2013年初夏某日.この日は実習で林城.ここは小笠原氏の山城ですが,武田信玄によって落城したという歴史を持っています.

 今はアカマツ林.

 グループに分かれて検索図鑑で植物の同定をし,その上で,階層ごとに各種の被度・群度を記録していきます.

 何が出てくるかというと,まずはアキカラマツ.カラマツソウは湿ったところに出てきますが,こっちは乾いたところ.

 それからミヤマナルコユリ.花は咲いているんですが,見えません.

 なぜかというと,花柄は葉の裏に沿うように生えていて,花は葉の真裏にあるんです.

 ですから,横から葉をめくってあげると花はよく見えます.あ,それから葉の裏が粉白色なのもこのミヤマナルコユリの特徴です.

 こちらはミヤマニガイチゴ.バラ科.互生,単葉,切れ込み+鋸歯.トゲに注意.

 キク科のオケラ.え,オケラって昆虫じゃないの?そうですね,植物にもオケラという種があるんですよ.
 ちなみに昆虫のオケラは,「ケラ」が標準和名.バッタの仲間ですね.これを昔からオケラと読んでいるわけですね.

 ハルゼミが羽化した後の抜け殻.

 後はせっかくですので,実習以外でみた林城の植物も紹介しますか.

 バイカウツギ.対生,単葉,鋸歯.葉は5本の脈が目立ちます.名前の由来は花が梅の花(梅花,ばいか)に似ていることから.

 イネ科.オオウシノケグサ.

 花はこんな感じ.風媒花ですので,葯が外に出ています.

 葉はこんな感じ.細くて長い.

 ホソバヒカゲスゲはもう実です.

 ガマズミですね.スイカズラ科.

 キリンソウはよく岩場なんかにでます.

 テリハノイバラ.葉に光沢がありますね.

 ダイコンソウ.羽状複葉なんですが,おっきい小葉,小さい小葉...のパターンが繰り返されています.

 天気のいい日は長めがいいですね.

 遠く北アルプスを望みます.

あ,写真のように,里の中にぽつんと木立が見えれば,だいたい神社.






緑の濃くなる季節,いいですね.
あ,花粉と紫外線には注意.

こんなところで.




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