信州大学のカエデ

信州大学の理学部棟の中庭で撮 影
カエデはカエデ科カエデ属の総称であり、名前の由来は形がカエルの手に似ていることからきています。一般 的にもみじはカエデのことです。ちなみに上の写真は大学構内のイロハカエデです。

イ ロハカエデ

学名Acer palmatum Thunb 
カエデ科 離弁花 落葉高木
分布 本州・四国・九州
高さ10〜15メートル
花の時期 4〜5月

 イロハカエデの特徴は葉が対生で手のひらのように5か7に裂けているところです。また裂けたところは鋸歯(ギザギザ)になっていて先が長く伸びていま す。
 なぜイロハカエデと呼ぶようになったかというと葉の裂けた部分を子供たちがイロハニホとかぞえる遊びから来たようです。
 イロハカエデは風散布種子です。上の写真はイロハカエデの種子の部分を撮影したものです。僕はこのゼミを通してこのような種子があることを初めて知りま した。そこで種子についてちょっと書いてみます。



種子のタイプには
 重力散布
 鳥散布
 風散布
があります。

重力散布 
どんぐりのような堅果で大きく重く栄養が詰まっています。遷移後期種で種の中の栄養である 程度せいちょうすることができます。

メリット:暗い環境でも発芽できあるていど成長できる。

デメリット:拡大の分布がうまくできない。
      動物に狙われて食べられてしまう。
 
    


鳥散布
液 果と呼ばれる果実でおいしい果肉と同時に種子を食べさせて拡大する。種子は消化されず糞尿やペリットとして外に出されます。また鳥の消化管をくぐったほう が発芽率がいいみたいです。

メリット:分散しやすい
     発芽率が良くなる

デメリット:種が落ちた場所の良し悪しに成長が左右される
      果肉を食べずに種子を食べる鳥もいる
      哺乳類に食べられると噛み砕かれてしまう

風 散布
毛や翼が付いていて風に飛ばされて拡大する種子
遷移初期種で明るい場所に移動しないと発芽できない

メリット:遠くに分散しやすい

デメリット:明るい場所にたどり着かないと発芽できない

翼型:カエデ、シオジ‐飛ぶのではなく風に流されやすくする
枝葉型:ケヤキ‐種をつけた小枝ごと離れる→葉が翼がわり
綿毛型:タンポポ、ヤナギ‐風に浮く







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