植物生態学ゼミ  理学 部・生物科学科 篠原 義典

 
     〜ゼミ内で調べたものや自主的に調べたもののなかで気に入っている野草 を紹介したいと思います

・オニノゲシ<鬼野芥子>
 (Sonchus asper

◎葉のつき方
互生、単葉、鋸歯
◎花期
4〜10月

荒れ地とかに生える2年草。最初見たとき、「厳ついタンポポだー!!」とはしゃいだけど、属はノゲシ属でタンポポとは少し離れた存在にあります。鬼のよう に葉がとげとげしており、触ると本当に痛いです。左の写真は、大きくなったオニノゲシ。こんなに大きくなるんですね。

・ヒレアザミ<鰭薊>

 (Carduus crispus

◎葉のつき方
互生、単葉、鋸歯
◎花期
5〜7月

厳ついボディで先端に赤紫の花を無数に咲かせます。安曇野に降りて行くときに見つけました。茎にある翼が特徴的でこれが名前の由来となっています。授業 で、紹介されたアメリカオニアザミは上部にも大きな葉をつけるがこの種はつきません。






・コメツブウマゴヤシ<米粒馬肥し>

 (Meicago lupuline

◎葉のつき方
互生、三出複葉、全縁
◎花期
5〜7月

ゼミ内でも紹介された植物です。クローバーのように複葉でいかにもマメ科って感じです。似た種のコメツブツメクサとは実がなっていれば一目瞭然なのです が、それがないと少し難しいです。葉の大きさや毛の有無(こちらが有毛)が違うけど、実際見てもなかなかわかりませんでした。ちなみにコメツブウマゴヤシ の実は下の写真のように黒くなります。








・コメツブツメクサ<米粒詰草>

 (Trifolium dubium

◎葉のつき方
互生、三出複葉、全縁
◎花期
5〜7月

安曇野に降りたときに発見。シロツメクサと比べてだいぶ花も葉も小さいです。それが名前の由来になってるらしい。コメツブウマゴヤシと違って、花が枯れる と花弁が下に垂れ、褐色になります。コメツブウマゴヤシに比べて少し葉が大きかった気もしなくもないです。こちらは葉が無毛。




・コマツナギ<駒繋ぎ>
 (Indigofera pseudo-tinctoria

◎葉のつき方
互生、羽状複葉、全縁
◎花期
7〜9月

薄川の沿いの道路で発見。茎が細いが、馬をつなげるほど丈夫であることが名前の由来となっている。マメ科にしては茎がしっかりしてると思いますけど、馬な んかつなげることできるんですかね?淡紅色の花を花序の下から咲かせます。写真撮ったの6/19ですけどもう花咲いてますね。今年は暑いのか?いや現在進 行形で暑いです!(7/22)













ナヨクサフジ<弱草藤>
 (Vicia dasycarpa

◎葉のつき方
互生、羽状複葉、全縁
◎花期
5〜9月

松本でに来て無駄にみることが多くなった植物。川や林縁などに密生して生息しており、お互い絡み合って、自らを支えている。花は青紫のきれいな花で結構目 にとまります。なーんか最初の全く知識ないころ葉の大きさでカラス、カスマ、スズメの3種のマメ科をならって、葉の大きさからこれをカスマグサだと勘違い した時期もありました^^;








・クサノオウ<草の黄>

 (Chelidonium majus var. asiaticum

◎葉のつき方
互生、単葉、切れ込み
◎花期
4〜7月

最初に見たのは安曇野に降りた時だけども、最近は学校内でもよく見かける植物です。なんか見がマメっぽいからマメ科の植物かなぁと思って調べてみたら全然 違いました。黄色いきれいな花を咲かせ、草地、林縁などに生息します。茎を切ってやると、有毒な黄色い乳液がでてきます。でも、これは鎮静作用があり、薬 にも使われていたといわれています。でも、決して舐めないように!!







・カワラサイコ<河原柴胡>

 (Potentilla chinensis

◎葉のつき方
互生、羽状複葉、鋸歯
◎花期
6〜8月

ゼミ内でも花のない状態を観察した植物です。花は写真のような黄色の花を咲かせます。薄川で見ることができました。似た種にヒロハノカワラサイコという種 がある。見分け方は、ヒロハノカワラサイコは@小葉が少なく、裂け方が浅く、裂片の幅が広いA小葉と小葉の間に付属小葉片がないB萼片と副萼片が同形で白 く見えるという点で異なっている。@Aはよくわからなかったので、僕はBで見分けました。した写真のように萼片と副萼片が異形でした。



・ビロードモウズイカ<天鵞絨 毛蕊花>
 (Verbascum thapsus

◎葉のつき方
輪生、単葉、全縁
◎花期
8〜9月

よく道端に生えている植物。大きさは小さいもので30cmぐらいで、大きいもので2m超えるものもある。先端に無数の黄色い花を密に咲かせる。また、葉は 全体白い毛でおおわれており、触り心地がモコモコしている。写真は同じ場所にあったものです。ある時、駆除されていて切られた後のみが残っていました。し かし、1ヶ月後右の写真のように切られたところからまた新しい茎が生えてきてました。駆除するときは根こそぎってこうなっちゃうから言うんでしょうかね?


・ゼニアオイ<銭 葵>
 (Malva sylvesris var. mauritiana

◎葉のつき方
互生、単葉、鋸歯
◎花期
6〜8月

花の形が銭に見立てられたことに由来する名前です。でも、どこが銭っぽいかわかりません。全体にほぼ無毛で、葉は掌状である。園芸種としてよく植えられて いるが、野生化したものもあります。そのために、茎が立たないタイプや右のように立つようなタイプがあったり、花の色が白や紅色のものがあります。


・ゼニバアオイ<銭葉葵>
 (Malva neglecta)

◎葉のつき方
互生、単葉、鋸歯
◎花期
5〜7

葉の形が銭に見立てられたことに由来する名前です。でも、どこが銭っぽいかやっぱりわかりません。ゼニアオイと同じく、全体無 毛で、葉が掌状である。しかし、ゼニアオイに比べて小型で、花が直径2cmほどと とても小さい。また、ゼニアオイと違って園芸種ではない。



・ネジバナ<捩 花>
 (Spiranthes sinensis

◎葉のつき方
対生、単葉、全縁
◎花期
5〜8月

岡田松岡にある食事処「はしら」の庭で発見。名前の通り茎上部がねじれており、花が螺旋状につきます。ねじれ方には、右巻きと左巻きの両方があって、なか には途中で巻き方が変わるものもあるらしい。写真を撮ろうとしていると店の人が出てきて、植えたものだと説明してくれました。店の人の話によると、回りに くさがない環境でないと生きていけないとのこと。





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