経法学部総合法律学科
岡本広夢

松本キャンパスの植物




エドヒガン (バラ科サクラ属)
房状に花がつくという特徴がある。また、葉は花の後につくため、光合成可能な期間が短いというデメリットがあるが、花が目立ちやすくなるため、花を大きく する必要がないというメリットもある。したがって、花はほかの桜と比べて小ぶりである。また、花が咲くのが3月から4月にかけてと早めである。

ヤマザクラ (バラ科サクラ属)
エドヒガンとは異なり、葉が出るのと同時に花が咲くという特徴がある。これには、光合成可能な期間が長くなるというメリットがある一方、花が目立たなく なって、花粉を媒介する虫 を呼びにくくなるため、大きな花をつける必要があるというデメリットもある。したがって、花はエドヒガンより大きい。また、花が咲くのは、おおむね4月ご ろでエドヒガンより遅い。

フゲンゾウ (バラ科サクラ属)
八重桜と呼ばれる桜の1種である。花は若いうちは薄紅色をしているが、、徐々に白くなっていく特徴を持つ。。人工種のため、種はできない。したがって、お しべとめしべはあるものの、機能していない。しかし、そのおしべが普賢菩薩の乗るゾウの鼻を思わせることからその名がついた。花は、厳密には特殊なシュー トであり、めしべも葉が進化してできたものである。

ソメイヨシノ (バラ科サクラ属)
エドヒガン系の桜とオオシマザクラの交配によって生まれた人工種。観賞用に作られたため、花は大きいが、花の後に葉が出るという野生ではありえない特徴を 持つ。また、種はできるが、芽が出ることはない。基本的に継ぎ木で育てるため、ほぼすべてのソメイヨシノは同じDNAを持っている。そのため、環境の変化 に応じて進化することはできない上に、オオシマザクラやエドヒガンは500年ほど生きられるのに対し、ソメイヨシノは50年ほどしか生きられない。さら に、サクラテングス病という病気にかかりやすいという弱点もある。

ユリノキ (モクレン科ユリノキ属)
5月から6月にチューリップに似た花をつけるため、英語ではAmerican tulip treeと 呼ばれる。また、日本では、葉の形がどてらに似ていることから、ハンテンボクという異名があるほか、グンバイノキ、ヤッコダコノキとも呼ばれる。北アメリ カ原産の外来種で、日本では公園や街路樹などによく植栽されている。

レッドロビン (バラ科カナメモチ属)
カナメモチの仲間の常緑樹である。葉は単葉で互生する。1年前に出た葉は緑色をしているが、今年出た葉は赤色である。葉の縁には細かく鋭い鋸歯がある。葉 柄に鋸歯の先端の一部が残らないことでカナメモチと区別することができる。生け垣などによく植えられているが、褐斑病、ゴマ色斑点病といった感染力の非常 に強い病気にかかりやすいため、育てる際は注意が必要である。

ナギナタガヤ (イネ科ナギナタガヤ属)
独特な穂を持つ。花が1方向に並んでつくため、これをなぎなたに見立ててナギナタガヤと呼ばれる。また、英語名ではこれをネズミの尾に見立てて、 Rat's tailと呼ばれるが、日本でもネズミノシッポという別名で呼ばれることがある。地中海沿岸原産の1〜2年草で、明治時代初期に日本に入ってきた。

シナノキ (シナノキ科またはアオイ科シナノキ属)
何年かに1度たくさんの花と実をつける生り年がある。成長する分のエネルギーを花と実をつけることに使うため、生り年は年輪が狭くなる。このような現象が 起こるの理由として、一説には、、捕食者の密度が高いときは避けて、捕食者の密度が下がった年に多くの実をつけることで、種が捕食者に食べきられないよう にすること(捕食者飽和)を狙っているためだと言われている。そのため、群生するシナノキはそろって生り年になる。生り年になるかどうかは、前年の夏の気 候が大きく影響しているといわれる。種子は風散布種子であり、翼1個に対し、20個ほどの種子がつく。




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