松本キャンパスの木々

農学部・森林科学科

小出亜希



   



アメリカヤマボウシ

(ハナミズキ)

ミズキ科、対生、単葉、全縁、北アメリカ原産の落葉小高木である。
葉先は急にと がり、葉の裏に毛がない。
葉の形は左右不対称で、ピンクや白の花が4〜5月に咲く。
花弁のように見えているのは萼片でハート形をしている。
写真は5月中旬。





 



ヤマボウシ

ミズキ科、対生、 単葉、全縁または波状の鋸歯。
落葉高木または落葉小高木。
葉の裏の脈の付け根に茶色い毛が多い。
写真は5月中旬。

<アメリカヤマボウシとの違い>
花は6〜7月(アメリカヤマボウシより遅い)。
花弁のようなもの(萼片)の先がとがっている。






アメリカハナノキ
   



カエデ科、対生、単葉、切れ込み、鋸歯。北米原産の落葉高木である。
アカカエデ、ベニカエデとも呼ばれる。
花のほか、冬枝と冬芽、新芽が赤い。
街路樹に利用される。
写真は7月中旬。

<ハナノキとの違い>
冬枝と冬芽、新芽が赤いこと。










 



ハナノキ

カエデ科、対生、単葉、切れ込み、鋸歯。
花は赤く、葉の裏の脈の付け根に少し毛がある。
日本の固有種で、長野県、岐阜県、愛知県、滋賀県の4件のみに自生していて、国の天然記念物に指定されている。
街路樹などとしても利用されている。
写真は信濃毎日出版社『葉でわかる樹木』より。





 

コブシ

モクレン科、互生、単葉、
葉の形は広倒卵状または倒卵状の全縁で少し波打つ。
落葉高木で葉の裏の脈上に長い毛がある。
枝は折るといい匂いがするそうだ。
写真のように白い花で上や横に向かって咲く花である。
写真は4月下旬。


  



ユリノキ

モクレン科、互 生、単葉、切れ込みで、北米原産の落葉高木。
花は5〜6月で、形がチューリップに似ていることから、チューリップツリーとも呼ばれる。
成長が速いことから、街路樹などに利用されている。
写真は6月上旬。




     

   

  ウダイカンバ

カバノキ科、葉は単葉で重鋸歯。長枝では互生、短枝では対生のようになる。落葉高木。
芽鱗痕(冬芽を包む芽麟のあと)から次の芽麟痕までの枝の長さが1年で伸びた長さである(右端の写真)。
写真は5月下旬。




 

 ヒイラギモクセイ

モクセイ科、対生、単葉、歯牙。中国原産の常緑低木である。
花は9〜10月で、開花するとクリームのようないい匂いがする。
ヒイラギに似ているが、ヒイラギよりも歯牙の数が多く、開花が早い。
生垣、庭園などに植えられる。
写真は7月上旬。




 キンモクセイ

モクセイ科、対生、単葉で、鋸歯があるものとないものがある。
中国原産の常緑低木で、甘い香りが特徴である。
写真は7月上旬。




  



カツラ

カツラ科、対生、 単葉、鋸歯。落葉高木で雌雄異株である。
落葉するときに甘い香りがする。
家具や鉛筆などに利用され、街路樹としても植えられている。
写真は5月中旬。





シナノキ

シナノキ科、互生、単葉で、葉は左右不対称なハート形のような形。
落葉高木で葉の裏の脈の付け根に毛が多い。
この木の繊維はとても丈夫で、科布(信濃布とも)いわれる。
写真は5月下旬。





ユキヤナギ

バラ科、互生、単葉、鋸歯の落葉低木である。
花は4月で、バラ科の特徴である5枚の花弁の小さい白い花を咲かせる。

















  



リョウブ

リョウブ科、互生、単葉、鋸歯で、葉は枝の先端に集中する傾向がある。落葉小高木であ る。
6月〜8月に房状の花を咲かせる。
樹皮の表面が縦長に剥げ落ちて滑らかになるため、サルスベリと呼ばれることもあるが、サルスベリはミソハギ科の別種である。
写真は7月下旬。

 

 



ヤマモミジ

カエデ科、対生、単葉、切れ込み、重鋸歯。
落葉小高木で、オオモミジの変種である。
右の写真のように、種子には2つの翼がついていて、風に乗ってくるくる回りながら落ちる。カエデ科共通の特徴である。
写真は7月中旬。





オオモミジ

カエデ科、対生、単葉、切れ込み、鋸歯。
落葉高木で、葉の裏の脈の付け根に毛がある。
ヤマモミジや、イロハモミジよりも鋸歯が細かい。
写真は7月中旬。




イロハモミジ

カエデ科、対生、単葉、切れ込み、重鋸歯。
イロハカエデとも呼ばれる。
オオモミジ、ヤマモミジよりも葉が一回り小さい。
写真は信濃毎日出版社『葉でわかる樹木』より。































































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