・植物生態学ゼミのまとめ
  キャンパス内の植物を調べました。                                  教育学部 学 校教育教員養成課程 理科教育コース 巻島大輝




・アヤメ科の植物。キャンパス内の北側、人文学部棟付近にて。
 葉は細長く平行脈。

・左の写真と同じ。
 アヤメ科の植物は果実(写真)に特徴があり、熟すと三つに裂けて
 種子を散布する。このような種を蒴果(さくか)と呼ぶ。

・ハナモモ/バラ科 単葉・互生・細かい鋸歯 キャンパス内北側にて。
 花を観賞するために改良されたモモ。
 食用のモモと比べ実は小さく、完熟しないため食べられない。
 枝振りに種類があり、立ち性、枝垂れ性、ホウキ立ち性などがある。

・クサボケ/バラ科 単葉・長枝に互生、短枝に束生
               葉は長楕円形、楕円形・細かく鋭い鋸歯
 キャンパス内北側にて。
 観賞用、盆栽にも用いられる。実は果実酒にもなる。
 似た植物のボケとの区別として、草丈が低い、実(写真中央)に
 彫り(みぞ)がない、花が橙色、などが挙げられる。

・シナノキ/シナノキ科 単葉・互生・鋸歯
 キャンパス内中央部、理学部棟付近にて。
 写真左上の濃緑色のものが葉。左右非対称。
 表面は無毛、裏面はやや白色を帯び、脈腋に褐色毛。
 写真中央の黄緑色の葉のようなものは、苞(ほう)と呼ばれ、
 葉の半分ほどまで密着し、種子の風散布や水散布を助ける。

・モミ/マツ科 キャンパス内中央部にて。
 葉の先端が二股に分かれ、かつ尖っている。
 葉の裏には白色の縦線があり、この部分には気孔が集中している。
 葉は硬く規則正しく並び、厚みもあり、大きい。

・イチイ/イチイ科 キャンパス内中央部にて。
 葉はぎっしり密集してつく。樹皮は縦にはがれる。
 実は甘く食べられるが、種は有毒。
 モミに似るが、先端は分かれない。
 高木はイチイ、低木はキャラボクと呼ばれる。

・ビロードモウズイカ/ゴマノハグサ科 互生
 キャンパス内中央部にて。
 全体にふさふさした毛が生える。
 葉や花に薬効があり、薬草・ハーブとして用いられる。
 ただし、種子には毒がある。

・ラクウショウ/スギ科 キャンパス内中央部にて。
 別名ヌマスギ。湿潤地での生育に適しており、長期間の水没に耐えられる。
 葉は淡緑色線形で羽状につく。
 材は軽く、鉄道の枕木、屋根板などとするために輸入された。

・ラクウショウの幹。 縦線が密に入る。

・アメリカニレ/ニレ科 互生・重鋸歯
 キャンパス内中央部にて。
 「エルム」という木材名で有名。車輪や椅子、棺などにも用いられる。
 仲間のハルニレよりも鋸歯が大振り。

・アメリカニレの幹。樹皮は医薬品にもなる。

・ウメ/バラ科 互生・鋸歯・卵型の葉(先端が尖る)
 キャンパス内東側、医学部棟付近にて。
 枝がトゲのように残る。葉表面に細かい毛が生える。

・ビワ/バラ科 単葉・互生・長楕円形
 キャンパス内東側にて。
 葉は短い枝に束になって生える。
 葉柄は短く、葉の先端は尖る。葉の裏には細かい毛あり。

・ザクロ/ザクロ科 単葉・長枝に対生、短枝に束生・全縁
 葉の表面に光沢あり。
 葉の表裏に毛はなく、裏面主脈上に毛が生える。

・ヤマグワ/クワ科 単葉・互生・鋸歯・卵型(切れ込むものもある)
 キャンパス内東側にて。
 雌雄異株、鋸歯は大振り。葉柄には毛はない。
 実は小鳥の好物で、人も食べられる。鳥散布種子。

・リョウブ/リョウブ科 単葉・互生・するどい鋸歯
 日本にはリョウブ科はこの一種のみ。別名ハタツモリ(畑つ守)
 花が咲いている時期は長く、新芽は食べられる。
 樹皮は薄くはがれる。主脈上には粗い毛。






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