植物生態学ゼミ

農学部森林科学科 金井日向子       

























食べられる植物を集めました。どう料理したかも少し載せてみました。実際に食べるとなると本当に 自信のあるものしか採れないので、有名な植物ばかりになってしまったのはご了承下さい。





アップルミント
シソ科ハッカ属。ヨーロッパ原産。ミントとリンゴのような香りがし、ハーブとして使われている。生命力が強く、日本では草原など に混ざって自生している。



アンズ
バラ科サクラ属。アーモンドや梅などの近縁種であり交 雑もできる。日本には古代に中国から伝わった。花がきれいで、花見の対象にもなる。実はシロップ漬けにして食べたら、酸 味もありとてもおいしかったです。



クサソテツ
イワテンダ科の多年生シダ植物。コゴミの名でよく知ら れる山菜。この名前は若葉の巻いている形を前かがみにかがんでいるように見えるためつけられた。非常に成長が早く、 一日で五センチ以上伸びることもある。アクがないので簡単に調理することができる。天ぷら、和え物などにして食べ る。サークルの先輩に大量にもらって、初めて存在を知りました。写真はおひたしにしたもの。


カラスノエンドウ
マメ科ソラマメ属。本来の和名はヤハズエンドウと いう。巻きひげがあるが、ほとんどの場合は直立している。若葉、豆果を食用にできる。 


         ナズナ                  カラスのエンドウとナズナをすまし汁にしました。
アブラナ科ナズナ属。ぺんぺん草とも呼ばれ   ナズナは時期が悪く、スジが固くなっていて少々 
る。春の七草のひとつ。                食べづらかったです。


ヨモギ
キク科。ほかの植物の生長を妨げ る物質を出す、アレロパシーという現象を起こす。独特の香りがあり、食用のほか薬用、お灸など にも使われている。

     セイヨウタンポポ                 コゴミ、ヨモギ、セイヨウタンポポを天ぷらにしたもの。
キク科タンポポ属。ヨーロッパ原産の帰化植物   苦味が強いタンポポ、ヨモギは天ぷらにする とアクも
で、日本以外にも世界中で帰化している。がく   けて美味しい。コゴミは癖がないのでどんな 料理にして
が反り返る点で在来種と区別できる。         も美味しい。


ヤマボウシ
ミ ズキ科ミズキ属。花は黄色で小さく、周 りの総包片が白くて大きく花のように見える。1〜3センチのとても甘い集合果の果実をつける。 生食、果実酒にすることができる。近縁種にアメリカヤマボウシ(ハナミズキ)があるが、こちら の果実は集合果ではない。

ユリノキ
モクレン科ユリノキ属。北アメリカ原産で、日 本には明治時代に街路樹、庭木、蜜源樹として渡来した。ハンテンボク、チューリップツ リーなどとも呼ばれる。植物自体は食用でないが、とても良質な蜂蜜をとることができ、 一時はこの木の蜜を集めやすいようセイヨウミツバチの品種改良が行われた程である。


  
                         ノビル
ユリ科ネギ属。地下に球根があり、細長い葉を数本出す。花はできるがほとんど種子になら ず、主にむかごや分球で数を増やす。球根と葉が食用になる。少し辛めのネギのような味がし て、薬味としても使える。写真は茹でたノビルを酢味噌と和えるもの。


         セイ ヨウカラシナ         山菜等の料理は和風の ものがほとんどである
アブラナ科アブラナ属。からしの原料となる  ので、洋風も試そうと思い、ノビルとセイヨ ウカラシナ
カラシナの原種。ほとんどカラシナと同じで、 のペペロンチーノを作ってみた。植物の辛味 と
葉を炒め物やおひたしとして食用にできる  ニンニクの味がよく合って、今回作った料理の な
他、からしをつくることも可能。         かで一番良い出来でした。


          オオバコ               セイヨウカラシナとオオバコの炒飯。美味しかった
オオバコ科オオバコ属。日本全土に分布して  が、セイヨウカラシナの味が強くてオオバコ の味が
いる雑草。葉が広く大きいことから大葉子とい  わからなかった。
う。踏みつけに強く、人や車の通る道でもよく
育つため車草とも呼ばれる。カルシウムが多く
含まれていて、陸ガメのエサになる。薬用として
も使用されていた。


                         ウド
ウコギ科タラノキ属。香りが強く、山菜として親しまれている。若葉、つぼみ、芽、茎が食用 となる。スーパーで売っているものは軟白栽培されたもので、写真とはかなり見た目が違うが 種類としては同じである。天ぷらや和え物、表面の皮はきんぴらなどにもする。写真はおかか 和えにしたもの。


      ソメイヨシノ                        八重桜
バラ科サクラ属。エドヒガンとオオシマザクラの バラ科サクラ属。サクラの中では開花期間 がとても
交配によって生まれた園芸品種。種子では   長い。八重桜は厳密には種の名前ではなく、 花びら
増えず、人が接ぎ木することで数を増やしてき が二重以上になっているサクラの総称。
た。花が満開を過ぎる頃に葉が出始める。



サクラの花と葉の塩漬け。漬物代わりに食べることができ、良い保存食になった。



サクラの実。種類は詳しくは不明。食用になる        ヤマグワ
が、渋みがつよく生食には向かない。個人的  クワ科クワ属。古くは蚕のエサ、果樹として 珍重
には好きな味ですが。                されていた。雌雄異株のものと、同 株のものが
                             ある。実はどどめ、マルベ リーとも呼ばれ、生食の
                             他果実酒とする地域もある。

 

クワの実とサクラの実のジャム。クワだけ だとジャムにするのには酸味が少ないので、サクラを加えることによって味のバランスがとれて美味しい ジャムとなった。ヨーグルトに混ぜるとなかなか綺麗な色。




ユキノシタ
ユキノシタ科ユキノシタ属。雪が積 もっても葉が残ることから雪ノ下と呼ばれるようになった。葉の裏の表皮細胞の液胞に赤い色素が含ま れるため原形質分離を観察しやすく、よく理科の授業で使われる。葉は山菜として天ぷら、おひたしな どにする。薬用にもなる。








地元では見られない植物が数多くあり、調べていて楽しかったです。食用になる野草は貧乏学生の味方だと 思います。食料がタダで道端に転がっているようなものですよ!これからも野草を食べ、おいしく楽しく食 費節約していこうと思います。











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