13F4023C 繊維学部 応用生物科学系  佐々木優
 
 岐阜県高山市、長野県松本市・小諸市で見つけた植物を
 紹介したいと思います。

  シダレヤナギ(Salix babylonica
・ヤナギ科
・中国原産
・樹高が10〜25mになる落葉高木
・葉は単葉で互生
・葉身は皮針形で、縁は細かい鋸歯をもつ
・葉の表面は濃緑色、裏面は白色
・3月上旬〜5月上旬に黄緑色の花を穂状につける
 (撮影地:高山市) 


  フキ(Petasites japonicus
・キク科
・日本各地に自生する多年草
・地下茎を伸ばして増殖する
・葉は幅15〜30pの腎円形で、基部が深い心形
・早春、葉に先立って大きな苞に包まれたフキノトウを 生じ、多くの細かい白色頭状花をつける(3〜5月)
・葉柄はきゃらぶきや煮物として、葉身は佃煮として食
 べられる
 (撮影地:高山市)


  オオキンケイギク(Coreopsis lanceolata
・キク科
・北アメリカ原産
・葉は対生し、へら状で主に下部に集まってつく
・分枝は少なく、長くしなやかな花柄の先に(5〜8
 p)の頭状花をつける
・花色は鮮黄色で、花弁状の舌状花には粗い切れ込みが
 ある
・日当りの良い場所を好む
・繁殖力が強い
 (撮影地:松本市)

  カシワバアジサイ(Hydrangea quercifolia
・ユキノシタ科 アジサイ属
・北アメリカ東北に自生する落葉低木
・葉は浅く5つに裂けている(掌状葉)で対生する
・よく日に当たる葉ほど銅色を帯びる
・アジサイ属特有の装飾花があり、4枚の白色または淡
 緑色のがく片をもつ
・アジサイとは違って、直射日光が当たっても葉や花が
 垂れ下がることが無い
 (撮影地:松本市)

  キキョウ(Platycodon grandiflorum
・キキョウ科
・多年草で、日当りの良い山野に広く自生する
・東アジアなど(温帯)に多く分布する
・茎は直立し、高さは40〜100pくらい
・葉は互生し、長卵形で縁には細かい鋸歯がみられる
・夏〜秋(7〜9月)にかけ、上部の葉の付け根に紫色
 の花をつける
・花冠(花弁の集まり)は、開いた鐘形で5つに分かれ
 る
・白色や二重咲きのものも存在する
 (撮影地:小諸市)

    クズ(Pueraria lobata
・マメ科
・蔓性の多年草
・全体に黄褐色の粗毛をもち、葉は3枚の小葉からなる
 複葉
・花は紫紅色で、7〜9月頃に総状をなす
・根は長く肥大して、上質のデンプンを蓄える
・秋の七草の1つ
・現在、北アメリカでは帰化植物として雑草になってい
 る
 (撮影地:小諸市)

  ナンテン(Nandina domestica
・メギ科
・樹高が1〜3mの常緑低木
・葉は茎の先端に集まり、3回3出複葉で互生する
・小葉は広皮針形で、長さ3〜8p
・小葉の表面は濃緑色で光沢があり、裏面は淡い黄緑色
・葉の縁は全縁で先端は鋭尖頭となり、基部はくさび形
・6月に花を咲かせる
 (撮影地:小諸市)


  ヤブカンゾウ(Hemerocallidaceae fulva var
・ワスレグサ科
・葉は長さ40〜60p
・根は紡錘状に膨らむ
・種子をつくらず、根茎から伸びる蔓枝により増殖する
・直径8pほどの橙赤色の花を数個つける
・雌しべと雄しべが花弁状である

cf)ヤブカンゾウとノカンゾウの見分け方
 ヤブカンゾウに類似した種として、ノカンゾウがある。ヤブカンゾウは土手や道端に自生し、花は雄しべと雌しべが花弁化した八重 咲きであるのに対して、ノカンゾウは田圃の畦など湿った場所を好み、花は一重咲きで葉がヤブカンゾウより細くて、長いのが特徴。
 (撮影地:小諸市)




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