植物生態学ゼミ

                            志賀高原に生きる植物 

     
                                                                  教育学部 ものづくり・技術教育コース
 
私は、今年の6月下旬に行った志賀高原で興味を持った植物について紹介します。                                                                             



エンレイソウ

エンレイソウの仲間は葉が3枚、萼が3枚、花弁が3枚で、覚えやすい植物である。いずれも多年草で、ほとんどの種類は低地からやや高い山の、落葉樹林のや や湿った場所に生える。根元から茎を1〜3本伸ばし、先端に葉を3枚つける。この葉のつけ根に花をつける。
エンレイソウは北海道から九州、樺太に分布する多年草。落葉樹林の林床、特に谷筋に生育する。葉の長さは6~15cm。3枚が高さ30cm前後の茎の頂端 に輪生する。5月頃、中央に褐色を帯びた緑色から褐色の目立たない花を咲かせる。花は横向きからやや下向きに咲き、外花披片は3枚で内花披片はない。雄し べは6本で雌しべの柱頭は短く3裂している。植物体の造りが ツクバネソウとよく似ているが、こちらは基本数が3で、ツクバネソウは4である。本種も葉脈は編状であるが、基本数としてはユリ科の性質を備えている。
                                               




ゴゼンタチバナ

ゴゼンタチバナは主に本州中部以北・北海道に分布する。朝鮮からウスリー、北アメリカにも分布する。亜高山帯の針葉樹林に生育し、マイヅルソウやイワカガ ミなどとともに登山道沿いなどでもよくお目にかかる植物の一つである。茎の高さは20cmが最大と記されている図鑑があるが、通常は5cmを少し越える程 度である。花の咲かない茎は4枚の葉が輪生しているようにみえ、花を咲かせる茎は6枚の葉があるように見える。
 脈が明瞭な葉もミズキの葉と共通性がある。花弁のように見えるのは、ヤマボウシと同様に総苞片であり、中心に小さな花がたくさん集まって付いている。拡 大してみると、花弁は4枚、雄しべも4本、雌しべは黒紫色であることがわかる。
 和名が印象的であるが、加賀白山の最高峰の名前が「御前」、赤い実が稔るのでカラタチバナに例え「タチバナ」であるという。


ミズバショウ

里芋(さといも)科。 ・学名 Lysichiton camtschatcense Lysichiton : ミズバショウ属 camtschatcense : カムチャッカの Lysichiton(リシチトン)は、ギリシャ語の 「lysis(分離)+ chiton(衣服)」が語源。 花をおおうまわりの部分が、服のようにちょっと 離れたところにあることから。 湿地に生える。 春の高山植物の代表花。尾瀬の代名詞。 「夏の思い出」の歌で有名。標高の高い尾瀬では 雪どけ時期の6月上旬頃に咲くため ”夏”のイメージがついているが、 箱根の仙石原の花は4月上旬頃に咲く。 (夏というよりは春の花のようです) 花のあと、葉がすごく伸びてくる(1mぐらい)。 その葉が芭 蕉(ばしょう。バナナの仲間で、背の 高い木)に似ていて、かつ、水辺に生えるので この名前になった
違う場所で撮影したミズバショウ


レンゲツツジ

レンゲツツジは湿原や草地、明るい二次林などに生育する落葉の低木。春にオレンジ色の美しい花を咲かせる。

レンゲツツジは減少しつつある植物の1つである。かつては湿原と周辺山地の境界部や放牧地、や や湿った明るい二次林の中などに普通に見られた種であったが、現在は少なくなってしまった。レンゲツツジは有毒植物であり、家畜が食べない。昔の話である が、広島県の県北で放牧地中の凹地にレンゲツツジの群生地があった。これほどの群生地は珍しいとの事から天然記念物として指定されることとなった。そこま では良かったのだが、保護にあたった部局は牛の立ち入りが気になったと見え、周辺に柵をめぐらせ、有刺鉄線を張ってしまった。その結果、レンゲツツジの間 に隠れていた高木性の樹木が食害を免れ、次第に大きく育ってレンゲツツジは衰退の一途をたどってしまった。
 


ワタスゲ

北海道・本州・四国の低山から高山帯下部の日当たりの良い、また半日陰に生える。茎は地をはい根を出し、上部で分枝し斜上また直立、高さ15~30cm。 葉は革質で長さ1.5~3cm。
花は上部の葉えきに数本の花柄をだし1花ずつ下向きに咲く。がくが成長し多肉になり、さく果を包み液果に見え食べられる。
本州中部地方以北・北海道などの寒帯に分布。
低山から高山帯の日当たりのよう場所を好む。果時には綿毛に包まれ球状となる


オオヤマフスノキ


大山衾(オオヤマフスマ)はナデシコ科オオヤマフスマ属の多年草である。

北海道から九州にかけて分布し、山地の草地や道端などに生える。
北半球の温帯に広く分布するが、遺存種(生きている化石)なので生 存力が弱い。
草丈は10センチから20センチくらいである。
茎は直立をし、上部で枝分かれをする。
茎には細かい毛が生えている。
葉は長さ2センチくらいの楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉には柄はなく、先は丸い。
開花時期は6月から8月くらいである。
花径1センチくらいの白い花をつける。
花弁は5枚である。
萼片も5枚で、花弁の半分くらいの長さである。
花の中央部には10本の雄しべと少し太めの花柱(雌しべの一部)が 3本ある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される 果実)である。




この植物、葉っぱから棘みたいのがでています。不思議だったので写真を 思わず撮ってしまいました。しかし、調べたのですが名前が結局分かりませんでした。もし、知っていたり興味を持って調べてくれたりしてくれた人がいたらぜ ひ教えて下さい。


他にも様々な不思議な植物が生きている。まだまだ植物の知識はないので、さらに色々な植物を観察して、今回の植物生態学ゼミで得た知識を活かして調べてい きたい。






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