草                                        07A2047A   日隈慶子
・被子植物合弁花類

ヨモギ                         ハハコグサ                     ハルジオン
Artemisia princeps キク科ヨモギ属         Gnaphalium affine キク科ハハコグサ属       Erigeron philadelphicus キク科ムカシヨモギ属
 葉は互生単葉で切れ込み、裏は白い。風媒花  葉は互生単葉全縁で全体に生える綿毛のせい  葉は互生単葉鋸歯。ヒメジョオンとの差異は、
なので、花は下向きに咲く。頭花は全て管状花。 で白っぽく見える。春の七草のオギョウはこれの 葉が茎を抱く、つぼみが下にたれる、茎が中空
葉の裏の綿毛はもぐさ、若葉は蓬餅にと利用価  事である。近い仲間にチチコグサがある。    、開花時期がハルジオンの方が早い事などで 
値の高い野草である。                                                ある。   


カントウタンポポ                   セイヨウタンポポ                  ノアザミ
Taraxacum platycarbum キク科タンポポ属    Taraxacum officinale                  Cirsium jabonicum
 葉は根生で、ロゼットを作り冬を越す。ヨーロッ     葉は根生。セイヨウタンポポとの差異は花弁を     葉は互生羽状複葉で、深裂する。葉の縁
パ原産の帰化植物である。単為生殖のため、   取り巻く総苞にある。総苞がそり返るのがセイヨ に刺毛がある。花柱の途中にある集粉毛が
受粉せずに種ができるなど、繁殖力が旺盛。   ウタンポポ、そり返らないのが本種である。     花粉をトコロテン式に押し出す。



キツネアザミ                    ヘラオオバコ                     オオバコ
Hemistepta lyrata  キク科キツネアザミ属    Plantago lanceolata  オオバコ科オオバコ属     Plantago asiatica オオバコ科オオバコ属 
 葉は互生羽状複葉で深裂する。ロゼットで冬   葉は根生で花茎が高く伸びる。ヨーロッパ原産       葉は根生でたまご型。漢方では、茎葉や種
を越す。頭花はすべて管状花で、総苞にこぶが の帰化植物で、白く見えるのは外に飛び出したお  子を咳止めに使う。人が多く通る道端や荒れ
ある。                          しべである。                        地に生える。  



ヒルガオ                      キュウリグサ                     オオイノフグリ 
Calystegia japonica ヒルガオ科ヒルガオ属  Trigonotis peduncularis  ムラサキ科キュウリグサ属  Veronica persic  ゴマノハグサ科クワガタソウ属 つるで互生単葉で切れ込む。コヒルガオとの   葉は互生単葉全縁。名の由来は、若い葉や茎を   葉は互生単葉鋸歯で下 部の葉は対生。ヨ
差異は、葉の基部がヒルガオは矢じり型なのに 揉むと、きゅうりの匂いがするためである。つぼみの ーロッパ原産の帰化植物。花冠は深く、4片
対し、コヒルガオは角ばっている。花柄にコヒル ころ茎の先端が丸まっていて、それがほどけるように に裂ける。
ガオは縮れがみられる。               花が咲いていくのは、ムラサキ科の特徴である。


タチイヌノフグリ
Veronica arvensis  ゴマノハグサ科クワガタソウ属
 葉は互生単葉鋸歯で、下部の葉は対生。
オオイヌノフグリと同様、ヨーロッパ原産の
帰化植物。葉は三角状で先がとがり、毛が
生えている。

・被子植物離弁花類


シロツメクサ                      ムラサキツメクサ               クサフジ
Trifolium repens マメ科シャジクソウ属        Trifolium pratense マメ科シャジクソウ属    Vicia cracca マメ科ソラマメ属
 葉は3出羽状複葉。ヨーロッパ原産の帰化植物。葉は互生単葉3出複葉。ツメクサよりも茎に    つるで互生羽状複葉である。小葉は9〜13対ある。
オランダからガラス器を送るときのパッキング材と 毛が多く、受粉しても下を向くことはない。   柄はなく葉のもとには2つに裂けた托葉がある。花 
して一緒に詰めたため「詰め草」の名がついた。                              は蝶形花で果実には毛がない。 


カラスノエンドウ                    カタバミ                       ノミノツヅリ
Vicia angustifolia var.segetalis             Oxalos corniculata  カタバミ科カタバミ属     Arenaria serpyllifolia ナデシコ科ノミノツヅリ属
マメ科ソラマメ属                     葉は根生で3出複葉全縁。花は日の出とともに咲 葉は対生単葉全縁。ノミノフスマとの差異は 毛 
葉は互生偶数羽状複葉で全縁。葉の先端が3つ  き、その日のうちに閉じてしまう。小葉も日没と共 が生えていること、ノミノフスマは花弁が2裂して
に分かれ巻きひげとなる。カスマグサはつる1本  にすぼむ。 果実は熟すと種子を弾き飛ばす。  10枚に見えるが本種は5枚に見えること。 
スズメノエンドウは3本だがサイズの違いにより、
判断できる。     


トウダイグサ                              ドクダミ
Euphorbia helioscopia トウダイグサ科トウダイグサ属        Houttuynia cordate ドクダミ科ドクダミ属
 葉は互生単葉鋸歯で葉先が丸い。5葉1回輪生。湿った       葉は互生単葉全縁でハート形である。湿り気のある場所を好む。
土地を好む。茎から出る乳液は有毒である。             民間薬としてよく利用される。白い花弁にみえるのは総苞片である。


スイバ                                  マメグンバイナズナ
Rumex acetosa タデ科ギシギシ属                   Lepidium virginicum アブラナ科マメグンバイナズナ属
 葉は互生単葉全縁でハート形。上部の葉は茎を抱く。基      葉は互生単葉鋸歯。北アメリカ原産の帰化植物。主に秋に 
部はふつう矢じり形。葉や茎にシュウ酸を含むことから口     発芽しロゼット状で越冬、春に花を咲かせる越冬草である。根 
に入れると酸っぱい味がするのが名の由来。            生葉はふつう花期には枯れる。


樹木
・裸子植物


モミ                           ウラジロモミとシラビソ               クロマツ
Abies firma マツ科                     こんもりとしていて、裏が白いのがウラジロモ  Pinus thunbergii マツ科 
 若木の葉は先端が2裂してとがる。老齢化する  ミ。スマートなのがシラビソ。シラビソは亜高山    葉は黒くて硬い。枝や樹皮は黒っぽい。幹の
につれて、丸みをおびる。幹は直立して枝を水平  帯に生息している。                   幹の樹皮は厚く大きくはがれる。常緑の針葉 樹
に張る。球果は秋に熟して翼のある種子を出す。                                 。


イブキ<カイズカイブキ>              カイズカイブキの鱗状葉              コノテガシワ  
Juniperus chinensis ヒノキ科              ヒノキ科の普通葉は小型で鱗片状になるもの  Thuja orientalis ヒノキ科        
 幹は直立して基部から立木を出し、若木は紡  が多く、これを鱗状葉と言う。               若木は整った円錐形。老木になるとこの樹形
睡形になり老木では円錐形の樹形になる。葉は                                は崩れやすい。葉は十字対生し表裏の区別 はな
十字対生し多くは鱗片状だが、先のとがった針                                 い。寒暖乾湿に非常に強く世界中各所で 栽培さ
形のものもある。カイズカイブキはイブキの代表                                れている。 
的なものである。

・被子植物双子葉離弁花類


ケヤキ                         モミジバスズカケ                  シナノキ
Zelkova serrata ニレ科                Platanus acerifolia スズカケノ木科         Tilia japonica シナノキ科  
 互生単葉鋸歯で托葉があり、葉脈が葉縁まで   幹は直立し大きく枝を出して広がり、半円状の   互生単葉鋸歯で葉の裏は灰白色だが葉脈の基
達する。葉を翼とする風散布種子である。成長が 樹形になる。成木の樹皮は大きくはがれ、跡が  部以外は毛がない。風散布種子で翼で風にのった
早く素直に枝分かれして伸びる。樹皮は滑らか  白い斑模様になる。スズカケノキほど深く切れ込  り水に浮かんだりする。
で小さな皮目が横に並ぶ。寿命は非常に長い。  ない。





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