アオコって何?

アオコ って何?



 「アオコって何?」と思う人もいるでしょう。一般的には湖沼などで藻類が大発生して水の色が緑色になる状態のことを言います。私たちの研究室では、藻類が大発生した状態を「アオコ」と呼んでいます。


←こんな状態。

 アオコが発生すると湖沼の水の色はまるで絵の具の緑を溶かした状態になります。しかし、アオコの発生は決して異常な現象ではなく、自然界のバランスが崩れた状態なのです。

 私たちの研究室では、大発生する藻類の中でも「藍藻類」、特にMicrocystis (ミクロキスティス)属について研究をしています。Microcystis 属は日本の富栄養化した湖沼で大発生する藍藻類で、諏訪湖などで毎年観測されている種類です。

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アオコ (Microcystis 属)が作る
生理活性物質


 ↑はアオコが生産する生理活性物質の一つmicrocystinです。ミクロシスチン、ミクロキスチンなどと呼ばれています。
 Microcystinは上の図のように7つのアミノ酸からできていて、構造の違いにより様々な種類があります。諏訪湖や千鹿頭池で発生するMicrocystis viridis は主にmicrocystin-RR,-YR,-LRを作ります。


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