農学部 森林科学科 吉野 真美
エドヒガン  バラ科
別名:アズマヒガン・ヒガンザクラ
落葉高木。天然記念樹木。
単葉 互生 鋸歯 葉の表面は無毛か散生する。裏面の葉脈状には毛がある。
葉脚基部に一対の蜜腺がある。開花時期は3〜4月でソメイヨシノより早い。
ソメイヨシノの交配種の親である。
 
ヤエムグラ アカネ 科
葉は6〜8個が輪生している。本来の葉は2個で、他は托葉が変化したもの。
裏面の主脈には逆向きの刺がある。
小さな黄緑色の花をつける。花冠は4裂し、4個の雄しべがある。
果実にはかぎ状の刺があり、ヤブムグラの果実は無毛。ヤブムグラは白く小さい
花をつける。
花期5〜6月


ハルジオン キク科    似:ヒメジョオン
葉が茎を抱く。茎が中空になっている。ヒメジョウオンの茎は白い髄がつまっている。
またヒメジョオンの花はすべて上向きに咲くのに比べて、
ハルジオンの頭花はうなだれている。
花期 ハルジオン5〜7月
    ヒメジョオン6〜10月


ナギナタガヤ イ ネ科
地中海原産 30〜50センチの1〜2年草
葉は細く、ふちは内側に巻く。3〜5個の小花がある。
花期5〜6月


ノゲシ キク科   似:オニノゲシ
互生 単葉 鋸歯 腺毛
葉が茎を抱く。
頭花は黄色。舌状花が集まった。
オニノゲシ葉はに刺があり、鋸歯が粗い。
花期:4〜7月


ヤマボウシ  ミズ キ科 似:アメリカヤマボウシ
別名:ハナミズキ
落葉高木または小高木。
対生 単葉 全縁
葉の表面は緑色、裏面は緑白色。
毛は散生。裏面の脈腋に黒っ褐色の毛が集まっている。
集合花である。
ヤマザクラ バラ科
互生 単葉 鋸歯または重鋸歯
倒卵形 表面、裏面ともに無毛
表面は白っぽく、銀色に光る。
葉柄に一対の蜜腺がある。
花期4月
クズ マメ科
互生 三出複葉 全縁
全体に黄褐色の粗い毛がある。葉は3小葉からなり、真中だけに柄がある。葉はひし形。
根からはでんぷんがとれる。
花期7〜9月


マグワ クワ科
互生 単葉 鋸歯、切れ込み
落葉小高木 
葉の正面は緑色で、短毛を散生する。裏面は灰淡緑色で、葉脈状には毛がある。
果実は白色、赤色、黒色と変化し黒くなれば食べられる。

サイカチ マメ科
互生 単葉 羽状複葉(2回羽状複葉、1回羽状複葉がある。) 全縁 めずらしい偶数羽状複葉である。
落葉高木
幹には刺がある。
小葉の表面は緑色で、無毛か葉脈上に短毛が少し残る。裏面は淡緑色で無毛。


メマツヨイグサ ア カバナ科
似:オオマツヨイグサ
互生 単葉 鋸歯
花は黄色で、花弁と花弁が重なる。*花弁と花弁が重なっていないのはアレチマツヨイグサ
花期:6〜9月
オオマツヨイグサの毛はかたく、付け根が赤くふくらむ。
オオアレチノギク キ ク科
似:ヒメムカシヨモギ
オオアレチノギクは白い花弁が見えない。また毛が少ないが、ヒメアレチノギクは白い花弁が見える。粗い毛がある。
花期7〜10月
エノコログサ イネ 科
穂が上を向いている。
アキノエノコログサは穂が垂れていて、穂の毛が緑か茶色である。
ムラサキエノコログサは穂の毛の色が紫色である。
オニエノコログサの穂の色は金色であり、粒が大きい。
花期8〜11月
ドクダミ ドクダミ 科
互生 単葉 全縁(ハート形)
全体に特有の臭気がある。小さな花を多数つける。
花期6〜7月
イタドリ タデ科
互生 単葉
茎が中空で、初めは紅紫色の斑点がある。
白〜赤みを帯びた小さな花が7〜10月に咲く。
東アジア原産の外来種
若い茎は柔らかく、山菜として食べられる。
花や果実が赤いものをベニイタドリ
高山生の小型のものをオノエイタドリ
イタドリより大きく、葉の裏側が白っぽいのがオオノイタドリ




タカネノツメクサ  ナデシコ科
腺毛が密生する花柄の先に白い花を一個つける。葉は対生し、線形で一本の葉脈がある。花のつかない枝の葉はやや長くなる。
種子のふちにはごく細かな突起がある。
似:エゾタカネツメクサ

仙丈ケ岳にて撮影



ハクサンイチゲ キ ンポウゲ科
日本アルプスの代表的な高山植物のひとつ。
草地や岩場に生える多年草
茎の途中からえりまきのような柄のない葉がつき、そこから数本の花柄が伸びて花をつける。

甲斐駒岳にて撮影


キバナノコマノツメ ス ミレ科
地上茎から伸びる花柄に直径1.5〜2センチの黄色い花をつける。
表面やふちに毛がある。
托要は全縁か細かい鋸歯がある。

仙丈ケ岳にて撮影
キタダケソウ キン ポウゲ科
貴重な高山植物
深く切れ込んだ小葉同士が幾重にも重なり合い、コマクサのように独特な青灰色を帯び、チョウノスケのような肉質感がある。

甲斐駒岳にて撮影




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