植物生態学ゼミ
〜信州大学旭キャンパスと出掛けた先で見付けた野生植物〜

                                                                理学部生物科学科  08S5002H 朝倉瑞樹

〆カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ) Vicia sepium

3〜6月にかけて花を咲かせ、そのあとにマメをつける。
サヤが黒くなるので「カラスノエンドウ」という名前がついたと言う説がある。
若いマメは、炒めて食べることが出来るらしい・・・是非試してみよう!
右の写真はスズメノエンドウとの比較。


〆ドウダンツツジ Enkianthus perulatus

学名のEnkianthusはギリシャ 語の「enkyos(妊娠す る)+anthos(花)」が語源で「膨らんだ花」を意味する。花の形が妊娠している女性のお腹の形に似ていることからきているらしい。
和名の語源は、枝分かれする形が「燈台」に似ていることから「とうだいつつじ」になり、次第に変化して「どうだんつつじ」になったという説がある。
白い花が咲きほころぶ様を満点の星に見立て、「満点星躑躅」と書く。なんともロマンティックだ。

〆八重桜 Prunus lannesiana

花言葉は「理知に富んだ教育」 全国の学校に植えたくなる花言葉だ。
因みに奈良県の県花でもある。
野生の山桜に対し、人里の桜ということから里桜とも呼ばれる。
雌しべの花柱が退化して葉になっている。先祖返りと言うらしい。(中央の写真)





〆トウダイグサ Euphorbla helioscopla

姿が燈台に似ていることからトウダイグサという名前になったそうな・・・
ドウダンツツジと同じ語源だ。茎から出る乳液は有毒。
同属にポインセチアがある。

〆セイヨウタンポポ Taraxacum officinale

言わずと知れたセイヨウタンポポ。当然、外来種って事は知ってるよね?
ガクが反り返っている事が特徴。もともと食用として持ち込まれたものが
今や在来種を圧倒している。頑張れっ在来種!

〆ザクロ Punica granatum

これって野生植物・・・・・・なのかな?まっ・・いっか。
これの実は美味しい。

〆シナノキ Tilia granatum

九州〜北海道までの山地に広く分布。
特に長野県産のものは、信濃の語源になったとされる。

〆ツツジ

言わずと知れたツツジ。二度ネタ御免。公園などでよく見かけるありふれた植物。



だけど実はたくさん種類がある。同定できませんでした。

〆オオイヌノフグリ Veronica persica

これを見たことがないと言う人はいないのでは?オオイヌノフグリはヨーロッパ原産の帰化植物。
僕が好きな植物の一つ。かわいらしい植物なのに名前が・・・。改名を求む!!!

〆ヒメオドリコソウ Lamium purpureum

これもヨーロッパ原産の帰化植物。花の形がちょっと気持ち悪い。
シソ科なので茎が四角なのが特徴。

〆クサノオウ Chelidonium majus var. asiatium

クサノオウは丹毒を治す薬草である。葉や茎を傷つけると黄色い乳液を出す。
これを傷につけると痛み止めになるが、食べたら有毒。

〆ヤマボウシ Cornus kousa

ハナミズキと似ているが、花の色が白だけであることや、ガクの先が尖っている所で見分けることが
可能。

〆ハナミズキ(アメリカヤマボウシ) Benthamidia florida

アメリカヤマボウシとも呼ばれる。日本からワシントンに贈られたソメイヨシノの返礼として
贈られた。因みに僕の名前の由来となった植物である(どうでもいいね)

〆ナナカマド Sorbus commixta

ナナカマドは、実が硬く、その実を7回竈で焼いても燃えないで残ることからその名が付いたとされている。「燃えにくい」事から、火災除け、落雷除けの木と もされてきた。

〆カツラ(桂) Cercidiphyllum japonicum

ハート型の葉で、秋には紅葉する。落葉するときには甘い香りがするらしい、冬近くになったら確かめに行ってみよう。葉の形がヤ マボウシに似ているが、よく 見ると鋸歯が有り、葉に裏には毛が無い。

〆サルスベリ(百日紅) Lagerstroemla lndica

猿が登ろうとしても、滑ってしまう。と言う事から「サルスベリ」の名前が付いたとされる。その名の通り幹は樹皮が剥げ落ちてつ るつるしている。右の写真は 昨年の花の名残。
花言葉は「雄弁」「愛敬」「活動」「世話好き」 

〆ムラサキツメクサ Trifolium pratense L.

これは芥子坊主山で撮ったもの。名前に「ムラサキ」が付く様に、紅紫色の蝶形花が密生してひとつの花の様に見える。仲間にク ローバーとして有名なシロツメ クサがある。

〆キュウリグサ(胡瓜草) Trigonotis peduncularis

葉を揉むとキュウリの匂いがすることからこの名が付けられた。こんなにかわいい花なのにキュウリグサなんて・・・・・ねぇ。

〆イブキ(伊吹) Juniperus chinensis

伊吹の名は、伊吹山に由来するという説有り。これの仲間でカイズカイブキは、よく家の生垣やグラウンドで利用されている。

〆マムシグサ Arisaema serratum

茎に褐紫色の模様があり、これがマムシの皮膚の模様に似ているのでマムシグサの和名になった。花の形も蛇が鎌首をもたげている 様子に似ているが、マムシが 出そうな場所に生えていることも要因のひとつでありそうだ。
写真は芥子坊主山で撮ったもの。

〆アカイタヤ Acer mono var. mayrii

日本の固有種で、カエデ科カエデ属の落葉高木。新芽や葉柄が赤みを帯びることから、別名
「ベニイタヤ」とも呼ばれる。

〆クサフジ Vicia cracca

今回の植物達の中で一番のお気に入り。花の感じがフジに似ているのでこの名になったとか。
咲いたばかりの時は薄紫色の花で、萎れてくると藍紫色になってくる。綺麗な色だなぁ〜。
奈良井川沿いで撮影。

〆ムシトリナデシコ Silene armeria

ヨーロッパ原産の帰化植物。もともとは江戸時代に観賞用に輸入された物らしい。花の下の茎の一部から粘液を分泌し、それに小さ な虫が付着するのでムシトリナデシコとかハエトリナデシコと呼ばれる。しかし、食虫植物ではない。 芥子坊主山にて撮影。

〆アカマツ Pinus densiflora

文字通り樹皮が赤いのでアカマツという名が付いた植物。クロマツと非常に似ているが、葉を触っても痛くない。そのためクロマツ が「雄松」と呼ばれるのに対し、「雌松」とも呼ばれる。
また、マツタケの生産林としてもよく知られる。芥子坊主山にて撮影。

〆ノボロギク Senecio vulgaris

道端などでよく見かけるキク科の帰化植物。頭花が集まっているのがぼろきれの集まりのようだからこの名が付いた。

〆ヤエムグラ Galium spurium var. echinospermon

八重の名の通り葉を一箇所から8枚程輪生する。春と冬では光合成効率を上げるため葉の形を変えるらしい。茎には逆向きに棘が生 えていて、服にくっつく。

〆ハルニレ Ulmus davidiana var. japonica

重鋸歯で基部が不対称であることが特徴。北海道に多く自生し、アイヌの伝説にも登場する。
写真右はケヤキの葉との比較。

〆ケヤキ Zelkova serrata

日本の代表的な広葉樹。木目が美しいことから「異(け)やけき木」と呼ばれ、これが段階を経て「けやき」まで変化してきた。因 みに宮城県・福島県・埼玉県の県の木。

〆コデマリ Spiraea cantoniensis

中国原産の落葉低木。小さな花が丸く集まり、手毬の様に咲くことから、「小さな手毬」、「小手毬」となった。花言葉は「友 情」。

〆ニセアカシア(ハリエンジュ) Robinia pseudo-Acacia.L

北アメリカ原産。砂防等で多く用いられてきた。長野県産の蜂蜜の約80%がニセアカシアを蜜源としている。因みに長野県は蜂蜜 生産量全国第三位。長野県ではこの花を揚げ物して食べるらしい。某教授によると美味しいらしい。
以上、終了です。この植物生態学ゼミが終わっても、植物の勉強は続ける所存であります。







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