授業科目 : 火山学
英文科目名 : Volcanology
履修区分 : 自由/必修
開講期間 : 後期
曜日・時限 : 木2
授業形態 : 講義
対象年次 : 3
単位数 : 2
教員名 : 三宅 康幸
【授業のねらい】
火山の噴火のメカニズムとその多様性を理解した上で、火山起源堆積物の産状の特徴について修得する。そのことにより、活火山や過去の堆積物に含まれる火山噴出物を野外で観察した結果から火山活動を復元する地質学的な力を養う。さらに火山災害の特質とその軽減の方法、そのための地質学者・技術者の役割について理解する。
【授業の概要】
主な内容は,火山とその噴火(火山地形の分類,噴火のタイプとメカニズム),火山噴出物(溶岩,火砕流,テフラ,水中火山噴出物),火山の内部構造(カルデラ,マグマ溜まり),および火山災害の対策と噴火予知(個々の火山の実際例)。講義の際にプリントを配布し,さらに実物やスライド等を見せて教材とする。
【成績評価の方法】
期末試験(9割)と日常的な小レポート(1割)の結果を総合して,80%以上の評価点をA、70%以上をB、60%以上をC、それ以下をDとする.
【履修の注意】
講義に出席して、プリント資料や呈示する図・写真・ビデオの内容をよく理解すること.
【授業計画】
T 火山とその噴火(第1〜4週)
1マグマの物理的性質
2火山および噴火とは
3噴火のタイプとメカニズム
U 火山噴出物(第5〜8週)
1溶岩流
2火山砕屑物 火砕流、サージ,岩屑なだれ,ラハール,降下火砕物
3水中火山活動による噴出物
V 火山の形態と内部構造(第9〜10週)
1火山の諸形態
2カルデラ
W 火山災害と噴火予知,地質学者・技術者の役割(第11〜14週)
1噴火の実際例
セントヘレンズ1980,雲仙1991-95,伊豆大島1986,キラウエア1983-,
焼岳中ノ湯1995,有珠2000,浅間2004.
2火山災害の軽減のために必要な諸方策と法的状況
第15週目に試験を行う.
【質問,相談への対応】
質問・相談は歓迎しますが,毎回の講義の際に予定を話し合った上で、研究室を訪問してください.
以下のアドレスにメールを送ることも可.
ymiyake@shinshu-u.ac.jp
【教科書】
【参考書】