授業内容(物理化学 III)
- Chap. 19 熱力学第一法則
巨視的な系でのエネルギー保存則、熱力学第一法則と、関連する諸概念(q, w, U, H, Cv, Cp 等)について学びます。
(Section 1-5, 7-11) - Chap. 20 エントロピーと熱力学第二法則
エントロピー S を導入し、物質の変化の方向を支配している エントロピー増大則(熱力学第二法則)について学びます。
(Section 1-7) - Chap. 21 エントロピーと熱力学第三法則
絶対零度では(完全結晶の)エントロピー S が 0 であること(熱力学第三法則)を利用し、相対値ではなく、絶対値としてのエントロピーの取り扱いについて学びます。
(Section 1-5, 7, 9, 表21.2) - Chap. 22 ヘルムホルツエネルギーとギブズエネルギー
孤立した系の自発変化はエントロピー S が増大する方向に生じます。この原則を利用して、孤立していない系の自発的過程の方向を定めるのに用いられる 2 つの熱力学関数、ヘルムホルツエネルギー A とギブズエネルギー G を導入します。
(Section 1, 2, 4, (5), 6, 7) - Chap. 23 相平衡
固体→液体のような相と相の間の平衡について、ギブズエネルギーを用いて論じます。また相転移曲線と温度、圧力の関係を示したクラウジウス-クラペイロン式について学びます。
(Section (1), 2-4) - Chap. 26 化学平衡
化学反応(可逆反応)での平衡について、ギブズエネルギーを用いて論じます。高校で学んだ平衡定数を導き、標準モル生成ギブズエネルギーを使って平衡定数が決定できることを学びます。
(Section 1-4, 7)
章番号は「マッカーリ・サイモン物理化学 分子論的アプローチ(下)」