植物生態学ゼミ 課題レポート
繊維学部応用生物学系
田中良弥

信州に来てはや3カ月。
こっちに来てから見た植物をいくつか紹介したいと思います。

しばらくスミレ科スミレ属が続きます。

       
   ゲンジスミレ                          シロスミレ                           エゾノタチツボ スミ                                                                                                                                                       茎は真っ直ぐ立 ち上がる。
 乾いたところに生え、数は多くはない。         霧ヶ峰の草原にて。                     花は白色のほか淡紫色もあ る。
 写真では分かりにくいが地上茎はない。                                         距は短くて白い。
 葉裏が紫色。                                                          美ヶ原高原に行 く途中にて。


             
 ミヤマスミレ                        オオタチツボスミレ                      スミレサイシン
 葉の基部は深いハート型。               地上茎が目立ち、根元から花茎が伸びることはない。 下に紹介するウスバサイシンに葉の
 長野県でも北のほうの雪の多い所(戸隠や小谷村) 花はタチツボスミレに似るが距が白いこと、中心部の  形が似ることからこの名がついた。
 では右の2種とともに多くみられる。          紫の筋が細かく分かれるなどで区別できる。


     
                  
              
ツボスミレ(ニョイスミレ)                   タチツボスミレ                  ゲンジスミレの種
戸隠や小谷村から松本周辺まである程度湿気が  松本で最も多く見られるであろうスミレ。   ちなみにスミレはこれまで紹介してきたような
あればどこにでも生えているみたい。         タチツボスミレの仲間は托葉が切れ込む。 目立った花(開放花)のほかに閉鎖花と呼ばれるものも
                                                          つける。これは自家受精によっ て確実に種子を作る
                                                          ためのものと考えられている。 タマサルゾウムシの仲間は
    長野でスミレといえばあれだけど・・・・・やめときます                       スミレの閉鎖花を食べ る。



       
ヤマタツナミソウ              ラショウモンカズラ               ニシキゴロモ         
シソ科タツナミソウ属            シソ科ラショウモンカズラ属         シソ科キランソウ属
あまり日当たりのよくないような所に   左に比べ、こちらは開けた山の斜面に   白花のものはシロバナニシキゴロモとすることもある。
生える。                   まとまって生える。               戸隠にて。
浅間温泉を上がったところで。



                                                                                                       
      ベニバナイチヤクソウ           タヌキモ  (orイヌタヌキモ?)           ヒトリシズカ
イチヤクソウ科イチヤクソウ属       タヌキモ科タヌキモ属             センリョウ科センリョウ属 
十分光合成だけで生きていけそうな   食虫植物。捕虫嚢(写真で袋状にな
葉をもつが、周囲の樹木から菌根菌   ってる部分)をスポイトのように使い水
を介して有機物を受け取っている腐   生動物を捕食する。
生植物。                          
                                               
    
アマドコロ                  ミヤマナルコユリ              ハナイカダ
ユリ科アマドコロ属             左と同じくユリ科アマドコロ属       ミズキ科
花が茎に対して1列につき、花の数は  花が茎に対して2列につく。       これは草本ではなく落葉低木。
1~3個程。ナルコユリに似るが、茎に   浅間温泉を上がったところにて。   中央の葉脈上に花→実がつく。
稜がある点が異なる。                                   見るたび変な感じがしてならない。
霧ヶ峰にte.


                                                                                       
マイズルソウ                        ホソバノアマナ                      ウスバサイシン
ユリ科マイズルソウ属                   ユリ科チシマアマナ属                  ウマノスズクサ科カンアオイ属      
名前の由来は葉を二個広げた姿を鶴の舞う姿に  雨のために花が下を向いてます。           ヒメギフチョウの食草。
たとえたことによるらしい。                美ヶ原高原にに行く途中にて。             藤井谷にて。
霧ヶ峰にて。           



  
ハンショウズル                       タチドコロ
キンポウゲ科センニンソウ属               ヤマノイモ科ヤマノイモ属
山野の林縁に生えるつる性低木             こちらも十分成長するとつる性になる。
                                雌雄異株。写真は雄花。           

      
オニワラビ                    ウサギシダ                  トラノオシダ                 ヒメ オドリコソウ
胞子葉と栄養葉分かれない。       イワデンダ科                 チャセンシダ科               シソ科オドリコソウ 属
真ん中の黒い部分に胞子嚢つく。     農学部西駒演習林にて。         先端が二股になってる。          左;一般 的にみられるピンク色の個体。
霧ヶ峰にて。                                                                  右;白化した個体?