身近な植物

繊維学部 応用生物学系 所宏美


ガクアジサイ(額紫陽花) 

ユキノシタ科 アジサイ属

学名:Hydrangea macrophylla(Thunb.)
    Ser.f.macrophylla
 
 アジサイの原種で、高さ1.5〜2mになる。
周辺の花びら(装飾花)だけが開き、そ
れがちょうど額縁のように見える。
 園芸品種には色のより鮮やかなものや,
周りの装飾花が八重になったものなども
ある。









アジサイ(紫陽花)

ユキノシタ科 アジサイ属

学名:Hydrangea macrophylla 
    (thumb)Ser.var.Hydrangea macrophylla 
    
 高さは1〜1.5m。ガクアジサイを母種として
日本で生まれた園芸品種で奈良時代からあ
ったといわれる。
 名は青い花がかたまって咲く様子から名づ
けられた。広く公園や庭園に植えられ、名所
が各地にある。

ムラサキエノコログサ(紫狗尾草)

イネ科 エノコログサ属

学名:Setaria viridis var. minor f. misera
 
 乾燥した痩せた土地に生え、高さは20
〜80cmほどになる。
 「エノコログサ(別名:ネコジャラシ)」の花
が紫色になった品種だが、完全な紫では
なく、少し茶色がかかっている。










オオキンケイギク(大金鶏菊)

キク科 ハルシャギク属

学名:Coreopsis lanceolata L.

 高さ0.3〜0.7m。キバナコスモスによく似て
いるが、葉の形が異なる。また、キバナコス
モスのほうが花の色が濃い。
 北アメリカ原産。明治時代に鑑賞目的で導
入されたが、繁殖力が強く、現在各地で野生
化しており、生態系に悪影響を及ぼしかねな
い状態になっている。


セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)

キク科 タンポポ属

学名:Taraxacum officinale

 ヨーロッパ原産の帰化植物。明治時代に
食用として渡来し、日本には全国各地に生
育している。
 繁殖力が強く、在来種のタンポポを脅かし、
現在では最もポピュラーなタンポポになって
しまっている。










チリメンジソ(縮緬紫蘇)

シソ科 シソ属

学名:Perilla frutescens(L.)Britton var.
   crispa(Thunb.)Decne


 中国原産で奈良〜平安時代に渡来した
といわれる。草丈は50〜80cmになり、梅
干しや漬物などの赤い色や香りを出すた
めに使われ、殺菌作用、血統上昇作用、
抗アレルギー作用を持ち、花粉症にも効
果がある。


ホザキナナカマド(穂咲七竈)

バラ科 ホザキナナカマド属

学名:Sorbaria sorbifolia (L.) A. Br.
    var. stellipila Maxim.

 高さは2〜3mだが、時に5〜6mになる
こともある。全体がナナカマドに似てお
り、穂状に花がつくことによりその名前
がついた。
 庭園や公園に普通に植栽されている。








 

ヤブカンゾウ(藪萱草)

ユリ科 ワスレグサ属

学 名:Hemerocallis fulva L. var. kwanso
    Regel(Liliaceae)


 高さは80〜100cm。別名:オニカンゾウ、
ワスレグサ。道端、
水田や畑の縁などの
やや湿った場所に生える。
 中国原産で、有史前に渡来し帰化したと
言われている。和名は藪に生える萱草(わ
すれぐさ)に由来する。

マルメロ(マルメロ)

バラ科 マルメロ属


学名:Cydonia oblonga Cydonia

 高さは3〜8m。。カリンとも呼ばれるが、
中央アジア原産。カリンやボケに近縁な
果樹で、一部の地域ではこれをカリンと
呼んでいるところもあるが、ボケ属のカリ
ンとは異なる。
 果実は生食はできないが、果実酒やジ
ャムなどに利用される。










ドクダミ(蕺)

ドクダミ科 ドクダミ属

学名:Houttuynia cordata

特有の臭気がある。高さ20〜50cmで、葉は
心臓形、裏面は紫色を帯びる。
日本全土、および東南アジアからヒマラヤ
にかけて広く分布する。
 様々な薬効があり、民間薬として腫れ物、
皮膚病などに利用され、「十薬」とも呼ばれ
る。


ビロウドモウズイカ(天鵞絨毛蕊花)

ゴマノハグサ科 モウズイカ属

学名:Verbascum thapsus

 高さは1〜2m。ヨーロッパ原産の帰化植物
である。葉や茎が灰白色の毛に覆われてい
るので、見た目も触った感じもビロードのよう
である。
 雄しべに毛が密生しているので「毛蕊花」と
いう名前がついている。










カキノキ(柿木)

カキノキ科 カキノキ属

学名:Diospyros kaki Thunb

 高さは5〜12m。学名にも「kaki」とあるよう
に、カキの名前は国際名である。日本では
古くからの果物で、甘柿があるのは日本の
品種だけである。
 甘柿にも2タイプあって、種がなくても甘い
ものを完全甘柿、種ができないと渋みが残
るものを不完全甘柿という。

イタドリ(虎杖)

タデ科 タデ属

学名:Polygonum cuspidatum Sieb. et Zucc.

 高さは0.5〜1.5m。 中空の茎を折り取る際に、
ポコンと音がし、タケノコそっくりの若い茎は
酸味があるのでので「すかんぽ」「かっぽん」
などと呼ばれたりもする。
 根茎を乾燥させたものを虎杖根と呼び、
緩下剤などにする。










ネムノキ(合歓木)

マメ科 ネムノキ属

学名:Albizia julibrissin

 高さは5〜10m。オジギソウと近縁である。
大きな複葉が、夜になると小葉が閉じるの
で「ネムノキ」と呼ばれるが、地方では別名:
ネブノキ、コウカ、ウシノモチなど様々な呼び
名がある。
 梅雨の終わりから盛夏にかけて咲く花は繊
細で美しく、香りは桃のように甘い。
 果実はマメの鞘にはいっており、には小さな
種子が入っている。

キクイモモドキ(菊芋擬)

キク科 キクイモモドキ属

学名.:Heliopsis helianthoides.

 高さは、0.5〜1.5m。北アメリカ原産で、
明治中期に観賞用として渡来した。
 名前は塊茎を食用にするキクイモに似
ているが、イモがないことに由来する。
 ヒマワリに似ているのでの別名:ヒメヒマ
ワリともいう。










タチアオイ(立葵)

アオイ科 ラバテラ属

学名:Lavatera trimestris  

 高さは2〜3m。ビロードアオイ属
のトルコ原産種と東ヨーロッパ原産
種との雑種とする説が有力である。
 日本には、古くから薬用として渡来
したといわれ、花がきれいなので園
芸用に様々な品種改良がなされた。


ザクロ(石榴・柘榴)

ザクロ科 ザクロ属

学名:Punica granatum L.

 高さは5〜6mになる。小アジア地方の原産
で、我が国では庭園に植栽されている。
 可食部は皮と種子を除いた果実で生食され
る。可食部は栄養豊富であり、ジュースやシロ
ップ、ケーキ、ドレッシングなど様々な料理に
用いられる。










ヒレハリソウ(鰭玻璃草)

ムラサキ科 ヒレハリソウ属

学名:Symphytum officinale L.

 高さは0.4〜1mになる。ヨーロッパからの
帰化植物で、国内には飼料用や観賞用に栽
培されたが、野生化したものである。別名:コ
ンフリーと呼ばれる。
 健康食品として一時大ブームを起こしたが、
健康被害が報告され現在では使用が禁止さ
れている。

マサキ(柾)

ニシキギ科 ニシキギ属

学名:Euonymus japonicus

 高さは2〜6mになる。海岸近くの林など
暖地に生育する常緑低木だが、庭木や生
け垣として住宅街や町中でも見かける機会
は多い。
 挿し木で容易に増やせ、斑入りの
品種も多く出回っている。
 10〜11月に赤い小さな果実を実らせる。

ヒルガオ(昼顔)

ヒルガオ科 ヒルガオ属

学名:Calystegia japonica

 アサガオとの対比で、昼に開花するの
で「昼顔」の名前がついた。葉は矢じり形
をしており、アサガオの矛形に比べるとす
っきりしている。
 直径5〜6cmの花を咲かせる。近縁種と
して「コヒルガオ」があるが、こちらは直径
3〜4cmの花を咲かせる。




































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