小ネタ.飯島町の林道歩きを蛭間君らとしたときの写真.いや,全部出すわけではありません.いくつか.小ネタですから.


現場でイヌトウバナかミヤマトウバナか,という話になったんですが,写真のイヌトウ バナは萼の部分に,萼から垂直外向きの長い毛があります.たいして...

対してこちら,ミヤマトウバナは,萼に毛はあるのはあるんですが,イ ヌトウバナのようには目立ちません.そんな事で見分けられます.
 ちなみに,このミヤマトウバナの写真は別の日,別の場所のものです.

 現場ではツルキンバイ,という話をしていたんですが,葉の裏をめくると,真っ白.ということで,イワキンバイ.ツルキンバイは葉の裏が普通に緑です.
 葉の裏の写真とっておいて正解.さすがだな,俺(笑).
 アカバナの仲間なんですが,ケゴンアカバナです.茎に縦に2列の毛 がそろって生えます.写真でも茎に白い列が見えますね?これが毛です.普通のアカバナは茎全体に毛があるので,これで見分けられます.

 キツネノボタン?ええ,まあそうなんですが,ヤマキツネノボタンと いうのがあります.どこが特徴かというと,まずこの写真,花柄がすごく長いですよね.これが一つ目の特徴.もうひとつの特徴は...
 こちら,茎に上向きの毛が生えます.みなさんも山で,林道脇のキツネノボタンをよく見てみてください.ヤマキツネノボタンかもしれません.


 左の写真は,アゼナルコで す.スゲですね.
 外見上の特徴を見ますと,まず,小穂に長めの柄があって,小穂が垂れる. それと一番先の小穂が雌花と雄花が混ざっている. で,これが一つの小穂に混ざるスゲは他にもあるんですが,普通は小穂が立っているので,雄花(写真では茶色い部分)が上になるように,小穂の先っぽにつく んですね,ふ つうは.
 ところが,これは小穂が垂れるものだから雄花が上になるようにするには付け根側に 雄花がないといけない.いけないということはないんですが(笑),そうなっている.ここが大きな特徴です.
 似ている物はテキリスゲ,アズマナルコスゲ.テキリスゲは葉の縁がざらつき,茎の下部が細く断面が三角形とのこと.アズマナルコスゲは,小穂が棒状とい うより,ひも状に垂れるとか.で,アズマナルコスゲの茎の下部は太く丸い,という違いがあります.基本的に,これらは雄花と雌花が一つの小穂に住み分けることはないようですが.

 ヤマキツネノボタンに関しては,たぶん今までも目に入っていたんでしょうが,スルーして気づかなかったんでしょうね.いろいろな人と出歩くというのは, ですから大事なんですね.それと歩ける健康な体(笑).皆さんも,体,大切に.


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