フシグロセンノウ 学名: Lychnis miqueliana ・ナデシコ科センノウ属の多年草 ・ふもとのあたりの日陰に咲いていた ・花びらは橙色で5枚、離弁花 ・葉は長楕円形で対生 ・がくは長い筒状で5裂している ・花期7−10月 長い ・節がふくらんで暗褐色を帯びることからフシグロ、花は園芸食物のセンノウに似ていることからこの名がついた。 ・日本の固有種 ・ところにより八月の月遅れのお盆に咲くのでキキョウやオミナエシ、ミソハギなどとともに盆花と して墓にお供えする。 ・花が大きく目立つので盗掘されやすく、高尾山のある東京都では準絶滅危惧扱い |
ギンリョウソウ 学名:Monotropastrum humile ・ツツジ科ギンリョウソウ属の多年草 ・登り始めて30分ほどの湿り気のある倒木に生えていた ・腐生植物であり、菌根を形成し有機物を菌類から得ることで生活している ・全体的に透けた白色 葉緑素なし ・ややうつむき加減の円筒形の花 ・触った感覚は見た目とは違い案外硬かった ・花期は6−8月 ・別名ユウレイタケ(幽霊茸) ・根を含む全草が生薬の水晶蘭となる。強壮、強精、鎮咳などの薬効がある。 ・ギンリョウソウモドキとの違いは、ギンリョウソウが液 果になるのに対しモドキは刮ハにな る。また、花弁の縁がギンリョウソウではなめらかであるのに対して、ギンリョウソウモドキは細かく裂ける特徴があ る。 |
ヤブカンゾウ 学名: Hemerocallis fulva var. kwanso ・ユリ科ワスレグサ属の多年草 ・登り始めてすぐ山道脇にみられた ・二列に分かれた先端に濃い橙赤色の八重咲きの花を一日だけ咲かせる ・花弁には赤色の斑紋がある もともとは六枚だが、雄しべが分化して花弁したものがある ・花期は7−8月 ・葉は根元に集まり、細長い線形 主脈はへこんでおり、弓状に垂れる 裏側は表より薄い緑色 平行脈 ・枝分かれ部分や花茎の途中に小さな苞と葉片 をつけている ・三倍体のため種子はできない ・ノカンゾウは六枚の花弁をもつ一重の花をつける ・別名ワスレグサ ・若葉は食用 ・乾燥させた根は利尿薬に,つぼみは解熱に効く |
モウセンゴケ 学名: Drosera rotundifolia ・モウセンゴケ科モウセンゴケ属 ・道中の植物園にあったので自生ではないが、紹 介してみたかった ・食虫植物で粘液を出す先端で虫を捕獲する ・ねばつく先端は赤色 ・コケとつくがコケの仲間ではなく種子植物 ・花期は6−8月五枚の白い花弁をつける ・食べられるものと食べられないものを区別することができ、仮に石のかけらや金属片をのせても、最初に腺毛が 少し動くだけで、粘液も追加で分 泌されない ・百日咳、気管支炎、喘息の薬として煎じて服用される。スイスにはモウセンゴケのエキス入りハーブキャン ディが市販されている |
ネジバナ 学名:Spiranthes sinensis var. amoena ・ラン科ネジバナ属の多年草 ・ふもとあたりの湿った日当たりのいい 草地に生息していた ・桃色の花を細い花茎の周りに螺旋状につける ・花期は4−9月 ・花は鐘型で桃紅色 ・ピンク色の外花被片3枚、白色の側花弁2枚と唇弁1枚を確認できた ・苞は狭卵状披針形で長さ4〜8mm ・唇弁は白色の倒卵形でがく片より少し長い ・左巻きと右巻きのはながあり、割合は約1:1 ・葉は数枚で地面から立ち上がり、やや厚め ・別名モジズリ |
チダケサシ 学名:astilbe microphylla knoll ・ユキノシタ科チダケサシ属多年生 ・中腹の日の当たる場所に生えていた ・花期は7−8月 ・2〜4回羽状複葉 葉縁は重鋸歯 ・花弁は5枚あり、白色でへら形 密に花をつける ・おしべは10本あり、先が赤い。葯は淡紅紫色〜淡青紫色 ・がくは緑白色で楕円形で円筒、長さは約7mm ・花序は枝が短く直立する ・茎や葉の柄には褐色の毛がある ・アカショウマは花序の一番下で枝分かれした花茎が長く、ほとんどが下向きに湾曲する、葉先が尾状になって いるところで区別できる |
ミミガタテンナンショウ 学名:Arisaema undulatifolium var. ionostemma ・サ トイモ科テンナンショウ属の多年草 ・植物園で発見 私のお気に入り ・7月は実が熟す時期 ・疎林の林床に生えていた ・葉は茎に二枚つき、7〜13枚の小葉をつける ・雌雄異株だが、栄養状態が良いと雌株に性転換する ・有毒、特に芋状の地下茎 そのまま食べると胃腸障害や麻痺などを引き起こすが、毒抜きすれば食用可能 ・秋に根茎を採取し、輪切りにして乾燥させたものを生南星と呼び、去痰に効果がある |
おまけ ミミガタテンナンショウ(花) |