要な装備の購入手続き)および旭キャンパス内で使われている石材の観察
2.河原の石の観察と調査用具の使用法(梓川)
3.岩石の切断・研磨
4.岩石の観察・比重測定
5.中山丘陵オリエンテーリング〈フィールド調査法実習)
6.地層・岩石・火山灰の野外観察と試料採取(日帰り)
7.火山灰からの鉱物分離(第7週から9週)
8.主要造岩鉱物の観察と標準鉱物薄片の作成(第10週から11週)
9.北アルプスの地形及び地質の見学
(6月下〜7月上旬の土・日,1泊2日巡検;常念岳を予定)
10.深成岩の観察とモード組成の測定(第13〜14週)
11.試験(鑑定実技試験を含む)

【質問,相談への対応】
随時来室可(理学部C棟401号室)。授業終了直後の質問にも対応可。

【教科書】
基礎理学教科書 地球の科学 三宅ほか編 信大理学部

【参考書】
地質調査と地質図 坂 幸恭 著 朝倉書店