森林科学科の石切山です。
信州大学に自生している毒性の植物と食べられる植物の一部を紹介します。

アセビ ツツジ科
合弁花で包状の花が房になっている。虫媒花でこの色が虫を集めやすくしている。
互生単葉で鋸歯が見られる。
葉や花などに毒性があり腹痛や嘔吐、酷いときには呼吸麻痺を引き起こすことがある。

キャラボク イチイ科
黄緑色の葉は今年に出たものである。9〜10月になると2〜3cmほどの赤い実をつける。果実は甘く食用だが種には毒があり誤って飲むと痙攣や呼吸困難を 引き起こすこともある。

アジサイ ユキノシタ科
対生で鋸歯が見られる落葉低木で中性化。花びらに見えるのは実はがくである。
根には毒があり麻痺などを起こす一方で、漢方薬として古くから利用されており近年ではマラリアや自己免疫疾患の治療薬として研究が進んでいる。


タケニグサ ケシ科
茎がイネにそっくりで葉は菊に似ている。夏に咲く花には花弁がなく、がくが二枚ある。
茎を折ると出てくる黄乳色の液は虫刺されや皮膚病の薬として使われていたが、それに触れると皮膚がかぶれ、飲み込んだ場合呼吸困難を引き起こすことがあ る。


モモ バラ科
落葉小高木
実は食用に栽培されるモモと観賞用のモモに分かれており、それぞれは別種である。
これは観賞用のモモだが小さい実をつける。


アンズ バラ科
落葉小高木
春に花を咲かせ、夏ごろに梅と同色の実をつける。大きな実をつけるためには花を摘むとよい。
実は熟すと果実と種子が離れる性質をもつ。



ヨモギ キク科
風媒花、羽状複葉
葉の裏には細かい白毛が見られ、これは呼吸の際に出る水分を逃がさないためである。
常に若葉が入れ替わり、新芽は草餅や天ぷらなどにして食べられる。


ノビル ユリ科
地下にできる球根は玉ねぎに似ており、一般的によく食べられる野草である。
雑草にまぎれて葉を伸ばすので、見つける際は葉の表面に白い粉を見つけるとよい。






























































































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