授業科目 : 岩石学実験
英文科目名 : Experimental Work in Petrology
履修区分 : 自由
開講期間 : 後期
曜日・時限 : 金3・4
授業形態 : 実験
対象年次 : 3
単位数 : 2
教員名 : 原山 智


【授業のねらい】
 2年次に履修した「鉱物・岩石学実験」に続いて,岩石に刻印された地質科学情報を取り出すための様々なアプローチ法を理解し,いくつかの基本的手法を身につけることをめざす.

【授業の概要】
 主として火成岩を対象に,それらの階層性を解説した上で,階層別のアプローチ法について解説する.さらに主要な方法について,野外で採取した岩石試料を用いて実習・実験を行う.実習・実験は3人一組で,授業計画5〜14の各コースを適宜組み合わせて行う予定である.

【成績評価の方法】
 野外・室内実習のレポート(評価割合60%)と期末試験(評価割合40%)の結果で評価する.総合評価点が80%以上がA,70%以上をB,60%以上をC, 60%未満をDとする.

【履修上の注意】
岩石学1・鉱物学1(必修)を履修済みのこと.

【授業計画】
1.岩石の階層性と階層別の研究手法
2.深成岩の産状の野外観察と試料採取
3.火山岩の産状の野外観察と試料採取
4.岩石の構成鉱物・組織の観察(肉眼・実体鏡・偏光顕微鏡)
5.モード組成の分析(スラブ染色法・偏光顕微鏡)
6.物性測定(比重・帯磁率・残留磁化)とその前処理法
7.定方位試料整形と自然残留磁化測定
8.鉱物分離・組成分析のための前処理実習1(粉砕・均質化・整粒・洗浄)
9.鉱物分離・組成分析のための前処理実習2(粉砕・均質化・整粒・洗浄)
10.磁性による鉱物分離実習
11.比重による鉱物分離実習
12.形状効果による鉱物分離実習
13.機器による観察・分析法の基礎実習
14.機器による観察・分析法の基礎実習
15.期末試験

【質問,相談への対応】
 在室(C棟401)時は基本的に対応可.メイルによる問い合わせも可:shara@gipac.shinshu-u.ac.jp

【教科書】
 なし.必要な資料なプリント配布する.

【参考書】