植物生態学ゼミ


農学部森林科学科 村山寿沙子

実家(新潟県)の植物を観察しました。
カエデ科(ムクロジ科)とシダ植物。
観察日:2014.7.6 自宅庭



メグスリノキ (カエデ科)

葉は三出複葉で対生。雌雄異株。
日本国内にのみ自生する。
小葉の葉身は長楕円形で、葉先は尖る。
名前は、樹皮を煎じた汁を目薬に利用したことから。
現在も、眼病予防や肝機能改善の薬に使われている。



カジカエデ (カエデ科)

葉は単葉で対生。雌雄異株。
葉身は五角形で、葉脈が掌状に出る。
少数の不規則な粗い鋸歯がある。
 幹は滑らかで灰褐色。
名前は、葉の形がカジノキに似ていることから。


チドリノキ (カ エデ科)

葉は単葉で対生。葉先は細く尖る(鋭尖頭)。
葉の形は長楕円形で、
重鋸歯がある。かなりギザギザしている。
一対の実を飛ぶ千鳥にたとえた名前。

(私には他のカエデの仲間の実とどう違うのか、
いまいちわからない...。)



ハウチワカエデ  (カエデ科)

葉は単葉で対生。重鋸歯がある
葉先は細く尖る(鋭尖頭)。

葉身は円形で、径7〜13pと大きい
9〜11の切れ込みがある。

名前は、大きな掌状の葉の形を
天狗の羽団扇に見立てたもの。




コハウチワカエデ  (カエデ科)

葉は単葉で対生。重鋸歯または単鋸歯がある。
葉柄に毛がある(写真右)。
葉身は円形で、ハウチワカエデより小さく
径5〜8p。9〜11の切れ込みがある。







ヤマモミジ (カエデ科)

葉は単葉で対生。
不規則な
大きい重鋸歯がある。
葉先は尾状に細く尖る(鋭尖頭)。
葉身は五角形から円形で、
9つの深い切れ込みがある。

オオモミジの変種とされる。



テツカエデ (カ エデ科)

葉は単葉で対生。
不規則な細かく鋭い重鋸歯がある。

葉身は五角形で、径10〜20pと大きい。
3〜5つのごく浅い切れ込みがある。





ヒトツバカエデ (カエデ科)

葉は単葉で対生。鈍鋸歯がある。
葉先が尾状に尖る。
葉身は倒卵形または卵状円形である。
カエデの仲間では珍しく葉に切れ込みがない。



ミツデカエデ (カエデ科)

葉は三出複葉で対生。
小葉の葉身は長楕円形、葉先は尾状に尖る。
小葉の先半分に粗い鋸歯がある。
カエデの仲間で複葉の葉を持つのは
本種とメグスリノキ(前述)のみ。



カラコギカエデ (カエデ科)

葉は単葉で対生。
葉身は卵状楕円形で、3つの浅い切れ込みまたは、
切れ込みではなく大きな重鋸歯になるものもある。

(写真のカラコギカエデの切れ込み具合は
半々くらいだろうか...。)





アカイタヤ (カ エデ科)

葉は単葉で対生。
葉身は五角形で、5つの浅めの切れ込みがある。
鋸歯がない全縁が特徴で、縁が波打った感じである。
葉の質が皮のようで、のっぺりとした印象。



個人的趣味でシダ植物も少し。
シダっぽくないシダから厳選!



ヒカゲノカヅラ (ヒカゲノカヅラ科)

”ヒカゲ”といっているが、
日当りの良い斜面など日なたを好む。

茎は地上をはうように成長し、
茎は細く小さい葉で覆われている。
シダというかコケっぽい。

胞子のう穂は長い柄をもち、直立する(写真)。

...我が家の庭のコケをどんどん侵食中。





デンジソウ (デン ジソウ科)

水生のシダ。
もはや四葉のクローバーにしか見えない。
名前は、4枚の葉の形が「田」の字
似ていることから。
田や沼地に群生する。


サンショウモ (サンショウモ科)

浮遊性の水草。葉は対生する。
葉の裏に球状の胞子のうをつける。
葉の形がサンショウの葉に似ていることから。
これもれっきとしたシダ植物。








カエデ科ではなく、今はムクロジ科に分類されるようです。
”元”カエデ科ということで。

キャンパス内にもカエデの仲間が生えています。
探してみてください。

(上ののシダはキャンパス内では難しいかも..です。)







































































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