授業科目 : 鉱物学U
英文科目名 : MineralogyU
履修区分 : 自由
開講期間 : 前期
曜日・時限 : 水3
授業形態 : 講義
対象年次 : 3
単位数 : 2
教員名 : 牧野 州明
【授業のねらい】
鉱物は,岩石の構成粒子であり,地質現象を理解する上での基本的な単位である。鉱物学Tに引き続き造岩鉱物を対象として,鉱物の基本構造と化学組成について学び、その挙動を理解する。その上で鉱物に記録されている地質現象を読みとる能力を習得する。
【授業の概要】
地質過程における鉱物の振る舞いを調べるために,鉱物の内部構造やそれに由来する藷性質を理解することが第一に必要である。単位胞,周期性,対称性および化学結合と基本構造について理解を深め,鉱物の構造式,固溶体,多形,ポリタイプ,相転移,温度計,結晶成長について紹介する。代表的な造岩鉱物,粘土鉱物,沸石を具体例として鉱物の読み方を学習する.
【成績評価の方法】
授業中に課せられた小レポートと期末の課題により評価する.
【履修上の注意】
鉱物学Iの授業内容を復習しておくこと。
【授業計画】
1.構造と構造式(1-2)
1)対称性と周期性
2)単位胞
3)X線回析
2.化学結合と造岩鉱物の基本構造(3-4)
1)鉱物にみられる化学結合
2)ポーリング則
3)組成式
3.固溶体と温度計(5-6)
1)固溶体の熱力学
2)相平衡図と組織
3)地質温度計
4.相転移(7)
1)多形と他形
2)相転移組織
5.結晶成長(8-9)
1)折出の基本理論
2)成長形と平衡形
3)鉱物・岩石組織
6.鉱物各論(10-12)
1)造岩鉱物・粘土鉱物・沸石の骨格と分類
2)造岩鉱物・粘土鉱物・沸石の特徴
【質問,相談への対応】
対応できるときはいつでも可。理学部C棟402号室。BlackBoardでの質問も可.
メール:makinom@amail.shinshu-u.ac.jp
【教科書】
なし
【参考書】
鉱物の科学 赤井 純治著 東海大出版
その他,副教材はBlackBoardにあるので活用してほしい.