My 新種にであう予感がするんですが,理由は二つ,日頃見ない海に来るということと,西日本のフロラに接するということでしょうか. |
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海岸なんですが,小高い丘があって,照葉樹林です.で,林床はコシダ,タイミンタチバナ,トベラ...など. |
こちら,モッコク.ツバキ科.庭木によく使われますが,これは自然のものです. |
それから,これも暖温帯の海沿いに出ます,ヒメユズリハ.ユズリハ科ユズリハ属. |
写真のように裏は白いです.ユズリハよりも葉のサイズが小さいため,葉身が短い分,葉柄が相対的に長く見えます. |
こちら,イヌガシ.カシ,と名前がついていますが,クスノキ科.写真は葉の裏からとっています.三行脈があり,裏が粉を吹いたように白いですね. |
クロバイでいいでしょうか.シロバイに似ますが,シロバイはほぼ葉柄がないように見え,側脈が主脈に対し60度ほどの角度.クロバイの方は明らかに葉柄があり,主脈に対し側脈が80度ほど.ということで,いいですよね,クロバイで. |
タイミンタチバナ.ヤブコウジ科タイミンタチバナ属.右下の葉の対生の樹木はネズミモチ.暖温帯ですねぇ. |
草本は,ネズミノオ.イネ科ネズミノオ属.ちょっと写真が変ですが,写真右上が根元側.写真を取るとき,穂の先を左手で引っ張ったので,こんな写真にな りました.文字通り,穂の姿をねずみの尻尾にたとえてのネーミング. |
皆さんがわいのわいのと集まっているんですが,外来種,タチスズメノヒエだそうな.なにそれ,はじめて. スズメノヒエと違って,小穂が下に垂れません. |
My 新種です,タチスズメノヒエ.外来種ですが.タネの落ちた小穂は非常にざらつきます. |
これも新種です.ハマゼリだそうな.セリ科ハマゼリ属.花はほぼ終わって実になっています. |
左の写真では葉の形がよくわかりませんから,例によって,手を入れて撮影.ちぎってはダメです. |
こちらは佐渡ヶ島でも見ました,ハマエンドウ.さすがに花はありません.花は初夏,かな. |
うわ,初めて見た,ハマボウ.花も咲いてるし.アオイ科フヨウ属.たしかにフヨウだ. |
ハマボウ,黄色く紅葉します.クマツヅラ科のハマゴウのことをハマボウと呼ぶことがあるので,紛らわしい. |
脈の走り方,葉の裏の白さが印象的です,ハマボウ.黄葉します. |
何これ?聞けばハマサジだとのこと.イソマツ科イソマツ属.何だ,イソマツって? |
近づいてみてみましょう.ロゼットですね.葉がサジ状なので,ハマサジ,ですかね.後半で花の写真があります.おあずけ. |
ハママツナ.アカザ科オカヒジキ属.これも新種です. |
大きめの石の上に倒れていたものがあったので,これ幸いと写真を取ります.背景がシンプルな方が,葉のつき方などの特徴がよくわかります.左のは生態写 真. |
カワラヨモギ.これは信州の礫河川でも見ますね. |
マサキ.生垣でよく見ます.松本でも植わっていますので,比較的寒さに強いのかもしれません.さすがに自然分布はありませんが. |
こちらも言わずと知れたウバメガシ.海沿いに生育する低木.ブナ科コナラ属. |
で,ウバメガシ...なんですが,毛のあるタイプがあって,ケウバメガシというそうな.初めて知った.学名上は,ウバメガシの品種(forma)になっ ていますね. |
何これ...ホウライツユクサという外来種だそうな.初見.普通のツユクサは濃い青色の花ですが,これはピンク色ですね.うむむ. |
こちらはハマゴウ.クマツヅラ科ハマゴウ属.かろうじて花が咲いていました.対生単葉全縁.海辺のものです. |
浜辺なのでオニシバが出るのではないかといろいろ見ていましたが,こちらは違いました.ギョウギシバでした.これも普通に写真を取ったのではなんだか分 からないので,手を入れています. |
花穂はこんな感じ.ギョウギシバ.イネ科ギョウギシバ属. |
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コウボウシバ,だそうな.確かにコウボウムギに比べ,葉は細いですね. |
もはや全然わかりません.周りの先生方に聞いちゃいます.星野先生に教えていただいたかな,シオクグ. |
もうちょっとアップで撮りますが,依然として全然分からない.クグ,というのはカヤツリグサの仲間のこと.潮をかぶる立地にあるカヤツリグサの仲間とい うことでシオクグ. |
シオクグ,穂があればよかったんですが,残念,次回.一応根元と言うか葉鞘を取っておきます. |
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こんな感じの海浜. |
ハマアカザだと教えられました.鋸歯がある.しかし,これ,アカザとどう違うのかとこれまで自分で取ったアカザの写真と比べてみたんですが,たしかにこ ちらのほうが葉が厚く,鋸歯の感じも違います ね...普通のアカザは葉が薄いため側脈が凹んだりしてシワになりますが,こちらは葉が厚いためシワがない. ハマアカザとされる植物を写真で見ると,どれも鋸歯がもっとシャープですね.うーむ. |
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先ほどハマサジの大群落,ならびにロゼットを見ましたが,こちらは花をつけています. |
これが花. |
花序はこんな感じ. |
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中村幸人先生とお弟子さんのIさん.Iさんの高山植生のデータは,半端ないです. |
クサスギカズラ.葉のように見えるのは葉状枝とのこと.クサスギカズラの場合,葉状枝は2-3本で長さは不同.キジカクシっていうのがものすごく似ていま すが,葉状枝は3-6本でほぼ同長とのこと.アスパラガスも同じ属で似ていますが,葉状枝は1本から数本となっていますが,これまで撮りためた写真を見ますと6本ぐらい,ズラーッと葉状枝が生えているものが多い.で,枝分かれが多いように思われます.また調べます. |
ヘクソカズラか...と思いますが,左にあらず.テリハヘクソカズラ,別名ハマサオトメカズラとか.なるほど,葉がクチクラで照っていますね. |
これもよく植えられていますが,ここでは野生.トベラ.実をつけています. |
ハママツナの群落. |
もう少しアップで.塩性湿地ってことでしょうね. |
ハマオモトですね. |
そんな事でまたバスで移動. |
再び海岸ですが,こっちは砂浜. |
まずはハマヒルガオ. |
サボテンが生えていました(笑).ウチワサボテン. |
こちらはコウボウムギ.先ほどのコウボウシバに比べると葉の幅が広く,触った感じもしっかりしていますね. |
ネコノシタ.キク科.ぜひ葉を触ってみましょう.ザラザラして,猫の舌でなめられたような感じです. |
外来種ですが,アメリカネナシカズラ. |
おっ,来ました,新種の予感.ビロードテンツキ.名前の由来は葉にビロード状の毛があるからとか.この個体はあまり毛はなかったですが. |
ビロードテンツキ,花をアップで取っておきましょう. |
ついでに根元の部分とか... |
葉の写真も取っておきます.ま,葉だけでは同定できませんが. |
来ました.ケカモノハシ. |
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こちらは外来,コマツヨイグサ.黄色い花が咲いて,しぼむと赤色(濃いオレンジ色)になります.これも砂浜植物ですね. |
砂浜にも出ます,ハマゴウ.こちらは花が終わって実になっていました. |
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花をアップで.背景がくっきり写っているとごちゃごちゃして見えづらいので,わざとボカすために絞りを開けましたが,ちょっと開けすぎ.花までピンぼけ 風になってしまった. |
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こちらはカワラサイコ.バラ科キジムシロ属.松本でも礫河川で見ます. |
うお,新種,ハタガヤ.茎はハリイより細く,マツバイより太いぐらいの感じ. |
で,ハリイもマツバイも小穂が一個だけ上につきますが,それがいくつも付いている感じですね,ハタガヤ.ハタガヤのハタは畑の意味のようです. |
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ヒキヨモギは,「ヨモギ」と名前がついていますが,キク科ではなく,ゴマノハグサ科ヒキヨモギ属.写真の個体はもう葉がありませんが,図鑑などで葉を見る と,確かにヨモギっぽい.半寄生植物とのこと. |
おっ,ハマナデシコ.日当たりの良いところのハマナデシコは葉も茎もしっかりしています. |
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ダンチク!遠目に見てセイコノヨシかと思って藤原道郎先生に聞いたら,ダンチクだった! |
確かにセイコノヨシ(セイタカヨシ)であれば,葉がしっかりしているのでこんなふうに垂れることはありません.ダンチクは葉が垂れますね. |
葉の付け根はこんな感じ.葉耳に毛があります. |
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そんな事で海岸を後にします. 兵庫の石田先生!もう行きますよー! |
帰り道なんですが,淳仁天皇陵.中には入れませんが,周りの植物を少し. |
これも初見,イヌクグ.東日本にはありませんが,西日本ではポピュラーだとか.確かに,一度見たら忘れない. |
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それから,フユノハナワラビ.アカハナワラビと似ていますが,アカハナワラビのほうが鋸歯が細かいといいます. 並べて見られればいいんですが. |
私はアワゴケかと思ったんですが,違った.武田先生によると,ミゾハコベだそうです.ミゾハコベ科. ちなみにミズハコベ(ミゾハコベじゃないよ)とアワゴケはアワゴケ科で,他人の空似.ということで,多分,花を見たらずいぶん違うんでしょうが... |
おまけ.高速道路のサービスエリアの庭木.シマトネリコ.うん,確かに,そう言われればそうで,西伊豆のらんの里でも見ていた. 蛭間くんは例によって,とんでもない種名を出していましたが,武士の情け,書かないでおきましょう(笑). |