植 物生態学ゼミ ナール

12A2061G
農学部森林科学科1年 鷲野勝歳

  ~長野県飯島町の里山で発見した植物たち~




平成24年度前期制作
平成24年7月27日UP
【ノアザミ】
キク科、アザミ属

山野に生える高さ0.5~1メートルの多年草。
春から初夏にかけて咲く。
アザミは種間雑種を作りやすく、写真のアザミはノアザミかノハラアザミ か区別が難しいが、ノアザミと思われる。
アザミ属の特徴として、葉が深く切れ込み、トゲトゲしている。花の色は あざやかな赤や赤紫色をしている。
判別の方法としては総苞片が反り返っているかどうかがある。総苞片が反 りかえっていればノハラアザミ、反り返っていなければノアザミだが、種間雑種も多い ので、判別が難しい場合がある。


~トリビア~
オニアザミの葉に触ると痛いが、ノアザミの葉は・・・痛くない。
【ムラサキツメクサ】別名:アカツメクサ
マメ科、ジャジクソウ属

ヨーロッパ原産
牧草として明治期に渡来した。
小葉が3枚,全縁。赤い花をつける。茎は直立して20センチから大きなものでは60センチにもなる。
葉の表面や茎には無数の細かい毛が生えている。
葉にV字形の白い斑紋があるものが多い。

 

~トリビア~
ムラサキツメクサの密は・・・甘い。



【シ ロツメクサ】別名:クローバー
マメ科、シャジクソウ属

ヨーロッパ原産。
かつてオランダからガラス器を送ってきた際、ガラスが割れないように箱 に乾燥したシロツメクサを詰めたことから詰草という名がついた。
茎は地をはって長く伸びる。葉は3小葉。葉柄は5~15㎝と長い。
白いボンボンの花が咲くが、あれは花の集合体で、小さな花が集まり、外 側から順に咲いていく。

~トリビア~
シロツメクサの茎の皮をむいて口の中でなめ続けると・・・丸かる。



【ハルユキノシタ】
ユキノシタ科、ユキノシタ属

冬でも雪の下で青々と葉を茂らせていることから名前がついたという説な ど、由来には諸説ある。
花弁は5枚あり、上側の3枚は小さく、付け根に黄色い模様がある。下側 の2枚は上3枚と比べとても大きくて長く、模様や色は入っていない。
仲間にユキノシタがあるが、その違いはおもに花弁にあり、ユキノシタの 花弁は上側の3枚の花弁に濃紅色の斑点がある。

~トリビア~
ユキノシタは・・・火傷の薬になる薬草。


【ネ ジバナ】別名:モジズリ
ラン科、ネジバナ属

花序(茎への花のつき方)がねじれていることから名前が付いた。
日当たりのよい草地や芝生に生える。花序は長さ5~20㎝で白い毛があ り、小さな花を螺旋状に付ける。花は淡紅色、または白色。
日本全土に分布している。
花期は5~8月。



~トリビア~
ネジバナの根は・・・毒蛇咬傷に効く。



【ヒ メジョオン】
キク科ムカシヨモギ属

北アメリカ原産。高さ0.3~1.3mになる。下部の葉は卵型で長い柄 があり、上部の葉は披針形で先がとがり、基部は次第に細くないり、茎を抱かない。花の色は白、またはわずかに淡い紫色をしている。
6~10月に野原や土手など、いたるところに咲く。

仲間にハルジオンがある。
ヒメジョオン・・・花が上を向いている。
         葉が茎を抱かない。
         茎の中は白い綿で詰まっている。
ハルジオン・・・花の一部が下を向いている。
         葉が茎を抱く。
         茎は管状で中は何もない。

~トリビア~
ハルジオンという和名は・・・牧野富太郎という人が付けた。    


信州は草花が沢山あ ります。 
低地では見られないような花もちょっと山に入れば見ることができます。
信州に来たなら、そんな草花に出会いにちょっと自然の中を歩いてみませんか?
*トリビアに関しては、あくまでも一説であったり、経験 上のことですので、「へぇ~」という気持ちで受け止めてください。
<参考>
山と渓谷社『山系ハンディ図鑑1 野に咲く花』
<写真>
鷲野勝歳





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