この日は,林道ぶらぶら歩き. |
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トダシバ!これ,いろいろな表情を見せます.迷いますよね.道脇に いろいろ出てきたので,ちょっと,トダシバを見ていきましょう. |
毛の多いタイプと少ないタイプがあるようですが,これはそんなに毛深くありません.葉耳のヘリに長毛. |
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あ,これこれ,トダシバ,小花が紫色のやつ.上四つの花は,花の時期が終わりかかって,茶色くなっている,というのもあります. 以上トダシバでした. |
似たのを2種.まずはこれ,オオアブラススキ.花穂は立ちます.油 薄は花穂の横枝が垂れます.で葉の中心に白い筋があるのが見えます ね. |
一方こちらは,ミヤマアブラススキ.葉の中央に筋がありません.生育している形も,こちら,ミヤマアブラススキの方 が斜面から斜めに生えている感じがし ます. |
ヨツバハギ.別名ナンテンハギ.マメ科です.これ,偶数羽状複葉で 小葉は4枚です.で,ヨツバハギという名前. |
一方こちらはエビラフジ.写真の葉は,一枚小葉が取れてしまってい ますが,こちらも偶数羽状複葉.ヨツバハギの小葉に比べると葉の先が鋭くとがっていま すね.あと,シワがある感じ. |
これも雪国植物,マルバマンサクです.葉が丸いというか,マンサク に比べ横に広い感じ. |
マルバマンサクです.この写真ではちょっとわかりづらいですが,側脈が交互になっていますので,葉の基部は片っぽは心形にふくらみ,片方はV字型(片方 なのでVの字になりませんが)になります. |
ヤマブキショウマですね. |
ツリガネニンジン.葉は基本4輪生.写真で全体を撮ろうとすると各 部分が小さくなってしまいますし,各部分をとると全体が入りません.大きめの草本は写 真が難しいです.もっと大きい木本なら葉だけや枝先の写真でいいんですが. |
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こちらは可憐,シナノナデシコ.以前上高地で見たことがあったか な. |
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カヤツリグサ科発見.カワラスガナでした.イガガヤツリと似ている んですが... |
藤田プロが見分け方を伝授してくれました.花穂の中の小穂の形.左がイガガヤツリ で小穂が尖っている,と.一方右の絵はカワラスガナで幅広とか.なるほ ど.藤田プロ,ありがとうございます. |
こちらはワレモコウ,いいですね. |
普通にミヤコグサだと思っていたんですが,違った.セイヨウミヤコグサだ とか.どこが違うのかというと,こちら,セイヨウミヤコグサは萼(がく)に毛が 有るんだとか.なるほどね. |
あ,これ,上越の調査で出てくるやつ,クロバナノヒキオコシ.シソ 科. |
花が咲いていてくれました,クロバナノヒキオコシ.黒花といいますが,濃い紫色です.シソ科ですから,葉は対生で茎の断面が四角. |
ツルウメモドキなんですが,脈が裏側に浮き出ます.で,オニツルウメモドキと なるわけですね. |
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こちらも礫河原によく出る植物,左はカワラニガナ.黄色い花が咲い ています.右はカワラハハコ.小さいですけど. |
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お,イネ科.チョウセンガヤツリ.全体に白っぽいんですが... 葉や茎が白っぽい |
アップで見ると,特に茎が白いですね,チョウセンガヤツリ. |
もう少しチョウセンガヤツリを見ましょう.葉の基部の縁にやや長めの毛があります. |
葉耳,葉舌は発達しません.以上チョウセンガヤツリでした. |
イワオトギリなんですが,シナノオトギリと似てますよね.で,区別 点を教わりました. 萼に黒点あり シナノオトギリはない |
イワオトギリは,これ,萼に黒点があります.列状に並ん でいますね.シナノオトギリは,萼に黒点がないということです.今度 シナノオトギリでチェックして みよう. |
葉は例によって裏に黒点があります.みんなあるので区別点にはなりません(泣). |
あ,ミヤマアオイ.丸くて小さい葉.花は春なのでこの季節は見られま せんね. |
マルバアオダモ.葉が丸くないじゃないか,と言いたい気 持ちはわかります.マルバって,葉が丸いのではなく,鋸歯がない状態を事を行っています.ただのアオダモは鋸歯があって,目立ちます. |
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ノギが目立ちますね,ネズミガヤ. |
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ユキグニミツバです. |
裏面脈上に,密な茶色い毛が.ユキグニミツバ. |
エチゴキジムシロです.シロバナノヘビイチゴのように大きく側小葉 があります. |
シロバナノヘビイチゴは3出複葉ですが,こちら,エゾノキジムシロは羽状複葉で す. |
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先にも見ました,ミヤマアブラススキ.茎は斜めになっていることが 多い |
タムシバですね.日本海型のブナ林なんかにちょくちょく顔を出しま す.コブシの仲間.ちょっと,写真じゃわかりづらいですね. |
ミヤマカワラハンノキ.タニガワハンノキやヤハズハンノキは葉の先 が凹んだりしますが,これはへこまず,ちょん,と飛び出ています. |
こちらも.ミヤマカワラハンノキ. |
カヤツリグサ科はヒメクグ.まあるいのが一個. |
ヒメシラスゲでいいですかね.これもカヤツリグサ科ですが,スゲの 方ですね.全体に色が薄い. |
裏はやや白い. |
葉鞘が褐色で目立つ...とかにならず,下まで緑色. |
イネ科.みんなでちょっと迷ったけど,結局,オオクサキビ.千曲川 なんかで見るオオクサキビは1mとかあって大きいんですが,これは20cmくらいで 迷った.背が低くても,ちゃんと繁殖サイズなんですね.外来種です. |
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ツリバナの仲間ですが,ヒロハツリバナ.実が4数性です.オオツリバナは5数性. |
シシウドなんですが,北陸の人はこれをエゾニュウと呼ぶとか.藤田 プロ情報でした. |
藤田プロがマダイオウとノダイオウの見分け方を教えてくれました.いや,蛭間くんがマダイオウの話をし てて,そういう流れになったんですが.実の形.左みたいに広いのがマダイオウ,細いのがノダイオウ. |
チョウは,サカハチチョウです.タテハチョウ科.羽の白い模様がこの 写真でも,漢字の「八」に見えますね.長がうえを向いていると,この文字が逆さに見えるので,「サカハチ」です.食草はコアカソ等. |
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さて,ススキとカリヤスですが,こちらはススキ,ノギがあります. |
で,こちらがカリヤス.ノギがないですね.こんな事で見分けられま す. |
イネ科シリーズ(笑).ササガヤです.花序はこんな. |
葉耳の部分に白い長毛. |
これもササガヤです.茎にも列状に毛がありますね. |
エチゴキジムシロ,再び. |
ヒメヤシャブシ.日本海型分布.多雪地.実が4つばかり付いている のがわかります.これが特徴.ヤシャブシは2-3個.太平洋側のオオバヤシャブシは1 個 |
そんなことで林道をあとにしました.色々出てきてお腹いっぱい. |