植物生態学ゼミ 繊維学部応用生物科 村上実 洞地区のビオトープや山道で見つけたものを紹介します。 |
|
アオウキクサ(サトイモ科 アオウキクサ属) 分布:日本全土 池や田んぼの水面に浮いている。葉は卵型の 楕円形で長さが3~5ミリである。裏面は淡緑色 で根が一本付いている。8~10月に雄花2個、 雌花1個を開花し、種で冬を越す。栄養生殖も 行う。 |
サンショウモ(サンショウモ科 サンショウモ属) 分布:本州や九州の低地の池や水田 葉は、1つの節から3枚出て、そのうち2枚は楕円形 の葉で水面に浮き、1枚は細長い葉で水中に伸びる。 水面に浮く葉(浮き葉)は長さ8〜14ミリ、幅は 4〜10ミリである。胞子で増え無性生殖もする。 名前はサンショウの葉に似ているとことから名付けら れた。 |
オモダカ(オモダカ科 オモダカ属) 分布:日本全土 水田や浅い沼に生える多年草で種子と根茎から 葉をつける。初期は線形の葉を付け、成長が進む と矢尻型の葉をつける。栽培変種であるクワイは 食用として利用される。 |
ルツボ(キジカクシ科 ルツボ属) 分布:日本全土 球根を持つ多年草の植物で葉は線形であり、厚くや わらかい。8〜9月に開花し淡紅紫色の花を密集して 並ばせる。葉は1年に2回出る。春に出る葉は夏には 枯れ、初秋に2〜3枚の葉が出る。 |
ガマ(ガマ科 ガマ属) 分布:日本全土 池や沼、川の淵に群生する大型の多年草。地下茎 は横の長く伸びる。葉は幅1〜2センチの線形で 厚くて無毛。茎の先の円柱状のものは花穂であり、 下から雌花穂(10〜20センチ)、雄花穂(7 〜12センチ)と接してつく。 |
ツユクサ(ツユクサ科 ツユクサ属) 分布:日本全土 道端や草地に生えている1年草の草。茎の下部は地を はって分岐し、節から根を出して増える。花期は6〜 9月で船型の苞に包まれた青色の花をつける。葉の長 さは5〜8センチで基部は膜質の鞘になって茎を抱く。 |
シロザ(ヒユ科 アカザ属) 分布:ユーラシア原産 畑や道端、荒地などに生えている、0.6~1.5メー トルの1年草。若葉や葉の裏面は白い粉状のもの で覆われ、白く見える。葉の縁には小さな鋸歯が 不連続に付いている。花期は9〜10月で、黄緑 色の小さな花を咲かせる。 |
ムラサキツメクサ(マメ科 シャジクソウ属) 分布:ヨーロッパ原産 牧草として明治時代初期に渡来し野生化した。多年草。 高さは20〜60センチになりシロツメクサより大きめ。 花は球状に集まって咲き紅紫色である。小葉は基本3つ 付き、2〜4センチの楕円型である。 |
シロツメクサ(マメ科 シャジクソウ属) 分布:ヨーロッパ原産 江戸時代にオランダから割れ物の箱の詰め物 として利用されたことでこの名がついた。。 多年草。小葉は3つで時に4つのものがある。 葉柄の長さは5〜15センチで、白い花を多 数集めて球状の花序を作る。 |
ヨモギ(キク科 ヨモギ属) 分布:日本全土 多年草で地下茎はやや横にはうため、集団を作る。 葉は大きく裂け、裏面は白い毛で覆われる。夏から 秋にかけ、茎を高く伸ばし、目立たない花を咲かせ る。花が咲く頃には葉は枯れる。アレロパシーとい う、他の植物の発芽を抑制する物質を分泌する現象 を起こす。 |
タラノキ(ウコギ科 タラノキ属) 分布:日本全土 茎はほぼまっすぐに立ち、樹皮には幹から垂直に伸びる棘が多くある。葉は奇数二回羽状複葉で50〜100センチの長さである。小 葉の裏は白を帯びる。 夏に枝先に白い花を咲かせ、秋には黒い実がなる。 山菜として人気で新芽の天ぷらは美味しい。 |
セイタカアワダチソウ(キク科 アキノリンソウ属) 分布:北アメリカ原産 河原などの空き地に群生し1~2.5メートルの高さになる。茎の先端に脳黄色の小さな花を沢山つける枝を多数出す。 種子だけでなく地下茎でも増える。アレロパシーを持つ。 多年草。茎を折ったら、白い泡状のものが出てくる。要注意外来生物、日本の侵略的外来種ワースト100に選出。 |
ナワシロイチゴ(バラ科 キイチゴ属) 分布:日本全土 他の草に覆いかぶさるようにして成長。枝は軽く立ち上がる。茎には棘があり、小葉は丸く二重の鋸歯がある。花期は5〜6月で赤い 果実がなる。 |
バラモンジン(キク科 バラモンジン属) 分布:地中海原産 ムギナデシコとも呼ばれる。2年もしくは多年草で、葉は柔らかく先端はとがり、基部は茎を抱く。花は枝の先端に 1つずつ付き紫色の舌弁花である。根や若根は野菜として用いられるが、根は抜くのが困難で農家は困っている。 |