信州の自然環境を特徴づけている要素のひとつである「雪氷」について、その基礎知識と現実に直面する問題について修得する。
一時的に雪に覆われる地域を含めると、雪氷圏は地球陸域の約半分を占める。また、地球上の気候に対する雪氷圏の重要性が認識されてきている。身近な問題としては、わが国の日本海側地方は世界有数の豪雪地帯であり、そこには2500万人を越える人々が生活しており、雪によるいろいろな功罪に直面している。本講義では、水の固相としての雪氷の科学的な基礎知識から説きはじめ、グローバルな視点から雪氷圏を概説した後、信州を含む身近な環境における雪氷の役割を解説する。
期末試験の成績を基本として評価するが、途中にも短時間の試験を数回行い、その結果も含めて総合的に評価する。