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毎年のことではあるんですが,月日の流れの速さを感じます. 4月の中頃,飯田市美術博物館で,市民の方向けの生物講座をやらせていただきました.よく晴れた日の午後でした.花粉はひどかったけど... |
翌日は,泰阜村方面へ観察会.ま,ハイキングです. 写真は天竜峡駅.久々に電車に乗った. |
マムシグサかと思って写真を撮ってきたんですが,後から写真をよく見ると,スルガ テンナンショウ.仏炎苞にかこまれた花序の端っこ,プクって膨れていま すね.これが特徴.普通のマムシグサは普通のままです(笑). |
これもキランソウだと思って写真をとっていたら,タチキランソウだ とか.上の二つの花弁がたって目立ちます.普通のキランソウはこれがないとか.たしか に写真を見返すとそうです.うーん,my新種. |
こちらはニシキゴロモ.撮影したときは何気なくとったんですが(多 分,これもキランソウ,ぐらいの気持ちで雑に撮った(笑)),花の筒の部分が長い. で,ニシキゴロモ.日本海側,雪国だともっと白っぽい花が多いんですが,これは紫がしっかりしています.太平洋側はこの色が多いそうです. |
タチツボスミレなんですが,「信州のスミレ」を見ると,タチツボスミレの一型でショ ウヨウガタタチツボスミレというのが出ています.小葉型タチツボスミ レ,の意味.南信の方に多いとのことですので,多分これがそうなんでしょうね. |
この日は昆虫の専門家,四方圭一郎さん(飯田市美術博物館の先生です)も観察会に同行.朽木の中からオオゴキブリを 発見.森の中で樹木を食べているので,汚く有りません. でも,手に取るのは,ちょっと勇気が入りますね(笑).四方さんの手の上で写真を取らせてもらいました. |
なんじゃこりゃ.コバギボウシ...と思ってよく見ると...シライトソウ |
どこがシライトソウかというと,この,葉柄の部分の鋸歯というか,葉のヘリも含めて,ギザギザ.また花の時期に観たいものです. |
イワボタンですね.ネコノメソウの仲間. |
ミヤマウズラ.これは松本の方でも見ます. |
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裏はこんな感じ. |
こっちはもっと葉が丸くて,フモトスミレ.葉に白い模様が入ってい る(斑入り)ので,フイリフモトスミレと呼ばれるタイプですね.葉の 裏は紫です. |
リスがオニグルミのみを割った後です.このように真っ二つ.ネズミはそうはいかなくて,このからに穴をあけて中身を食べます. |
私は気づかなかったんですが,蛭間くんが,「島野さん,これ,ナガハシじゃないかと思うんですよ...」と言っていたのがこれ.ナガハシスミレ. 帰ってから,私も「信州のスミレ」で調べると,距が長く上向きに立つ,側弁無毛,葉は円状心型で脈が浮き出るように目立つ,ということでナガハシスミレ でよさそう.この日の新種となりました. |
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コアジサイ.「コアジサシ」って,それは鳥です(笑). |
暖かいんですね,シキミがでます.暖温帯ですね. |
そうかと思えば,ヒメコマツが出たり.土地の痩せた山地帯以上に出現するものです,普通は. |
マルバコンロンソウ.花が咲いていました.こんな春の早い時期に山歩きをしないので,マルバコンロンソウの花は初めて見ました. |
カンスゲです.シカに食べられていますが... 葉の断面はV字です.ミヤマカンスゲとかオクノカンスゲは断面がM字ですね. |
カンスゲ,花の写真. |
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ああ,素晴らしい.シナノタンポポですね.総苞片がめくれることなく,花の方にぴったりくっついています.セイヨウタンポポはこれがめくれています. さりげなく在来のタンポポがしっかりあって,素晴らしいです. |
おまけはスギナの胞子散布器官,ツクシ.バックのくらいところを選んで,露出はマイナス補正.綺麗に浮き上がってくれました. |