医学部 保健学科 検査技術科学専攻
13M1226A 田村円

信 州大学のキャンパスに生えている植物を紹介します











トウ ダイグサ
トウダイグサ科 トウダイグサ属

・全体の形が、お皿に油を入れ て使われていた昔の燈台のように見えることから
 トウダイグサと命名された。

・高さは20〜40センチ。
・葉は互生し、1〜3センチほどのヘラ状または倒卵形をしている。
・杯状花序という、つぼ型の珍しい花序をもつ。
・茎の頂上にはやや大きい葉を5個輪生する。その先には2〜3個の総苞葉がある。

・4〜6月には苞葉の中に小さく黄色い花が複数咲く。
・花はあまり目立たず、子房が3室で各室に1つずつ胚珠がある。
・茎や葉を切ると、白い乳液を出す。これは有毒物質を含んでおり、
 触れると皮膚がかぶれるおそれがある。
・北海道以外の日当たりの良い道ばたによく生えている。








ア ジサイ
アジサイ科 アジサイ属

・葉は対生し、重鋸歯である。
・形は卵型で、光沢のある淡緑色をしている。
・脈は平行脈であり、曲線に従って丸みのある形をしている。
・花のように見えるものは実は花ではなくがくである。
・6〜7月に青紫色の花(がく)が咲く。
・めしべとおしべがない。

・花の色は土中のアルミニウムイオンが関係しており、これがアジサイの根に悪さをする。
 アルミニウムイオンが土中に多く含まれていると、土の中が酸性にな り花は青っぽくなる。
 逆にアルミニウムイオンが少ないと土はアルカリ性になり、花は赤っぽくなる。
 日本は火山大国のため、土中のアルミニウムイオンが多 く、青っぽいアジサイが多い。






ザクロ

ザクロ科 ザクロ属

・葉は単葉であり、長枝には対生、短枝には束生している。
・形は楕円形または倒卵形で、中央部は凹型をしている。
・葉の表面は光沢のある濃緑色、裏は緑色をしている。毛はほとんどない。
・6月頃に赤く大きな花を咲かせ、がくと花びらは6枚である。

・秋に球状の薄紅色の実がつき、甘くて食べられる。
・実は熟すと不規則に亀裂が入る。
・日本では盆栽や観賞用として使われることが多い。
 また、果汁をジュースにしたものもよく見られる。
・種子が多いため、ザクロは子だくさんの象徴でもある。
・古くから薬用にも使われており、樹皮、果皮、花、果汁、種子など様々な部分が使用されていた。
 下痢、口内炎、扁桃腺などに効く。







サ イカチ
マメ科 ジャケツイバラ亜科 サイカチ属

・別名:カワラフジノキ
・幹に大型のとげがあることが特徴。触ってみたが、とっても硬かった。
・葉は、長枝は2回奇数羽状複葉で互生し、短枝は1回奇数羽状複葉で束生する。
・形は長楕円形または狭卵形である。
・高さは15メートルほど。
・6月頃に黄緑色の小さな花が10センチほどに連なって咲く。花弁は4枚である。

・秋にはくるくるとまわった形の豆ができ、豆は熟すと赤色になる。
・とげは薬用にも使われており、リウマチに効く。
・サイカチにはサイカチマメゾウリムシが住んでおり、
 それがサイカチの果実に産卵して、その後雨が降るとようやくサイカチは発芽する。
・日本固有種であり、天然記念物に指定されている。
・樹皮が出るので、夏はカブトムシホイホイとなる。









ア ンズ
バラ科 サクラ属

・葉は単葉互生、葉の裏の脈腋には毛がある。
・縁には不揃いの細かい鈍鋸歯がある。
・形は卵円形または広卵形、葉先の方は短くとがった形をしていて、
 葉脚は円形または切形である。
・葉柄に蜜腺がある。パッと見は黒い点のように見える。

・花は3〜4月に開花する。
・がくは5枚である。
・似た種類であるウメ、スモモ、モモとは違い、葉柄がとても短く、
 花が咲くときにがくが外側に反り返る。
・樹皮は褐色。よく似たウメは不規則な横の線が入っているのに対し、
 アンズは縦に線が入るので区別しやすい。

・6〜7月頃に黄褐色の実をつけ、ジャムなどに使われる。
・種子は薬用に使われ、キョウニン(杏仁)といわれている。
 咳止めや痰の切れを良くする効果があり、漢方では麻黄湯などに含まれている。














ム ラサキツメクサ
マメ科 ジャジクソウ属

・クローバーの仲間。
・昔、オランダからの輸入品の箱のクッションとしてこの植物が日本へ来たことから、
 箱の詰め物の草→詰め草という由来でツメクサという名前になった。
・ムラサキツメクサは和名ではアカツメクサとも呼ばれている。
・葉は互生し、細かい鋸歯がある。
・形は先のとがった楕円形または卵形であり、葉の真ん中に淡緑色のV字の斑紋がついている。
・基本的には3枚の小葉からなる。
 まれに4枚になっているものがあり、いわゆる四つ葉のクローバーである。
・一つの花のように見えるが、これは小さい花が一つに集まっている。
・窒素固定を行うことができ、空気中の窒素をエネルギーに同化できる。
・農業用の牧草や、ハーブなどに使われている。

・よく似た白色のシロツメクサ(写真下)は地面を這うように生え、花柄は無毛である。
 これに対してアカツメクサは立ち上がっており、有毛である。



上がアカツメクサ、下がシロツメクサ


いかがでしたか?
私は今まで植物のことはほとんど知りませんでした。
しかし今回の授業で名前を知ると、今まで見えてなかったものが見えてきました。
名前を知らないということは、そこにあったとしても目に入ってなく、
存在すら認識されてないものなのだということを感じました。
植物の名前を覚えたら、外に出てあなたの周りを見てみてください。
身近なところで見つける新たな発見というものは、とっても楽しいものですよ!
これで私の紹介を終わります。



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