西伊豆の入り口が三島になります.で,三嶋大社.伊豆の国の一宮ですから,伊豆に来ることのご挨拶を. |
立派ですね. |
神社境内のお茶屋さんで一休み.かき氷の上に,こちらの名物のお餅が乗っています. |
神社といえば,ノキシノブ.境内の樹木の樹皮に着生しています. |
暖温帯ですね.カニクサ.つる性のシダ植物です. |
で,修善寺方面を目指して伊豆半島を南下します. |
すると途中にワイナリーが.中伊豆ワイナリーだそうです.見学は無料.試飲や食事・飲みも出来ますが,私は運転があるので,今回は見学だけ. |
カーブだっけな,中も見られます. |
こちらのブドウはメルロー.ワイン用のブドウの多くは,写真のように葉が5つに切れ込みます. メルローは赤ワイン用の品種で,ボルドー産のワインにブレンドされます.ボルドーだと,カベルネ・ソーヴィニヨンが主体でメルローが脇役.ただ,ボル ドーでもサンテミリオンだとメルローの割合が多くなって,まろやかな口当たりに. |
こちらはヤマ・ソーヴィニヨンという品種.知らなかった.日本のヤマブドウを交配したそうで,それで葉っぱはあまり切れ込まず,丸っぽい感じ. 多分,日本在来のブドウと掛け合わせることで,日本の気候で育ちやすくしたりするのを狙っているんだと思います.いや,そんな解説が書いてあったかな? |
ヤマ・ソーヴィニヨンのブドウ. 葉が白く汚れているようにみえるのは,ボルドー液がかかっているため.ワイン会社に勤めていた嫁の解説によると,伝統的な殺菌剤で,硫酸銅を使うらし い.銅イオンで殺菌ということですかね. |
信濃リースリングという品種があるらしい.信州にいながら知らなかった.面目ないです. ちょっと調べると,シャルドネとリースリングが掛け合わさっているらしい.うーん,わたしは白はソーヴィニヨン・ブランを使ったものが好きなんですが, シャルドネとリースリングなら良さそうですね. |
垣根栽培.嫁によると,真ん中の斜めにかけてあるビニールは雨よけだそうで,確かにブドウがなっているのはビニールの下.なるほどね. |
ワイナリーを出たところなんですが,木が植わっている(笑). クリかと思えばクリじゃない.樹皮がぜんぜん違う.クヌギでした.クヌギの雑木林はこんなふうに列植になっていないし...と思って悩んだんですが, |
これ,樹皮からコルクを取るために試験的に植えているのかもしれません.コルクは,ヨーロッパではコルクガシというブナ科コナラ属の樹皮から取ります.日 本の在来種からコルクを撮ろうという試みでしょうか. |
いやはや,勉強になります.で,峠を超えて,西伊豆の海岸近くにおります.この日はもう宿泊. |
翌日.海はいいですね.この日は日差しも波も穏やか. |
崖を見ます.手前の丸い葉はツワブキ.そのちょっと奥はラセイタソウですね.海沿いで見ます. |
ハマオモトが咲いていました. |
花は繊細です.ユリ科. |
うーん,ヤブマオだと思うんですけど,この辺,私苦手なんですよ.あまり経験がなくて... |
ま,また勉強していきます. 花がないとね〜と言い訳したりして(笑). |
お,スカシユリですね.これも運よく花の時期にこれました.7月下旬です. |
なぜスカシユリというかというと,花びらを見てください.花びらと花びらの
間が開いていて,向こう側が透けて見えちゃいますね.でスカシユリ.
本当は花弁が3枚,萼が3枚なんですが,ま,花びらでいいじゃないですか.植物学者に怒られちゃうかな. |
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おお,初見.ハマナデシコ.素晴らしい.葉は乾燥耐性でしょうか,厚くてクチクラが発達しています.花の色なんかはシナノナデシコに似ていますね.生育立 地は海と山で全く違いますが. |
イソギク.海岸に出るキクで葉の裏が白いものは色いろあるんですが,分布的にこのへんだとイソギクしか無いはずです. |
アシタバであれば,茎を切ると黄色い駅が出ますが... |
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コモチマンネングサ.葉の付け根に胚珠ができて,それで繁殖できます. |
なんだこれ...見たこと無いし,想像もつかない.で,葉からキク科と踏んで,端から図鑑をめくっていくと... |
アゼトウナと判明.キク科でした.花の時期にまた見たいです.初見. |
ウバメガシなんですが...普通のウバメガシは葉の裏がこんなかんじ. |
で,ケウバメガシというのが,確か変種であって,こんな感じ.葉の裏の境界層抵抗を増やして水が葉から蒸散しすぎないようにしているのだと思います.淡路 島で見ましたね. |
うお,初見.なんだこれ.先端はツルになっている. |
葉はこんな.これも図鑑をめくっていくしか無い. で,ガガイモ科のイヨカズラと判明.いやー,パワープレイっていうか,力技だわ. |
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暖温帯の陽樹,カラスザンショウ. |
こっちはツボクサですね. |
イヌビワ. |
クロマツ |
アカメガシワ. |
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クサスギカズラです.海岸に出ます.が,長野県内にもあることになっていて,本当か?という感じ.山に生える類似種のキジカクシではなかと思うんです が... で,長野県ではこのクサスギカズラ,レッド・データに指定されています. |
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ゼンマイ.よく山菜で食べますね. |
ウラジロ.シダ.二股になります.お正月の縁起物として飾られますが,葉の裏が白いのがポイント.「裏が黒くならないように」という戒めでウラジロが使わ れるようです. 裏の写真もとっておけばよかったな. |
そんなことで,海岸を後にします.いやあ,いろいろmy新種を見ました. |
天神原植物園というのがあります.ササユリが有名なんですが,山野草が好きな人はその他の季節も楽しめます. おじゃましましょう. |
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レンゲショウマ.野外ではなかなか見なくなりました.手前の丸いのはつぼみ.確か. |
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ベニシジミがいました.幼虫の食草はギシギシなんかです. |
ミノムシを見ました.いわゆるミノムシであれば,ミノガ科のガの幼虫.なんか,最近減っているようですね.wikiによると,外来種のヤドリバエが寄生す るためだそうです. |
カヤツリグサ科.なんだろうな.カヤツリグサにしては印象が違うし... |
本当はもっと色々あってヤマルリソウとかイワタバコなんかも咲いていました.みなさんもどうぞ.車じゃないと厳しいけど. |
植物園,もうひとつ回りましょう.らんの里堂ヶ島. |
ですがここ,2013年7月31日いっぱいで閉園になってしまいました.残念です.誰か買い取って再開してください. |
いいところだと思うんですが,入場者が減って厳しかったそうです. |
これ,植栽じゃないと思うんですが,リュウビンタイを見られるのがここでした.高さ2mにもなる大型のシダ. |
こっちはもっと大型.木製シダですね.ヒカゲヘゴ. |
ヒカゲヘゴ,葉の裏側. |
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庭ではヒメユズリハが見られました.これも暖地の海岸近くに出る樹木です. |
私,西伊豆では常宿が決まっていて,いつもこのペンションにお世話になります.俳優の渡瀬恒彦氏がオーナーとのこと. |
三日目.松本へ帰るんですが,もう少し見て行きましょう. |
戸田(へだ,と読みます)の港を囲う岬の先端に神社があります.その辺をぶらぶら. |
ツルソバですね.これも海のそばにでます. |
フウトウカズラ. |
オオバウマノスズクサでいいと思います.近縁種のウマノスズクサと違い茎や葉に毛があるのが特徴.こうした毛も次第に落ちるんですが葉の裏には毛が残ると いうことです. |
ホシダ.葉の先端が長く伸びます. |
カナリーヤシ.近くに植えた奴の子供なんでしょう.大きくなってください. |
帰りは身延山におじゃまして... |
で,松本.縄手でキッシュ・アンド・スパークリングワイン.夏は日が長くていいですね. |