植物生態学ゼミ


信州大学理学部 物理科学科
            松原 舜

松本キャンパス内にはさまざまな植物が生えていますが、私がなんとなく気になった植物を紹介します。

カラスノエンドウ マメ科 2013年4月26日
 葉は羽状複葉で、葉の先端には、3つに分かれたつるがあり、周りの植物や、枯草に巻き付いていました。
 写真のように赤紫色の花を咲かせます。

2013年5月17日

 豆果を開いたところです。
いくつもの種子が並んで入っています。
豆果は長さ3〜5cmになります。


トウダイグサ トウダイグサ科 2013年4月19日
 日当たりの良い畑や道端に生えます。葉は互生します。草の形が昔の照明器具の燈台に似ているので、この名前がついたそうです。

2013年4月19日
 ちぎると、白い汁が出て、触れるとかぶれます。
 オオイヌノフグリやヒメオドリコソウなども一緒に生えていました。

ミツマタ ジンチョウゲ科 2013年4月19日
 落葉低木で、樹高は1〜2mになります。3〜4月に写真のような白色の花が咲きます。枝の付き方を見ると、一か所から3本の枝が出ています。そのため、 ミツマタという名前になっています。また、和紙の原料となり ます。

ミツマタ 2013年7月26日
 4月の段階では、葉は広がっていませんでしたが、7月には、葉が広がり、全く違う姿になっています。
 生協前広場の脇に生えているので、興味 のある方は、ぜひ見てみてください。

サイカチ マメ科 2013年6月28日
 落葉高木で、樹高は10〜15mになります。葉は、偶数羽状複葉です。幹には大きな鋭いトゲがあります。この木は、理学部C棟の前にあります、トゲがす ごいので、ぜひ見に行ってみてください。

2013年6月28日
サイカチのトゲ

カリン バラ科 2013年5月31日
 中国原産の落葉高木で、樹高は5〜10mになり、葉は単葉で長枝に互生し、短枝に束生します。果実は、カリン酒やはちみつ漬けなどにして利用されていま す。

2013年7月26日
5月の段階よりも実が大きくなっています。

2013年7月26日
少し離れてみた様子。

2013年5月31日
カリンの樹皮

リンゴ バラ科 2013年8月1日
 落葉高木で、樹高は5〜15mになります。葉は単葉で、長枝に互生し、短枝に束生します。花は5〜6月に咲きます。
 このリンゴの木は、「ニュートンのリンゴの木」といいます。ニュートンが万有引力を思いつくきっかけとなったリンゴの木の枝を、他の木に接木し、さらに その枝を、カイドウに接木したものだそうです。

2013年8月1日
看板によるとこの木の品種は
「Flower of Kent」(ケントの花)といい、
果実は小ぶりで、酸味が強く主に料理用として使用されます。
果実は、落果してから収穫するそうです。

2013年8月1日
まだ青いですがリンゴがなっています。
本当かわかりませんが、美味しくないという噂を聞いたことがあります。料理用だからかもしれません。理学部A棟の前にあるので、興味のある方は見に行って みてください。

ヒイラギモクセイ モクセイ科 2013年6月14日
 常緑低木で、樹高は2〜4mになります。ヒイラギに似ていますが、ヒイラギの葉は歯牙(トゲ)が大きく数が少ないのに対し、ヒイラギモクセイの葉の歯牙 は小さく、数が多いのが特徴です。

ヒイラギ モクセイ科  2013年5月31日
 常緑小高木で、樹高は、2〜6mになります。葉は、対生していて、 葉には、深緑光沢があります。若い木の葉には、歯牙がありますが、木が年をとると全縁となるそうです。理学部A棟の前の木は歯牙のない葉が多いので、遠く から 見ただけでは、ヒイラギだとわからないかもしれません。

2013年5月31日
 理学部A棟の前の木の葉は、ほとんどが歯牙のない葉ですが、よく探して見ると、歯牙のある葉もありました。
松本キャンパスには、ほかにもいろんな植物が生えているので、観察してみてください。







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