植物生態学ゼミ      繊維学部応用生物科学系 八尾惟

 
松本キャンパス内で見つけたかわいい植物 を紹介します。




ムラサキツ メクサ

T.pratense 紫詰草/別名アカツメクサ
マメ科 シャジクソウ属

ヨーロッパ原産の多年草。
牧草として明治初期に渡米し、全国に野生化している。
葉の様子:互生する葉は3枚の葉片から構成される。
      いわゆる「三つ葉」。
      小葉はふつう3個で、楕円形をしている。
      V字型の斑紋があるものが多い。

アカツメクサの花はひとつの花のように見えますが、
実は小さな蝶形花が30~70個集まったものなのです。
シロツメクサの花は受粉すると下を向いてしまいますが、
アカツメクサは受粉しても下を向くことはありません。





カラスノエンドウ


V.angustifolia var.segetalis 烏野豌豆/別名ヤハズエンドウ
マメ科 ソラマメ属

つる性の2年草。
葉の様子:対生。
      葉は8~16個の小葉からなり、
      先の方の葉は3分岐した巻きひげになる。
      小葉は長さ2~3㎝の狭倒卵形で、
      先端は矢筈状にへこむ。

道端などでよく見かける植物です。
花の形が特徴的でかわいらしいです。
私はピーピーマメと呼んでいましたがどうでしょうか。





ヒメオドリコソウ


L.purpureum 姫踊り子草
シソ科 オドリコソウ属

ヨーロッパ原産の多年草。
葉の様子:対生。
      卵円形で網目状の脈が目立つ。
      葉縁には鈍い鋸歯をもつ。
      上部の葉は密集してつき、赤紫色を帯びる。

公園などでよくみかけます。
松本キャンパスにもたくさん生えていました。
こちらも花のかたちが特徴的で、唇形をしています。
舐めると甘い、とのことです。





ゼニバアオイ

M.neglecta 銭葉葵
アオイ科 ゼニアオイ属

ヨーロッパ原産の帰化植物。
路傍に生える二年草。
葉の様子:互生。葉柄は長い。
      葉縁には鋸歯をもつ。
      葉身は円形~腎形で浅く5~7裂する。
      短毛がある。

5月~9月にかけて花が咲きます。
花は紅紫色を帯び、直径は約2㎝ほどです。
雄しべは多数あり、下半部が合着して雌しべを囲んでいます。
これはアオイ科の花の特徴でもあります。
白地に紫色のすじが通っている花びらはとてもきれいです。





イチゴ

Fragaria L. 苺
バラ科 オランダイチゴ属

多年草。
果物として位置付けられているが、
草本性のため野菜として扱われることもある。
葉の様子:三出複葉。
      葉縁には鋸歯をもつ。
親株からランナー(つる)が出てその先に子株が発生する。

フルーツでおなじみのイチゴです。
あまくておいしいですよね。
私はイチゴ狩りで練乳をかけて食べるのが好きです。






ヤブカンゾウ

H.fulva var. kwanso 藪萱草/別名オニカンゾウ
ユリ科 ワスレナグサ属

道端や土手、林のふちなどに多い多年草。
葉の様子:長さ20~60㎝の広線形。
花について:7〜8月に、直径8㎝の橙赤色の花を開く。
       八重咲き。
       雄しべと雌しべが花弁状になっている。

ヤブカンゾウは食べることができます。
おいしい山菜のひとつです。
おひたしにしたり、中国料理にするなどその用途はさまざま。
ちなみに私は食べたことはないです。






ドウダンツツジ

Enkianthus perulatus (Miq.) Schneider 満天星
ツツジ科 ドウダンツツジ属

落葉低木。
葉の様子:単葉で互生。枝の先端に輪生状に集まる。
      葉縁は全縁。
      葉身は倒卵形または倒狭卵形。
      表面は緑色で毛は葉脈上に散生している。
      裏面は淡緑色で光沢があり、
      毛は主脈の基部にある。

写真のドウダンツツジさんは花が咲いています。
ポイントは垂れているところです。可愛らしいですね。
ちなみに花は4月~5月に咲きます。





ザクロ

Punica granatum L. 柘榴
ザクロ科 ザクロ属

落葉小高木。
葉の様子:単葉で長枝に対生し、短枝に束生する。
      葉縁は全縁。
      葉身は倒卵状長楕円形。
      葉の表面は濃緑色で光沢がある。
      裏面は緑色。
      表裏面ともに無毛かわずかに裏面主脈上に残る。

写真中央のオレンジ色のものがザクロの実です。
ポイントは先端が開けているところです。
ザクロさんは食べられます。


アメリカハナノキ

Acer rubrum 亜米利加花の木/別名アカカエデ、ベニカエデ
カエデ科 カエデ属

北アメリカ原産の落葉高木。
日本のハナノキによく似ている。
葉の様子:単葉で対生。
      日本のハナノキよりも幅が広く、3~5裂する。
      葉の形は心臓形。
      縁には丸みのある鋸歯がある。
      若いうちは光沢のある暗緑色だが、
      秋には赤~黄になり、冬には落葉する。

外来種とは知らず、
私はこいつをウリカエデと勘違いしました。
カエデ科の葉はみなよく似ています。
余談ですが、写真の人物は私です。頭につけてみました。








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