身の回りの羽状複葉を持つ植物(説明と思い出) 農学部農学生命科学科植物資源科学コース 1年 向井時生 |
アメリ
カノウゼンカズラ 落葉つ
る性木本であり、7月から8月にかけて赤い花を咲かせる。日本にはノウゼンカズラと同じく鑑賞目的で輸入された。ノウゼンカズラは中国原産、アメリカノウ
ゼンカズラはアメリカ中南部原産であるが、見分け方は葉の裏側を見ると分かりやすい。葉の裏の葉脈上に細かい毛があるのがアメリカノウゼンカズラである。 |
オニグルミ クルミ科クルミ属の植物。落葉高木で、樹高は20m程になる。葉
は奇数羽状複葉で互生する。葉脈上に毛が残る。秋に落とす種子は食用にもなり野生動物の食料源として重要な役割を果たしている。 実家近くの公園には一本だけクルミの木が生えていました。秋に落ちた実を
拾って持ち帰り、木槌で割って食べるのが楽しみの一つでした。あの濃厚な味がそこらへんに落ちているモノで味わえるとなったら、拾わないわけにはいかない
ですよね。と食べるだけでなく、見た目もかわいいのでオブジェにしたり、工作の材料に使ったりと利用方法が限られないのがクルミのいいところです。 |
ネムノ
キ 落葉小高木であり、樹高は5mから10mになる。ネム
ノキに特徴的なのは、マメ科の植物の特徴に代表的な羽状複葉の葉である。葉を見る際には小葉と羽葉に分け、羽のように見える全体を羽葉、一枚一枚の小さな
葉を小葉と呼び、ネムノキの場合は羽葉が約15対、小葉が約40対もあり多くの葉の集まりであることがわかる。花期は7月から8月であり、薄ピン
ク色の細かい毛のような花を咲かせる。 |
ヒイラギナンテン 常緑低木であるメギ科の植物。奇数羽状複葉で互生する。名前の由来は葉がヒ
イラギ、葉のつき方がナンテンに似ることによる。小葉の縁には鋭い鋸歯があり、裏表ともに無毛で光沢のある深緑色である。果実は藍黒色に熟し楕円状球形。 私は昔団地に住んでいたのですが、家の目の前にはヒイラギナンテンが植えら
れていました。このヒイラギナンテンは鋭いトゲを持つため人を入らせないための柵として植えられていることが多いんですね。でも小さい頃はそんなことお構
いなしに団地の前を走り回っているものですから、しょっちゅうこのトゲトゲに傷だらけにされていた思い出があります。実は一見気になった干しぶどうのよう
に見えますが、これは食べないでおきましょう。 |
フジ |
コスモス コスモスは多くの園芸種を持ち、キク科コスモス属の総称をコスモスと呼ぶ。原産地は熱帯アメリカと比較的暑い場所であるため、乾燥した痩せた土地であって も日あたりが良ければよく育つ。秋に赤、白、ピンクなどの花を咲かせ、景観植物としての利用例が多い。葉は対生で2回羽状に分かれるため、細やかな見た目 となっている。 秋桜とも呼ばれるように秋の花である印象が強いコスモスですが、この写真を撮ったのは7月の上旬。品種によっては6月から花を咲かせ始めるものもあるそう です。ちなみに花言葉は乙女の純潔と調和。清楚な見た目にあっている気がしますね。秋の風に吹かれてたなびく一面のコスモス畑の姿を一度、長野県内で見に 行ってみたいものです。 |