植物生態学ゼミ

 
           身の回りには数えきれないほどの植物がある。しかし、雑草と呼ば れている植物にも学名は付いているのだ。
          今回は信州大学旭キャンパス内部とアルプス公園においてよく見られる植物についてまとめてみた。

〜旭キャンパス内〜

ケヤキ
まず、キャンパス内に入って一番目につくのが「ケ ヤキ」。互生・単葉・鋸歯のニレ科ケヤキ属の樹木。種子は風散布により分散させるが、ケヤキの場合、種子をつけた枝ごと離れ、葉が翼の役割を果たす。翼に なる葉は他の葉に比べて小さいことが特徴である。

ハルニレ
あずみホールの前に来ると見えてくるのが 「ハルニレ」。(ニレの木と呼ばれている。)ケヤキと同じニレ科の樹木。互生・単葉・重鋸歯で、葉脈が鋸歯まで届いているのが特徴。葉は真ん中で不対称 で、半分がくさび型、もう半分が耳たぶ型になっている。

モミ
理学部棟の中を通り抜け、健康安全センター前にある大き な樹木は「モミ」である。葉の先端が二つに割れているのが特徴的。同じマツ科モミ属には「ウラジロモミ」があり、葉の先が丸く裏が白いことが特徴。

カエデ
モミの木から西へ進むと「カエデ」が見えてくる。カエデ科カエデ属。葉は 小さく、カエルの手に似ているからこの名がついた。対生・単葉・切れ込み重鋸歯(対生の樹木は少ない)。風散布種子で、翼が乾燥すると風に乗ってクルクル と回って遠くまで飛んでいく。

シナノキ
カエデのすぐそばに生えている樹木「シナノキ」。シナノキ科シナ ノキ属。互生・単葉・鋸歯。風散布種子で、枝ごと取れて葉が翼の役割を果たす。かつ水散布種子でもある。

カイズカイブキ
シナノキのそばに植えられているのが「カイズカイブキ」。 ヒノキ科ネズミサシ属。葉は鱗片(うろこ)状である。ヒノキ科の葉の匂い成分には殺菌効果がある。

ヤマボウシ
全学教育棟からまっすぐ南に下りていくと、医学部実習棟の手前 にあるのが「ヤマボウシ」である。ミズキ科ミズキ属。対生・単葉・全緑。葉の先がとがっている。写真で見える白い花のようなものは、実は葉っぱである。日 本原産の樹木。

モミジハスズカケノキ
医学部実習棟の前に生えている樹木「モミジ ハスズカケノキ」、別名「プラタナス」とも呼ばれている。鈴のようなぼんぼりが付いていることからこの名前がついた。スズカケノキ科スズカケノキ属。互 生・単葉・切れ込み鋸歯。樹皮がはがれやすくなっている。

オランダイチゴ
医学部実習棟の横道を通って行くと、道端に 生えているのが「オランダイチゴ」である。バラ科オランダイチゴ属。三出複葉、走出枝(つるのように伸びる)。



〜アルプス公園〜

キブシ
アルプス公園にある丘の上で発見。キブシ科の 「キブシ」。互生・単葉・鋸歯で、葉脈がやや弓状になっているのが特徴。

ホタルブクロ
草原の中で発見。キキョウ科の「ホタルブクロ」。葉柄に翼 があるのが特徴。がくが反り返っているのがホタルブクロだが、反り返っていないのは「ヤマホタルブクロ」である。

クサフジ
ホタルブクロのそばで発見。マメ科の「クサフ ジ」。互生・羽状複葉。つるが他の草によくからみついていた。青紫の花は6月頃咲く。

タケングサ
帰り際見つけた背の高い草。ケシ科の「タケ ニクサ」。互生・単葉・切れ込み。茎と葉の裏が白いのが特徴。丈が自分の胸のあたりまであったが、花は白く小さかった。

タケニグサの花
これがタケニグサの花。直径がだいたい2〜3pくらい。
島野注:タケニグサの脇にあった,ヒメジョオンの花ですね,これは.





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