授業科目 : コロキウム
英文科目名 : Colloquium
履修区分 : 必修
開講期間 : 通年
曜日・時限 : (前期)金2/(後期)木1
授業形態 : 講義
対象年次 : 3
単位数 : 3
教員名 : 三宅 康幸吉田 孝紀


【授業のねらい】
 前期は英語読解力と総合的なコミニュケーション能力を陶冶する。上記の能力は翌年の卒業研究遂行や地球科学演習において必須の能力となる。さらにテキストの内容に基づいて、自然と共存するための人間活動のあり方や科学技術と社会の関わりについて考察する能力と素養を養う。
 後期は、応用地質科学コースの学生は環境・災害問題など、地質学が社会から要請されている課題を理解しそれに応える応用力を養う。地質科学基礎コースの学生は地質学と周辺分野の知識を統合して、多角的・多面的な見地から地球科学的テーマについて議論する力を養う。

【授業の概要】
 前期は、英文テキストの全文を印刷して受講生に配布する。受講者は数人づつの班にわかれ、分担した文章を読んで発表する。発表を聞く学生に対しては理解できたか否か教員から質問するので聞く側もわからないところは積極的に質問して理解しなくてはならない。
 後期は、それぞれの課題に関して数人づつのグループで課題を解決するための共同学習を行い、その成果をクラスの他の班員にわかるように口頭発表する。その上で全体で議論する。

【成績評価の方法】
 前期の末にテキストの英文を題材として試験を行う。英文は単なる単語の和訳の羅列とならないように文章の意味がわかるまでじっくりと読解することが要求される。さらに前後期を通じて発表回数・討議への参加の状況,レポート提出も課すのでその内容などから日常点をつける。前期末の試験40%、日常点50%とレポート点10%で評価する。80%以上の評価点をA、70%以上をB、60%以上をC、それ以下をDとする。

【履修上の注意】 
 英語は和訳した単語の羅列に非ず。必ず「腑に落ちる」まで読解すること。他人の発表、書かれた情報−とりわけインターネット上の情報−には、誤りも多い。相互の議論はそうした誤りに陥ることから救ってくれる。

【授業計画】
 前期:英文テキスト"Earth Systems"を用い、最初の2週で各班の分担範囲と、各班の課題を設定し、以後毎週2班づつ発表を行う。各班の分担範囲は1ページ程度とする。
 後期:応用地質科学コースはグループごとに環境・災害問題に関連する課題を自ら設定してその解決の方策について調査し発表することとする。数回にわたり現地調査を実施して,現場の技術者の説明を受ける。地質科学基礎コースは科学雑誌から「環境」「温暖化」「惑星地質」「進化」などの学際的なテーマを取り上げ、その地球科学的な緒作用について調査し発表することとする。最初の週で各班の分担範囲と、各班の課題を設定し、以後毎週2班づつ発表を行う。各班の分担範囲は1ページ程度とするが、発表は個人単独で行わずに、班全体の協力の下に行う。また、発表内容は班内で議論して疑問点を消化した後、該当webページに事前掲示することとする。発表しない班は事前掲示を熟読した上で、疑問点・意見をまとめて授業に臨む。
 両コースとも年度末の上級生の卒業研究発表会にも参加する。

【質問,相談への対応】
 可能な時間にはいつでも研究室を訪問して議論することを歓迎するが、授業の際に予定を話し合うのが望ましい.

【教科書】
特になし

【参考書】
特になし