実行委員長あいさつ

自然には不思議がいっぱい

また、ことしも楽しい夏休みがやってきました。自分の家や学校のまわりや出かけた先の海や山で、皆さんの足もとの草花や、周囲の木立や小鳥、川原の石、川の中の魚やカニ、空に浮かんでいる雲、夜空のまばゆい星にもういちど目を向けてみましょう。そこには、不思議なことがいっぱいあります。

自然を科学する心は、自然と触れあっているときにそっと芽生えてきます。みなさんが、自然と触れあって感じた『おや、ふしぎだな?』という気持ちを大切にして下さい。その気持ちを素直に育んで行くことがわたしたち大人たちの役目と思っています。

「2009 青少年のための科学の祭典 松本大会」では、自然の中でおこっている不思議なことをもう少しはっきりさせて、分かりやすく理解していただくことを目指しています。ここでは、不思議なことを自分の手で再現したり、観察してみたりすることができます。今回は、自ら体験・学習することに重きをおいて70以上のブース出展とポスター展示が用意されています。テーマは数学と理科の広い分野にわたっています。小学生の低学年から一般の方までがじっくりと科学を楽しんでいただくことを目指しています。ブースでは『おや、ふしぎだな?』と思ったことをどんどん質問して下さい。ブースのみんなでいっしょに考えましょう。

理学部で行われている教育や研究を紹介する「理学部探検ツアー」や研究の紹介ポスター展示も企画しました。どんな勉強をしているのか、また、それがなんの役に立つのか、などのこちらへの質問も大歓迎です。これら企画をとおして、自然に興味を持った「科学者のたまご」がよりたくさん生まれることを願っています。

本企画では、長野県内の小学校、中学校、高等学校の理科と数学の先生、信州大学の各学部等の教職員、学生、教育機関、各種ボランティア団体などの皆様方からブース出展やポスター展示のご協力をいただきました。また、本大会の実現のために、教育委員会、学会、マスコミ関係、企業、同窓会、団体の皆様から、共催、後援、協賛をいただきました。心からお礼申し上げます。

2009 青少年のための科学の祭典 松本大会
実行委員会委員長 武田三男