大学と女鳥羽川の植物 工学部物質工学科 15T4017G  甲斐 崇人

ヒメマツバキク 南アフリカ原産の常緑の多年草。耐寒性があるので、長野県などの寒冷地にも多く栽培されている。日の良く当たる石垣やや傾斜地に植える と、一面に垂れ広がる。茎や葉は多肉質で、葉は対生し細長い。6から8月、茎の上部に雄しべが変容した仮雄蕊が花弁状につき、花径は約3cm。花の色はふ つう紅紫色。花は日が当たると咲き、夕方には閉じる。和名は松葉によく似た濃緑多肉質の葉をつけ、光沢のある花が菊に似ていて、マツバギクと比べると花が 小さいことによる。‚

タチアオイ 以前、中国原産と考えられていたが、現在はビロードアオイ属のトルコ原産種と東ヨーロッパ原産種との雑種とする説が有力である。日本には古く から薬用として渡来したといわれている。花がきれいなので、園芸用には様々な品種改良がなされた。草丈は1から3mで茎は直立する花期は6から8月で、花 は垂直に伸びた花茎の下から上に咲きあがっていく。ちょうど梅雨入りの頃に咲き始め、梅雨明けとともに花期が終わる。ことになぞらえて、「ツユアオイ」と いう別名も冠されている。花は一重や八重のものもあり、色は赤、ピンク、白、紫、黄色など多彩である。花の直径は品種によるが大きなものでは10cmぐら いである。本来は宿根性の多年草であるが、品種によっては一年草でもある。アオイの名から静岡市と会津若松市が市花に制定している。

カイズカイブキ 常緑小高木。樹高は5から10mになる。葉は針状と鱗片状の二型がある。針葉は若い木や萌芽枝に見られ、普通3輪生し、葉先は鋭く尖り、 長さ1から1.5cm、幅は1.5mm内外。普通は鱗片状の葉となり、鱗片状の葉は十字対生する。葉をつけた枝とともに幅1から1.2mm。雌雄異株。花 は4月。球果は球形で肉質、粉白色、0.6から0.7cm。イブキの園芸品種で、幹はねじれ、側枝は太く主幹に対してねじれてつく。庭園・公園生け垣等に 植える。

シロツメクサ 江戸時代にオランダからガラス器を送ってきたとき、壊れないように乾燥したシロツメクサを詰めものにしたことから詰草の名が生まれた。ヨー ロッパ原産の多年草で、牧草として世界中に広がり、日本でも全国に見られる。茎は地をはって長くのびる。葉は3小葉、ときに4小葉からなり、葉柄は長さ5 から15cmと長い小葉は1から2.5cm、幅0.8から1.8cmの広倒卵形で、表面に斑紋があるものが多い。長さ約1cmの白い花が多数集まって球状 の花序をつくる。花には短い柄があり、受粉すると外から順に垂れる。豆果は花の後も残る花弁とがくに包まれている。

ハルシャギク ハルシャギクは北米西部原産の帰化植物。明治の初期に観賞用に導入された一年草。荒地・路傍に野生化している。ロゼットで越冬し、高さ1m 程になる。全体無毛で葉は対生し、葉は二回羽状複葉で細かく、コスモスに似ている。花は六月に咲き、舌状花は先端側が黄色で基部が紫紅褐色。蛇の目模様に 見えることから、ジャノメギクの異名をもつ。開いたばかりの花は花弁が平開しているが、次第に花弁が下に下がってくる。花弁が下がった状態の花はまさに蛇 の目傘である。


サツキ 半常緑低木。樹高は0.5から1mになる。葉は単葉で互生し、枝の先端に輪生状に集まる。葉身は皮針形または狭皮針形で、長さ1から3cm。葉の 表面は緑色、裏面は灰緑色で、表裏面ともに毛があるが、表面の毛は葉脈上にある。葉縁は全縁で毛があり、葉先は鋭頭となり、中央に腺状突起がある。葉脚は 鋭いくさび形。花は5から7月。丘陵帯から山地帯下部の河岸によく生える。




































































































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