新潟県は上越市の植物を縁あって見させて頂いています.今回は,上越市,春日山城北東に位置する春日神社のお話です.


  春日神社.上杉謙信の居城であった春日山城の北東,つまり鬼門を護る方角に位置する神社です.

 ちょっとした山の上にお社.スギ林に囲まれた参道の石段を登っていきます.

  ベニシダですね.いろいろありますが,普通のベニシダでいいのではないでしょうか.

一番下の羽片の一番付け根の小羽片が短く「ハの字」になると.池畑怜伸先生の表現によれば.

  ハリガネワラビですね.

 小羽片の脈が葉の縁まで達するということで.達しないのはヤワラシダ.

  ウドです.花茎が伸びてもう花です.

  長細いハート型のツルは,ヤマノイモ.対生です.栽培されている自然薯(じねんじょ)は,もっと葉が横に膨らむというか,形が違いますよね.

  ヒヨドリバナですね.花にピントがあっていません.めんぼくない.

  カラスザンショウ.暖温帯の樹木です.陽樹.

  ヤマグワ.葉は切れ込んだり,切れ込まなかったり.

  ホオノキ.大きな葉ですね.単葉です.

 春日神社のお社です.

摂社でしょうか,石造りの小さなお社があります.セミの抜け殻が.

  ウド.二回羽状複葉.

 石段を降りたところに,摂社で厳島神社があります.

  あ,何だ,黒いチョウが.アゲハ類?

  写真を何枚もとって,あとから同定できる写真を探します.モンキアゲハでした.温かいところに住むチョウですが,近年,温暖化の影響か,分布を北に広げ ているようです.

 ちなみに,吸蜜していたのは,ボタンクサギとか,ベニバナクサギ,ヒマラヤクサギ等と言われているクサギの仲間.園芸植物ですね.クマツヅラ科.

 というわけで,春日神社でした.モンキアゲハは初見.いい勉強をさせていただきました.




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