農学部農学科学科森林環境共生学コース
 大島拓馬

女鳥羽川周辺の植物





マツバギク(ハマミズナ科 マツバギク属)
多肉植物の多年草。そのため高温や乾燥に強い。葉は、断面がやや三角形をしており、柔らかく、しっとりとしたさわり心地がする。花は春から夏の時期に、朝 花を開き、夕方花を閉じるのを繰り返す。また花弁は紫色で光沢があり、その美しい見た目のために、園芸用として利用され、愛好家も多い。石垣に群生して生 える。

エノコログサ(イネ科 エノコログサ属)
日の当たりの良いところに分布する、別名ねこじゃらしとして親しまれる一年草。40〜70pほど伸びる細い茎に、輪郭がざらざらし、葉脈が平行脈である葉 を持つ。穂は円柱状で、小穂から緑色の毛が生えている。しかし写真のように、毛が紫色の変種も存在する。名前の由来は「いぬころ草」の意味であり、穂が子 犬のしっぽに似ているからと言われる。

ヒルガオ(ヒルガオ科 ヒルガオ属)
つる性の多年草。といっても地上部分は毎年枯れてしまうのだが、地下茎は生き残り四方へと広がって、次の年に地下茎から芽を出すことによって生存、かつ繁 殖することができる。そして、地下茎をバラバラにされてもなお、そこから新しい個体を作ることができるほど再生力が強いため、耕作地の強害植物ともなりう る。花は漏斗型で淡いピンク色しており、アサガオ同様朝につけるが、昼になってもしぼまない。

コスモス(キク科 コスモス属)
メキシコ原産の一年草。風通しが良くよく日の当たる所ならば荒れた土地でも成長し、2〜3mまで伸びる。葉は対生で線のように細いものが細かく枝分かれ し、羽状となっている。花弁は八枚でピンクや赤色をしており、先端が三つに割れている。園芸植物として有名であり、様々な色、開花時期の園芸品種が存在す る。

ムラサキツメクサ(マメ科 シャジクソウ属)
ヨーロッパ原産の一年草。葉は先端のとがった楕円型で、真ん中にV字型の白い模様がある。大きさは20〜80cmと個体によってまちまちであり、茎や葉の 裏に細かい毛が生えている。花は丸く集まった集合花であり、色が付け根のほうは白、先端は紫色である。牧草として、またハーブとして世界中で移入された。

ネムノキ(マメ科 ネムノキ属)
マメ科の落葉高木。葉が特徴的で、小葉が集まってできた羽状複葉が一つの小葉として、大きな羽状複葉の一部を構成しているという2回羽状複葉である。また 花も特徴的で、花弁がなく、一本のめしべの付け根から無数のピンク色のおしべがめしべを囲むように生えており、そこからは桃のような甘い香りがする。

オオキンケイギク(キク科 ハルシャギク属)
北アメリカ原産の多年草。花弁は八枚で黄色であり、先端で五つほどに割れる。五月から七月頃に花が咲き、冬には葉だけがロゼットとして残り、地面にへばり つく。繁殖力、生命力が強く、見た目もきれいなため、ワイルドフラワーとして移入されたが、強すぎて既存の植物に悪影響を与えてしまい、2006年に特定 外来生物に指定された。

バラモンギク(キク科 バラモンジン属)
ヨーロッパ原産の二年草。花弁は黄色で舌状の形をしており、先端が5つに割れている。花は6月〜10月にかけて咲き、がくが長くとがっている。タンポポの 種を大きくしたような冠毛のついた種子をつけて、それを飛ばした後、自身はロゼットとなり、翌年の春には再び花をつけ、枯れてゆく。バラモンギクの若葉や 根は食用、薬用として用いられ、糖尿病に効くと言われる。そのためヨーロッパから観賞用も兼ねて食用として移入された。






























































































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