農学部 農学生命科学科 植物資源科学コース
野田泰良
松本キャンパス内の植物の紹介

 

○ヤマザクラ
・バラ科サクラ属
・樹高20〜25mの落葉高木
・花期は4月
・葉は単葉で互生する。
・葉と花を同時に出すことには、光合成器官を長く保つことができるというメリットと、虫媒花であるために花が葉に隠れないように花を大きくしなければなら ないデメリットがある。




○カラスノエンドウ
・マメ科ソラマメ属
・つる性の越年草
・花期は3〜6月
・葉は羽状複葉(マメ科に多い)
・先端が3つに分かれたつるになっており、他の植物に巻き付く。
・豆果がなり、その豆果が黒く熟すのをカラスにたとえて名がつけられた。
・仲間にスズメノエンドウ、カスマグサがある。スズメノエンドウはカラスノエンドウより小型であり、カスマグサはカラスノエンドウとスズメノエンドウの中 間サイズで先端のつるが分かれていない。
・和え物や炒め物、天ぷらにして食べることもある。

○ハルジオン
・キク科ムカシヨモギ属
・北アメリカ原産の多年草
・花期は5〜7月
・花の色は淡紅色のものから白色のものまである。
・葉は鋸歯、単葉で互生し、茎を抱く。
・茎が中空のパイプ状になっている。
・仲間にヒメジョオンがある。ヒメジョオンはハルジオンと比べて花期が6〜10月と遅い。また、ハルジオンと異なり、葉が茎を抱かず、茎がパイプ状でな い。

○ユリノキ
・モクレン科ユリノキ属
・樹高20〜30mの落葉高木
・北アメリカ原産
・花期は5〜6月
・花がチューリップに似ていることからチューリップツリー、葉が和服の半纏に似ていることからハンテンボクなどの別名がある。
・葉は単葉で互生する。葉縁は大きく4〜6つに分かれている。
・日本では公園、街路樹などに植えられる。

○アヤメ
・アヤメ科アヤメ属
・多年草
・花期は5〜7月
・虫媒花
・花は紫色で黄色の網状の模様がある。
・葉は剣形
・仲間にカキツバタ、ノハナショウブ、キショウブ(外来種)がある。これらには網状の模様がない。

○モチノキ
・モチノキ科モチノキ属
・樹高10〜20mの常緑高木
・花期は4月
・葉は全縁、単葉で互生する。乾燥防止のためクチクラ層が発達しており、葉が厚い。
・果実は紅色に熟し球形になる。
・仲間にクロガネモチがある。モチノキの実が10mmほどなのに対し、クロガネモチの実は5〜6mmほどと小さい。

○ヤマモミジ
・カエデ科カエデ属
・樹高5〜10mの落葉小高木
・花期は5月
・葉は鋸歯、単葉で互生する。葉縁は7〜9つに分かれている。
・風散布種子で、2つの実が真ん中で分かれる。翼を持つため、回転しながら落ち、滞空時間を長くしている。

○ビロードモウズイカ
・ゴマノハグサ科モウズイカ属
・地中海沿岸原産の2年草
・花期は8〜9月
・全体がビロードのような灰白色の毛に覆われている。
・河原や荒れ地、線路のわきなどに生える。
・茎の先に黄色の花を密につける。

○マルバハッカ
・シソ科ハッカ属
・ヨーロッパ原産の多年草
・花期は8〜10月
・葉は対生し、やや茎を抱く。
・茎の先に白色または淡紅色の小さな花を多数つける。
・栽培されるが、各地で野生化しているものも見られる。
・虫除けとしても利用される。
・日本のものはハッカ

○ザクロ
・ザクロ科ザクロ属
・樹高5〜6mの落葉小高木
・小アジア地方原産
・花期は6〜7月
・葉は長枝に対生し、短枝に束生する。葉縁は全縁で、葉の表面には光沢がある。
・日本では庭園に植えられ、花を観賞する花ザクロと、実を収穫する実ザクロがある。






















































































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